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初めて喋った言葉

「う〜ん! このビーフシチュー、やっぱりとても美味しいぜ!」


 とりあえず、最初は試しに『パパ』と言ってみようかな♪


 どんな言葉を喋ろうか考えた私は、まず最初は『パパ』に決めたの♪


「ぅあ〜……」


 さてと……、言う言葉を決めたのはいいものの、何だかとても緊張してきたわね……。とりあえず、まずは気持ちを落ち着かせるために深呼吸をしなくちゃね……。ス〜……、ハ〜……。うん、これで大丈夫☆! あとは無事に『パパ』の名を呼ぶだけだね♪ さあ、そうと決まれば早速喋ることに挑戦するぞ〜☆! オ〜☆!


「ぅ〜……、あ〜……」


 スゥ~……、よし☆!


「パ〜パ♪」


「「「「「……!!」」」」」


 やった〜、上手く言えた☆! 見たところ、私が喋ったことにみんなとてもびっくりしているみたいね♪ まあそんな反応になるのも当然よね♪


 私が意を決して『パパ』の言葉を口にすると、上手く言えたことにとても喜び、みんなは私が喋ったことにとても驚いてる様子だったの。


「ごっ……、ごめん……。今のもう一回言ってくれるかな……?」


 一瞬何が起こったのかよく分からず、パパがみんなを代表してさっき言った言葉をもう一度言ってほしいと私に伝えたの。


 あはは……、やっぱり聞き返してくるよね……。まあそりゃそうよね……。一回聞き取っただけではまだ分かるはずがないんだもん。私が本当に喋れたかどうか、念のためにもう一度確認したくなるのは当然っちゃ当然だよね。


「ぅあ〜♪」


 スゥ~……、よし☆! 勇気を出してもう一度☆!


「パ〜パ♪」


 やった〜☆! また上手く言えることが出来た♪


 それから私はパパに言われた通り、もう一度『パパ』の言葉を口にし、再び上手く言えたことにとても喜んでいたの♪


「「「「「……☆!」」」」」


「やっ……、やっぱり……、パパって言ってくれたんだな……! くぅ~……、アリアが喋れるようになってとても嬉しいぜ……! それに最初に喋った言葉がパパだったことも大変ありがたいぜ……!」


 そして私がもう一度『パパ』の言葉を口にしたことで、さっきのは聞き間違いじゃなく本当だったと確信したパパは、私が喋れるようになったことにとても感動し、更に一番最初に自分を呼んでくれたことに何だか凄く嬉しそうだったの♪


 そりゃ実の子供が一番最初に喋った言葉は父親であるライリーさん自身のことなんだもん♪ そんなの嬉しくなるに決まってるじゃない♪ ニヒッ♪


「アリアが喋れるようになるなんて……、ママもとっても嬉しいわ……☆!」


「そうですね……♪ アリアちゃんが喋れるようになって私もとても嬉しいです……♪」


「うんうん……☆! アリアちゃん……、遂に喋れるようになったんだね……♪ 私もとっても嬉しいよ……♪」


「アリアちゃんの喋る姿が見られて……、僕もとても嬉しいです……!」


 それからパパに続いて、みんなも私が喋れるようになったことにとても感動していたの♪


 まさか初めて言葉を喋っただけでもこんなにも感動してもらえるなんてね……。でもそれはみんなが大事に私のことを育ててくれて、成長をずっと見守り続けてくれたからなんだよね……♪ みんなのその優しさのおかげでこうして今の自分があります♪ みんな、本当にありがとう♪


 

「ぅあ〜……」


 よ~し☆! せっかくだし、このままの勢いで『ママたち』も呼んでみようかな♪ うん、そうしよう♪


「ぅ〜……、あ〜……」


 スゥ~……、よし☆!


「マ〜マ♪」


「「「「「……☆!」」」」」


「メイさん……♪ ソフィアさん……♪ アレンさん……♪」


「「「「「……☆!」」」」」


 やった〜☆! 『ママたち』も上手く言えることが出来た☆!


 そして私はこのままの勢いで立て続けに『ママたち』も呼んでみると、『パパ』に続いて『ママたち』も上手く言えることが出来てとても嬉しい気持ちだったの♪


「キャ〜☆! 見て見て、あなた☆! アリアがママって言ってくれたわ……☆! ママとても感動しちゃった♪  今とても幸せな気持ちだわ♪」


「あぁ、だな! パパだけじゃなくママも言えるなんて……、アリア本当にとっても凄いぞ……!」


「まさかアリアちゃんが私の名前も言っていただけるなんてとても光栄です……♪」


「アリアちゃんに自分の名前を呼んでもらえて私もとっても幸せな気持ち♪ もしかしたら人生で一番嬉しい瞬間かも☆!」


「そうですね。アリアちゃんから呼んでもらえたのは僕も凄く嬉しい気持ちですし、何だかとても誇らしくもあります」


 私が『パパ』だけじゃなく『ママたち』の言葉も口にして言えたことに、みんなは再びとても感動していたの♪


 私が喋れるようになったことにみんながとても喜んだり感動してくれたりして、私すっごく嬉しい気持ちだよ♪ だからみんなに感謝の言葉も口にするね♪


「ぅ〜……、あ〜……」


 スゥ~……、よし☆!


「ありがとう……♪」


「「「「「かっ、可愛い〜♡」」」」」


 私はみんなに感謝の言葉を伝えると、みんなは私の可愛さにメロメロ状態になっていたの♪


 エヘヘ〜、やった♪ みんなにありがとうって上手く伝えられた♪ みんなが私にメロメロになったのはちょっとびっくりしたけど、それはそれでとっても嬉しいから別にいいや♪ フフッ♪


 

 そしてその後は再びみんなで一緒にご飯を食べてとっても美味しく頂いたの♪


 遂に喋ることが出来るようになって本当に良かった……☆! 今の私とっても幸せな気持ちだよ♪



 そういえば、赤ちゃんが歩けるようになったり喋れるようになるのって本来いくつの時なんだろう?


 そこで私はふと、そんな疑問を頭に思い浮かべたの。


 今まであまり気にしたこともなかったし、考えたこともなかったな……。もしかすると、一般の赤ちゃんと比べて私はかなり成長が遅いかもしれないわね……。う~ん……、これに関しては多分絶対そうだと思う……。あはは……、何だか情けないかも……。ズ〜ン……。


 まあでも、成長の早さは人それぞれだと思うし、そこは改めてあまり気にしなくても大丈夫かな♪ それに家族たちもあまりそのことを気にせず、こうして私の成長を素直に祝福してくれているしね♪ とても感謝感激です☆! ニヒッ♪

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