何とか挽回を☆!
「ケホッ、ケホッ! アリアちゃん、大丈夫ですか?」
「うっ……、うん……。なんとか……」
「ホッ……。大丈夫そうで安心しました♪」
それからしばらくして、厨房室から白い煙が消え始めたのと同時にメイさんが私のことを心配してくれたの。それに対して私は何とか大丈夫であることをメイさんに伝えると、メイさんは安堵の表情を見せてとてもホッとした気持ちになっていたの。
メイさんの心遣い、とても感謝です♪
「うぅ〜……、だけどこなまみれになっちゃったよ〜……。ケホッ、ケホッ!」
「あらら〜……。言われてみれば確かにアリアちゃんが粉まみれになっちゃってるね……」
「そうですね……。それによく見れば私たちも粉まみれになってますね……」
「あはは……、メイの言う通りだね……」
一応何とか無事ではあったものの、私たち全員体中が粉まみれになってしまったの……。
私のせいでメイさんたちを粉まみれにさせてしまったよ〜……。とんだ大失態を犯してしまいました……。ショボン……。
「よし☆! それじゃ、まずはアリアちゃんの体を洗ってキレイキレイにしなくちゃね♪ それが終わったらホットケーキ作りを再開するよ♪」
「うぅ〜……、ほんとうにごめんなさい……」
「気にしなくて大丈夫だよ♪ まだまだチャンスはあるから♪ ねっ♪」
「はっ……、はい……! わたしがんばります……☆!」
その後体をはたいたりして粉を落としていると、ソフィアさんの提案で体を洗ってキレイにしてからホットケーキ作りを再開することになったの。
「それと、アリアちゃんの体を洗ってもらうのはメイにお願いしようかな♪」
「はい、かしこまりました♪ アリアちゃんの体を全力でキレイにしてみせます♪」
ちょっとメイさん、大袈裟すぎるでしょ!? 何でそんな使命感を背負った感じみたいになっているの!?
「小麦粉の方はアリアちゃんの体をメイが洗っている間に、私とアレンくんで使う分と予備の分でしっかり分けておくから安心してね♪」
「はい☆! ありがとうございます☆!」
「分かりました♪ では2人に任せますね♪」
そしてソフィアさんの指示により、私とメイさんが先に一緒に体を洗うことになり、その間にソフィアさんとアレンさんが小麦粉を使う分と予備の分で分けることが決まったの。
とりあえずソフィアさんに言われた通り、まずはメイさんと一緒に体を洗って一回気持ちを切り替えて、ここから何とか挽回をしなくちゃね☆!
「う~ん☆! サッパリした〜☆!」
「はい♪ とてもサッパリしましたね♪」
「かなりリフレッシュ出来たと思います」
「うん、そうだね♪」
それからしばらくして、私とメイさんが体を洗い終えた後、小麦粉を分け終えたソフィアさんとアレンさんも1人ずつ順番に体を洗っていき、本を読んだりして休憩を挟みつつ無事に全員体を洗い終わったの♪
ハァ〜……、それにしてもソフィアさんとアレンさんが別々に体を洗いに行って本当に良かったよ〜……。男女が一緒に体を洗いに行くのは流石にちょっとね……。ここは効率よりも道徳が優先です☆!
「よし☆! それじゃ全員体も洗い終えたことだし、ここからアリアちゃんのホットケーキ作りを再開するぞ〜☆!」
「「「「オ〜☆!」」」」
「私たちは再び温かく見守っていますね♪」
「は~い☆! ありがとうございます♪」
そしてここからは仕切り直して、私のホットケーキ作りが再開したの♪
だけど……、
トクトク……、バシャッ……!
「はわっ……!?」
「アリアちゃん、ちょっと牛乳入れすぎちゃったね……」
「うぅ〜……」
コンコン……、カパンッ!
「うみゃっ!?」
「アリアちゃん、殻も容器に入ってます」
「はうぅ〜……」
牛乳や卵とかを入れてみるもどれも失敗してしまい……、私のメンタルはボロボロになってしまったの……。
うぅ〜……、ここから何とか挽回しようと思ってたのに、結果何度もやらかして更なる負の連鎖に陥ってしまったよ〜……。今の気持ちはとてもションボリです……。ぐすん……。
その後、それからは紆余曲折あったりしつつも一応何とかホットケーキの生地を完成させることが出来たの。
とりあえず……、何とか生地を完成させることが出来て本当に良かったよ〜……。特にホイッパーを使って混ぜるのがかなり大変だったね……。あはは……。ていうか、ホイッパーって泡立て器のことを言うんだね。初めてそのことを知ったんだけど!
さてと気を取り直して、これで残すはあとフライパンで生地を焼くだね☆! まだまだ逆転のチャンスはあるんだから☆!




