エレナちゃんと一緒に剣の練習♪
剣の練習2話目です。
「ねぇねぇ、良かったらアリアちゃんも一緒に剣の練習をやろう♪」
「えっ? 私も?」
「うん♪ 一緒にやろう♪」
するとここで、エレナちゃんが私に一緒に剣の練習をしようと誘ってくれたの。
「う~ん……、いいのかな……?」
「いいんじゃない♪ アリアちゃんも一緒に剣の練習をやりましょ♪」
「そうそう♪ せっかくだから、アリアちゃんも剣の練習をやってみよう♪ ねっ♪」
「私も全然大歓迎ですよ。アリア様もぜひ、エレナお嬢様と一緒に剣の練習をやりましょう」
「メイさんたちまで……」
私はエレナちゃんと一緒に剣の練習をやるかどうか悩んでいると、メイさんたちも私とエレナちゃんが一緒に剣の練習することを勧めてくれたの。
「う~ん……、分かった♪ 私も剣の練習をやることにするね♪」
「やった~♪ アリアちゃん、ありがとう♪」
「もぅ~、エレナちゃんったら~。くっつきすぎだよ~♪」
「やったね♪ メイ♪」
「はい♪ 私も何だかとっても嬉しいです♪」
そして私は悩んだ末にエレナちゃんと一緒に剣の練習をやることを決め、エレナちゃんは嬉しさのあまり私に抱き付き、メイさんとエマさんは笑顔でハイタッチをし、ジェフリーさんは笑顔で拍手してくれていたの♪
何かこういうの、素直にとっても嬉しいかも♪
「それじゃ、エレナお嬢様とアリア様には、木で作られたこの大きな的に向かって、剣で斬りつけて下さい」
「あっ♪ これエレナちゃんがさっきやってたやつだよね♪」
「うん♪ そうなの♪ でも、あの的に傷を付けるの中々大変だったんだよね……」
「そうなんだ」
そういえば見たところ、あの的には至る所に傷が付いているわね……。恐らくあれがエレナちゃんが剣で斬りつけた傷みたいね……。つまりあの傷はエレナちゃんにとっての努力の賜物というわけね。
私もエレナちゃんと一緒に剣の練習に参加すると、ジェフリーさんが早速練習する内容を教えてくれたの。
その内容は木で作られた大きな的を剣で斬りつけるというもので、さっき私が見ていた時にエレナちゃんがやっていた練習だったの。
聞くところによると、この他の練習には構えの姿勢だったり剣の素振りだったり、ジェフリーさんと一緒に剣を組むのがあるんだよね。
「それではまずは、エレナお嬢様からお願いいたします」
「は~い☆! それじゃアリアちゃん、よく見ててね♪」
「うん、分かった♪」
大きな的を剣で斬りつける練習は、エレナちゃんの方から先に始めることになったの。
「それじゃ行くよ♪ エイッ!」
ガンッ!
「おぉ~☆!」
そしてエレナちゃんが大きな的を剣で斬りつけると、大きな的には更に傷が付き、その傷は今までで一番大きなものだったの。
ここに来て今までで一番大きな傷を付けるなんて……、エレナちゃんはやっぱり凄いわね……。
「凄いよエレナちゃん☆! 今までで一番大きな傷だね♪」
「エヘヘ~♪ ありがとう♪」
「流石ですね。エレナお嬢様。今まで一番大きな傷を付けるとは、まだまだ成長の見込みがありそうですね」
「本当に!? わ~い☆! やった~♪」
「エレナちゃん、とっても凄いですね♪」
「うん、そうね♪ いつもエレナちゃんの剣の練習を見てきたけど、また更に成長しているね♪ 何だかとっても嬉しいかも♪」
エレナちゃんが大きな的に今までで一番大きな傷を付けると、私とジェフリーさんはエレナちゃんを褒め、メイさんとエマさんもエレナちゃんの凄さにとても感心していたの♪
ジェフリーさん曰く、エレナちゃんにはまだまだ成長の見込みがあると言っていたから、エレナちゃんのポテンシャルはかなりのものを秘めていそうだね……。
「それでは次は、アリア様お願いいたします」
「は~い♪ 次は私ね♪」
「アリアちゃん、頑張ってね♪」
「うん♪ ありがとうエレナちゃん♪ 私頑張るね♪」
エレナちゃんの番が終わると、次は私の番になったの。
それにしても……、木で作られたとはいえ、まさかこうして実際に剣を持つ日が来るなんて……、やっぱり異世界は凄いわね……。
「フゥ~……」
うぅ~……、何だかかなり緊張してきたわね……。うまく斬れるといいんだけど……。
私は大きな的の前に立つと、緊張からか手足が震え始め、うまく斬れるかどうか不安な気持ちになっていたの。
人生で初めて剣を持ったもんだから、緊張するのは当然よね……。まあでも、こうして実際に剣を持つことが出来て、嬉しくてワクワクする気持ちもあるんだけどね♪
そういえば……、確かエレナちゃんはこんな感じで剣を的に斬りつけていたよね……。とりあえず私も同じ感じでやってみようかな……。
「よしっ☆! ハァ~ッ!」
ビュッ! スパッ!
「えっ……?」
「えっ……?」
「「えっ……?」」
「えっ……?」
私はエレナちゃんと同じ構えをしながら剣を的に斬りつけると、その瞬間、木で作られた大きな的は真っ二つになり、それを見た私たちはそのまさかの光景に唖然としていたの。
嘘でしょ……? 何が一体どうなっているの……?
ポトンッ……。
「「「「「えっ……? えぇ~~~~っ!?」」」」」
そして真っ二つになった片方の的が地面に落ちると、私たちはそのあまりにも衝撃過ぎる光景にとても驚いていたの。
まさか……、こんなことになるなんてね……。




