私の初めてのお友達
――数日後――
「ハァ~……、またエレナちゃんとあえたりしないかな……?」
「アリアちゃん、エレナちゃんとまた会ってみたいんだね♪ でもその気持ち分かるかも♪」
私とエレナちゃんが初めて出会ってからあれから数日が経過し、私はまたエレナちゃんと会ってみたいなと思っていたの。
「うん……。エレナちゃんとはじめてであったあのひ、いろちがいのかみかざりのブローチをかったりして、エレナちゃんといっしょにいたのがなんだかすごくたのしくて……、またもういちどエレナちゃんとあいたいきもちがひにひにつよくなっていったの……」
「そっか♪ 確かにあの日はとても楽しい日だったね♪ そんなアリアちゃんに嬉しいお知らせだよ♪ 実は今日、エレナちゃんが私たちに会いに来てくれるの♪」
「えっ、そうなの!?」
私がエレナちゃんと会いたい気持ちを話していると、ソフィアさんは突然、エレナちゃんが今日私たちに会いに来てくれると言ってきたので、私はとても驚いていたの!
そんなサプライズ、嬉しすぎて言葉が出ないよ~……。
「そうだよ♪ 実はエレナちゃんから手紙が来ていて、手紙には今日の日にあの時のお礼を言いに会いに行きますと書いてあったの♪」
ソフィアさん曰く、どうやら実はエレナちゃんから手紙が来ていたみたいなの。
そういえば、この異世界でも郵便局みたいなものは存在するんだよね……。
「そうだったんだ♪ そのてがみみせてみせて~♪」
「うん♪ いいよ♪ はい♪」
そして私はその手紙を読むことにし、ソフィアさんからエレナちゃんの手紙を貰ったの。
手紙の内容はさっきソフィアさんが言っていた通り、今日の日にあの時のお礼を言いに会いに行きますと書かれていた他に、エレナちゃんが私と初めて出会ったあの日、一緒にいて凄くとっても楽しくて、一番の思い出になったこと、そして、髪飾りのブローチを譲ってくれたその感謝の気持ちが綴られていたの。
「そうなんだ♪ エレナちゃんもわたしとはじめてであったあのひがとてもしあわせなおもいでなんだね♪」
「うん♪ そうみたいだね♪ エレナちゃんもきっと、アリアちゃんとまた会えるのをとっても楽しみにしていると思うよ♪」
「うん♪ きっとそうだとおもう♪ わたしもエレナちゃんとあうの、とってもたのしみ♪」
エレナちゃんが私とまた会えるのを楽しみにしているように、私もエレナちゃんと会えるのをとっても楽しみにしていたの♪
エレナちゃんとまた会えることが出来るなんて、私はとっても幸せだよ♪
コンコン……。
「もしかして、エレナちゃんかな?」
「うん♪ きっとそうだと思うよ♪ とりあえず確認してみよう♪」
「うん☆!」
私とソフィアさんがエレナちゃんのことで話していると、扉をノックする音が聞こえ、その音を聞いた私とソフィアさんはエレナちゃんが来たと思い、一度窓から確認することにしたの。
「どれどれ~? あっ☆! エレナちゃんだ♪」
「うん♪ そうだね♪ それじゃ、エレナちゃんに会いに行こっか♪」
「うん☆! いこいこう~♪」
そして、扉をノックしたのがエレナちゃんだと分かった私とソフィアさんは、エレナちゃんに会うため玄関まで行き、扉を開けたの。
ガチャッ……。
「エレナちゃん、こんにちは♪」
「あっ♪ アリアちゃん♪ こんにちは♪ またあいたくなって、きちゃった♪」
私は扉を開けると、メイドさんと一緒にいるエレナちゃんを笑顔で迎え、エレナちゃんは私とまた会えたことにとっても嬉しそうだったの♪
私もエレナちゃんと会えるのとっても嬉しいよ♪
「うん♪ ありがとう♪ わたしもエレナちゃんとあいたかったから、とってもうれしいよ♪」
「ほんとに!? うれしい♪ ありがとう♪」
「うん♪ そういえばみたところ、エレナちゃんはばしゃにのって、ここまでやってきたんだね♪」
私はエレナちゃんの周りを見渡し、エレナちゃんが馬車に乗って、私の家に来たことが分かったの。
さっき窓から見た時に、エレナちゃんの後ろに馬車らしきものが見えたんだよね。
「うん♪ そうなの♪ じつは、わたしのいえはここからちょっととおいところにあるんだ」
「そうなんだ」
エレナちゃんの家はどうやらここから遠い所にあるみたいで、そのため馬車に乗って私の家にやって来たみたいなの。
わざわざ遠い所から来てくれて、とっても嬉しいよ♪
「それでね、きょうはあのときのおれいをいいにアリアちゃんにあいにきたの♪」
「うん♪ てがみをよんだから、しってるよ♪」
「よかった♪ アリアちゃん、あのときブローチをゆずってくれて、ほんとうにありがとう♪ アリアちゃんといっしょにいたあのひはなんだかすっごくとってもたのしくて、あのブローチはいまもとってもたいせつにしているよ♪」
「そうなんだ♪ わたしもエレナちゃんといっしょにいたあのひ、とってもたのしかったよ♪ あと、エレナちゃんといろちがいのブローチ、わたしもとってもたいせつにしているよ♪」
エレナちゃんは私と初めて出会い、一緒にいたあの日がとっても楽しかったことを話し、あの時のことをとても感謝していたの。そして、私もエレナちゃんと一緒にいたあの日がとても楽しかったことをエレナちゃんに話したの。
「うん♪ ありがとう♪ それと……、これ☆!」
「えっ……? これって……」
すると、エレナちゃんは私にあるものを包んでいる小袋を渡したの。
「ふくろのなかにはクッキーがはいっているの♪ これはあのときのかんしゃをこめたわたしからのプレゼントだよ♪ よかったらたべてね♪」
エレナちゃん曰く、どうやらこの小袋の中身はクッキーが入っているみたいなの。
「実は、あの時のお礼として、アリアちゃんにプレゼントしたかったエレナちゃんは、この日のために一生懸命クッキーを作っていたんだよ♪」
「ちょっと! そういうことはいわないでよ! もぅ~!」
メイドさんが言うに、エレナちゃんはどうやら、あの時のお礼として私にクッキーをプレゼントするために一生懸命クッキーを作っていたみたいなの。
エレナちゃんが私のために、クッキーを一生懸命作ってくれていたなんて、何だかとっても嬉しい♪
「そうだったんだ♪ エレナちゃん、ありがとう♪ わたしこのクッキー、あとでたべることにするね♪」
そして私はエレナちゃんに感謝し、クッキーを後で食べることを決めたの。
「うん♪ ありがとう♪ それともうひとつ……、アリアちゃん……、よかったらわたしとおともだちになってください!」
「えっ!?」
そして、エレナちゃんは次に私とお友達になりたいと言い、私はそのことに驚きちょっと戸惑っていたの。
まさか、エレナちゃんが私とお友達になりたいと言ってくるなんてね……。でも、ちょっと嬉しいかも……♪
「エレナちゃんとわたしが……おともだちに……?」
「うん♪ わたし、これからもアリアちゃんとあいたいし、いっしょにあそびたいなとおもったの♪」
「そうなんだ♪」
エレナちゃんが私とお友達になりたい理由として、私とこれからも会いたいと思っていて、一緒に遊びたいと思ってくれているみたいで、それを聞いた私は何だかとっても嬉しかったの♪
私もエレナちゃんとこれからも会いたいし、一緒に遊びたいと思っているよ♪
「だから……、もしアリアちゃんがよかったら……、わたしとおともだちになってくれる……?」
そして、エレナちゃんは再び私とお友達になるか聞いたの。
そういえば……、こうしてお友達になろうって言ってくれるのも……、かなり久しぶりのことなんだよね……。
「うん♪ もちろん♪ エレナちゃん、これからもよろしくね♪」
「わーい☆! やった~♪ アリアちゃんとおともだちになれた~♪」
私はエレナちゃんとお友達になることを決め、そのことをエレナちゃんに話すと、エレナちゃんはとっても喜び、嬉しさのあまり、ジャンプしたりくるくる回りながらダンスしたりしていたの♪
エレナちゃんのこういうところ、何だかちょっと可愛いかも♪
「良かったね♪ エレナちゃん♪」
「うん☆!」
私とエレナちゃんがお友達になると、エレナちゃんのメイドさんはエレナちゃんを祝福していたの♪
「アリアちゃんがエレナちゃんとお友達になれて、私もとっても嬉しいよ♪」
「うん☆! ソフィアさん、ありがとう♪」
私がエレナちゃんとお友達になったことに、ソフィアさんも私のことを祝福してくれていたの♪
「それじゃあらためまして、アリアちゃん、これからもよろしくね♪」
「うん♪ こちらこそ♪ これからもよろしくね♪」
こうして、私とエレナちゃんはお友達になり、私にとってこの世界で初めてのお友達が出来たの♪
そういえば、私にお友達が出来たのなんてかなり久しぶりなんだよね……。昔はその子とも遊んだりしてとっても楽しかったんだよね……。
だけど、その子は別の学校に転校することになって、私と離れ離れになってしまったんだよね……。そしてその子とは結局あれから1度も会えないまま、私は自殺してしまい、本当に二度と会うことが出来なくなってしまったんだよね……。
あの子は今何してるのかな……? 今も元気に過ごしているのかな……? ううん、きっと今も元気に過ごしているよね。だから私も、エレナちゃんと一緒にこれからも楽しく過ごせたらいいな♪
そして、お友達になった私とエレナちゃんは早速仲良く話し始めたの♪ その一方で、ソフィアさんとエレナちゃんのメイドさんも一緒に話し始め、とても仲良くなっていたの♪
そっちも仲良くなるんかい! でも、それはそれで何だかとっても嬉しいかも♪
その後、エレナちゃんと別れた私は家に戻り、早速エレナちゃんから貰ったクッキーを食べ始めたの♪
ちなみに、エレナちゃんが作ったクッキーはとっても美味しかったの♪ 今度エレナちゃんに会ったときに、その感想を言わないとね♪
今日はエレナちゃんとまた会えて、更にお友達にもなれて何だかとっても幸せな1日だったよ♪




