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ロルゲーデ街

――それから更に1年後――


 ドタドタ……、バタバタ……!


「ねぇ、メイさん。わたし、パパとママのおしごとばにいってみたい☆!」


 私が言葉を喋れるようになってからあれから更に1年が経過し、現在私は3才になっていたの♪


 今では更にいろんな言葉を喋れるようになってます♪ ブイッ☆!


 私が『パパ』と初めて言葉を口にして喋ったことに、みんなはかなり驚きつつもとても感動してくれていたんだよね♪ 何だか凄く嬉しかったな♪


 その影響で、パパは自分が一番最初に呼んでくれたことにとても喜び、今でもそのことに誇りを持っているんだよね♪


 そしてママもとても感動していたけど、ママは自分より先にパパの名前を言われたことにどうやらちょっと不満だったみたいなの。


 と言っても、あの時はまだ喋れるかどうか分からなかったから、試しに『パパ』って言ってみたら、実際に喋れることが出来たって感じなんだよね。そして、それからの私は3才児みたいな喋り方を演技しているの♪


「ご主人様と奥様の仕事場に行ってみたいですか……。う~ん……、分かりました♪ ぜひ、ご主人様と奥様の仕事場に行くことにしましょう♪」


「わ~い☆! やった~♪」


 それにしても、3才児っぽい喋り方や仕草を演技するのって、やってみるとかなり恥ずかしいわね……。


 私は、せっかくなので両親の仕事場に行きたいことをメイさんに提案し、メイさんはそれをOKしてくれたの♪


 一度はパパとママの仕事場に行ってみたいと思ったんだよね♪



「それじゃ、家の方は僕とソフィアが居ておくから、メイはアリアちゃんと一緒にライリーさんとキャサリンさんの仕事場に行って大丈夫だよ」


「うんうん♪ 家の方は私とアレンくんに任せて♪」


「うん♪ 任せたよ♪ それじゃ、アリアちゃん。パパとママの仕事場に行きましょ♪」


「は~い☆!」


 家の方はアレンさんとソフィアさんが留守番することになり、私はメイさんと一緒にパパとママの仕事場へと向かったの。


「ふふっ♪ それにしても、このロルゲーデ街は毎日が賑やかでとってもいいよね♪」


「うん☆! わたし、このまちとってもだ~いすき☆!」


 パパとママの仕事場に行くため、外に出た私とメイさんはこの街について話していたの。


 ここはエルミゼド国のロルゲーデ街。どうやらここが私が今住んでいる場所みたいなの。


 このことを知ったのは、1年前ぐらいにみんなで一緒に出掛けるため、私も初めて外に出ることになり、それでついでにこの世界を知るため、この街や国のことを調べたからなんだよね。


 そんなロルゲーデ街の街並みは、家がずっと並んでいて、お店もたくさんあって、毎日がとっても賑やかで商売繁盛なの。恐らくなんだけど、ここの街はちょっと都会っぽい感じかな。


「あっ、みてみて~♪ あっちのおみせにやさいがいっぱいある♪」


 それからしばらく歩いていると、私は野菜屋さんがあることに気付き、そのことをメイさんに伝えたの。


「あら、本当ですね♪ にんじんもとても新鮮で美味しそうですし、このじゃがいもとかもとても良いですね♪ 今日の料理に使ってみようかしら?」


 私とメイさんは野菜屋さんに行くと、メイさんはにんじんやじゃがいもを見て、今日の料理に使おうか迷っていたの。


 この世界でもにんじんやじゃがいもがあるって初めて知ったときは、とてもびっくりしたんだよね……。まあ、そもそも、この世界にはりんごが存在しているぐらいだしね……。


「うん☆! つかおつかおう♪」


「そうですね♪ それじゃ、今日の料理はにんじんやじゃがいもとかを使った料理にしましょ♪」


「わ~い☆! やった~♪」


 そしてメイさんは、今日の料理ににんじんやじゃがいもとかを使うことを決め、野菜屋さんにお金を払い、にんじんやじゃがいもとかを買ったの。


 ちなみに、シャルトレーヌ家の掃除・炊事・洗濯はメイさん、ソフィアさん、アレンさんがそれぞれ当番制でやっていて、今日の炊事はメイさんの担当になっていたの。


 ぐぅ~……。


「うぅ~……、きょうのりょうりをたのしみにしていたら、なんだかおなかすいた~……」


 今日の料理がにんじんやじゃがいもとかを使った料理に決まり、私はとっても楽しみにしていると、その反動でお腹が空いてきてしまったの。


 うぅ~……、我ながらこれはちょっと恥ずかしいかも……。


「ふふっ♪ でしたら、どこかのお店で食べることにしましょ♪」


「うん♪ そうする♪」


 私がお腹空いてきたのを見て、メイさんはどこかのお店で食べることを提案し、私はそうすることを決めたの。


「それじゃ、ここにしましょうか♪」


「うん♪ そうする☆!」


 そして私とメイさんは食べるお店を決め、そのお店へと入って行ったの。


「こんにちは~♪」


「いらっしゃいませ♪ 2名様ですね♪ こちらへどうぞ♪」


「は~い♪ それじゃ、行こっか♪」


「うん☆!」


 それにしてもこのお店、入ってみると中はとってもオシャレなんだね♪


 私とメイさんはお店に入ると、店員さんに指定された席に行き、そしてそのままその席に座ったの。


 私とメイさんが入ったお店は、中はとっても綺麗でオシャレなデザインもしていて、まるで喫茶店のような感じだったの♪


 異世界でも喫茶店みたいなお店があるのは、何だかとっても安心しちゃうね♪


「それじゃ、どれにする?」


「う~んとね~……、これ☆!」


「これね♪ じゃあ私はこれにしよっと♪」


 私とメイさんは指定された席にそのまま座ると、早速メニューを決めていたの。


 ハァ~……、それにしても3才児の演技をするのってとっても疲れるんだけど~……。あぁ~……、早く実年齢と同じ姿になって、普通に喋りたいよ~……。


「ここのアイス、とっても美味しいね♪」


「うん☆! とってもおいしい~♪」


 そういえば、アイスもこの世界に存在するんだよね……。


 頼んだメニューであるアイスが来ると、私とメイさんは早速食べ始め、その美味しさにとても癒されていたの♪


 異世界でも意外と、これらの食べ物が存在しているんだよね。それを知れたのは大きな収穫ね♪


「「ごちそうさま♪」でした☆!」


「それじゃ気を取り直して、パパとママの仕事場に行くのを再開しましょ♪」


「うん☆!」


 アイスを食べ終えた私とメイさんはお店をあとにし、気を取り直して、パパとママの仕事場に行くのを再開したの。

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