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まさかの結果に驚く私

剣の練習3話目です。

「嘘……、どうして……?」


「凄いよアリアちゃん! あの大きな的を真っ二つにするなんて!」


「うっ……、うん……。ありがとう、エレナちゃん……。そう言ってくれて……」


 私が剣で的を真っ二つにした光景を見て、エレナちゃんは私にその凄さを褒めてくれたのだけど、今の私にとってはそれどころではなかったの。


 あの的を真っ二つに出来るなんて……、そんなこと有り得ることなの……?


「これはかなり驚きましたね……。この的が真っ二つになるなんて、想像もしていなかったです……」


「ア……、ハハ……」


 でっ……、ですよね~……。


 そしてジェフリーさんは的が真っ二つになったその予想外過ぎる光景に目を丸くし、私は絶句していたの。


 あの的が真っ二つになったことに、正直私自身もかなり驚いているんだよね……。


「ねぇ、メイ。アリアちゃんって、剣を使うのは今回が初めてなんだよね……?」


「はい……。剣を使うのは今回が初めてですが、まさかこれほどの力を発揮するとは思ってもみませんでした……」


「あはは……。だよね……。これはもう、ただただ驚くしかないよね……」


 そしてメイさんとエマさんも的が真っ二つになったことにただただ驚いていたの。


 まあ、やっぱりそうなるよね……。


「アリア様。申し訳ありませんが、もう一度的に剣を斬りつけるのをお願いいたします」


「うん。分かった」


 やっぱり、一度確認するのは当然よね……。


 するとジェフリーさんはもう一度的を剣で斬りつけて欲しいと私にお願いし、私もそれを承諾したの。


 正直、もう一度この力を発揮出来るかどうか私自身も気になっていたしね……。


「フゥ~……」


 よし……! もう一度……。


「ハァ~ッ!」


 ガンッ!


「あれ……?」


 そして私はもう一度さっきと同じように剣を的に斬りつけたんだけど、さっきと違って的は真っ二つになることはなく、ただ傷が付いただけなの。


 まあ、そう簡単に上手くは行かないよね……。


「う~ん……、何でだろう……? さっきは真っ二つに斬れたのに……。すいませんジェフリーさん。もう一度斬ってもいいですか?」


「はい。大丈夫ですよ」


「ありがとうございます♪」


 そして私はジェフリーさんにお願いをして、もう一度的を剣で斬ることにしたの。


 まだこれだけでは何も分からないからね……。


「ハァ~ッ!」


 ガンッ!


「う~ん……、やっぱり駄目か~……」


 私はもう一度剣を的に斬りつけたんだけどやっぱり傷しか付かず、その後も何回かやったんだけど結局真っ二つになることはなく、ただただ傷が付いていくだけだったの。


 やっぱり……、さっきのはマグレだったのかな……?


「あはは……。結局、的がもう一度真っ二つになることはなかったね……」


「アリアちゃん……」


「そのようですね。もしかしたら、何かしらの奇跡が起きたのかもしれませんね。とはいえ、アリア様の剣の実力はとても凄く、これはかなりの成長が期待出来ると言えますね」


「本当に!? わーい☆! やった~♪」


「良かったね♪ アリアちゃん♪」


「うん♪」


「アリアちゃんもジェフリーさんに剣の実力評価されたね♪」


「はい♪ メイドの私も何だかとっても嬉しいです♪」


 どうして的が真っ二つになったのかは分からないままだけど、ジェフリーさんに剣の実力を評価されて私はとっても嬉しく、エレナちゃんたちも何だかとっても嬉しそうだったの♪


 的が真っ二つになった原因は分からないから、今は考えても仕方ないわね……。


「それでは、再び剣の練習を再開しましょう」


「「は~い☆!」」


「アリアちゃん、一緒に頑張ろうね♪」


「うん♪ そうだね♪ 一緒に頑張ろう♪」


 そして、私とエレナちゃんはジェフリーさんの指導の下、一緒に剣の練習を始めたの♪


 将来なりたいものや夢はまだ見つかってないけど、今はとりあえず、剣の練習するのも悪くはないわね♪ それにしても……、どうして的が真っ二つになったのかは結局分からないままだったね……。


 そう。この時の私はまだ、ミューナが私の願いを叶えただけでなく、チートな能力も授けていたことに気付いていなかったの……。

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