せっかくなので料理に挑戦☆!
「この部屋もかなり綺麗になりましたね♪ さて、次の部屋の掃除へと参りましょう♪」
ドタドタ……、バタバタ……。
「ねぇねぇ、メイさん。わたし、ホットケーキつくってみたい☆!」
パパとママのお仕事が何なのか知り、その後初めてのお手伝いをしてからあれから更に1年が経過し、現在4才になった私は目をキラキラと輝かせて、部屋の掃除をしていたメイさんにホットケーキを作りたいと希望していたの♪
4才になったことだし、せっかくだから料理作りに挑戦してみたいと思ったんだよね♪
「アリアちゃんが自分から料理を作りたいと言ってくださるなんて……、こんなに嬉しいことは他にありません……☆! 何だかとてもメイド冥利に尽きますね♪ 良いでしょう♪ アリアちゃんの願いを叶えてさしあげます♪」
「わ~い、やった〜☆!」
「でもその前に、まずは部屋の掃除を終わらせてからですね♪ もし良かったら、アリアちゃんも手伝います?」
「うん☆! おそうじのおてつだいやる〜☆!」
私がホットケーキを作りたいと希望すると、メイさんは快くすぐに引き受けてくれて、その後メイさんと私で一緒に部屋のお掃除をとても頑張ったの♪
それにしても……、メイさんが何だか物凄く随分と大層に喜んでいるような気がするんだけど……。それととても楽しみにしている感じもするし……。きっとそれぐらい、私が料理作りに挑戦することがとっても嬉しかったってことだよね♪ だとすると私もとっても嬉しいな♪ ふふっ♪
「それじゃ、いよいよホットケーキ作りの開始ですね♪」
「うん☆! まちにまったホットケーキづくりだ〜☆!」
それからしばらくして、無事に部屋のお掃除を終えた私とメイさんは厨房室へと移動し、エプロンを付けてホットケーキ作りにいよいよ取りかかろうとしていたの♪
「遂にアリアちゃんのお料理時間だね♪ もうすっごく楽しみ☆!」
「僕もこの時間が来るのを凄く待ち望んでいました」
2人共何だか大袈裟過ぎない!?
私がホットケーキ作りに挑戦することに、同じく厨房室にいたソフィアさんとアレンさんもどうやら物凄く楽しみにしていたみたいで、それを見た私は2人のあまりのキラキラワクワクとした気持ちに心の中でツッコミを入れていたの。
ちなみに、どうして厨房室にソフィアさんとアレンさんもいるのかと言うと、それは私とメイさんが部屋のお掃除をしている最中に別の作業をしていたソフィアさんとアレンさんにたまたまバッタリ会って、その時に事情を話し2人もぜひ一緒に参加したいと希望したからなの♪
あの時のソフィアさんとアレンさん、とても食い気味に興味津々で超ノリノリだったんだよね……。あはは……。まあでも、2人もそれぐらい私が料理をすることにとても楽しみにしているってことだよね♪ 両親だけじゃなく、メイドや執事たちにも愛されていることに私はとても幸せな気持ちです♪
「さてと、一応ホットケーキの材料を全て揃えましたが、私たちも何かお手伝いすることはありますでしょうか?」
「え~とね、ううんだいじょうぶ☆! とりあえずじぶんでがんばってつくってみる☆!」
するとここでメイさんから何かお手伝いすることはあるか聞かれた私は、手を借りずに自分で頑張って作ってみると答えたの。
せっかくの挑戦だから、まずは自分の力だけで料理を作ってみたいと思ったんだよね♪ それにホットケーキは前世でよく作っていたから多分上手く作れること間違いなしです☆! エッヘン☆!
「分かりました♪ では私たちはアリアちゃんが料理するのを温かく見守っていますね♪ それにしても、アリアちゃんが自分の力だけで料理を作ろうとするなんて何だかとても感動的ですね……♪ 本当に逞しく成長されましたね……♪」
「うんうん♪ メイの言う通りだね♪ 頑張れアリアちゃん☆! フレーフレー☆!」
「アリアちゃんにとって初めての料理作り……、この目にしっかりと焼き付けておきたいと思います」
だからみんな大袈裟過ぎるんだってば!! もぅ〜! でも、まいっか♪
私が誰の手も借りずに自分の力だけで料理をすることに、メイさんたちは相変わらずのオーバーリアクションを取り、私はそれに対して再び心の中でツッコミを入れるぐらい終始呆れつつも、どこか満更でもない気持ちだったの♪
「よ~し☆! それじゃ、ホットケーキをぜったいにうまくつくってみせるぞ〜☆!」
「「「「オ〜☆!」」」」
そして私は気合いを入れて、遂にホットケーキ作りを始めたの♪




