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最低最悪な事実

「……」


「ねぇ……、黙ってないで何とか言ったらどうなの……?」


「っ……!」


「ハァッ? 何でまたこっちを睨み付けてくるの……? 意味が全然分からないんですけど!!」


 ドンッ!


「あがっ……!?」


「うわぁ〜……、コイツマジで最低……」


「だよね〜……。マジでないわ〜……」


 すると奥村はなぜかまたいつものように私たちを睨み付け、それにムカついた私は奥村の顔面を地面に思いっきり叩き付けたの。


 まさかいつものように私たちを睨み付けるなんてね……。コイツやっぱり本当にウザいわね……。


「……」


「おい……」


「っ……!?」


 そして私は奥村を押さえ付けるのをやめ、髪を引っ張ってそのまま持ち上げたの。


 それと今の私のセリフ、中々ドスの利いた声で言えたんじゃない♪ フフッ、な〜んてね♪


「ねぇ……、どうしてまた私たちを睨み付けてきたの……?」


「ぐっ……!」


「あっ、そっか〜♪ アンタって睨み付けるしか能がないんだね♪ だとするとマジで草だしウケるんですけど〜♪」


「アハハッ☆! 確かにレイちょんの言う通りかも♪ もしそうなら、いくらなんでも無能すぎるでしょ☆!」


「うんうん☆! だよねだよね♪ つまりこのクソ女は睨み付ける能力しかないただのポンコツってことね♪」


「ナイス、エリ♪ 上手いこと言うね♪」


「エヘヘ〜♪ もっと褒めて褒めて〜♪」


 奥村がまた睨み付けたことに腹を立てた私たちは、奥村のことを好き放題に言って気分をスカッとさせていたの♪


 あの女の悪口を言うことで、私たちのストレスは発散されテンションも爆上がりになるんだよね♪ それがあの女の唯一の良い所でもあるの♪ そういう点ではマジで感謝感激モノだよね♪ アハハッ☆!


 

「……」


「ねぇ……、何まただんまり決めちゃってるの……? アンタのそういうところ、マジで本当にムカつくから……」


「っ……!」


「ハァッ? だから睨み付けるんじゃないわよ!!」


 バーンッ……!!


「ぐはっ……!」


 ズーン……。


「ヒュ〜☆! レイちょん、ナイスキックだよ♪ 今のもかなりの強力な一撃だったよ♪ それと動画もバッチリ撮っておいたから安心してね♪」


「それ本当!? リコりんったらマジでナイスじゃん☆! レイちょんのカッコイイ一面がまた見られるなんて何だかとっても幸せ過ぎるよ〜♡」


 相も変わらず睨み付けてくる奥村のクソ女に対し、私は奥村の腹に思いっきり渾身の一撃のキックをお見舞いしてやったの♪ すると、あの女は壁まで吹っ飛びそのままへたり込んでしまったの♪


 まあいわゆる自業自得ってやつよね♪ それにしてもあの女のブッ飛び具合、マジでチョ〜最高だったんだけど☆! もしかしたら私って、キックの才能があるかも♪

 

「っ……」


「ハァ〜……。私たちがせっかくアンタのカバンをピカピカとキレイにしてやったのに、アンタはそれに感謝しないどころか性懲りも無くまさかまた私たちを睨み付けてくるなんてね……。そんな風に思われてたなんて、何かショックだなぁ〜……。恩を仇で返すなんてアンタって本当最低だよね……。この恩知らずが……」


「そうだそうだ! レイちょんの言う通り、アンタって本当最低だよね!」


「レイちょんの優しさを無下にするなんて、本当信じられない! アンタ一体何様のつもり!?」


 壁にもたれかかったままの奥村に私たちは詰め寄り、罵詈雑言を浴びせボロクソに言ってやったの♪


 

「どうやらまだお仕置きが必要みたいね……」


 ガシッ……、プニッ……♪


「ん……?」


 そして私が奥村の身体に触れた瞬間、それは見た目のイメージからは想像も付かないぐらい大きくて柔らかい感触がそこにはあったの。


「えっ……? まさかこれって……」


 バサッ……、プチプチッ……!


「いっ……、嫌……」


「そっ……、そんな……、うっ……、嘘でしょ……?」


 まさかの事実に動揺を隠し切れなかった私は、この際ハッキリさせるために奥村の制服を強引に脱がしてやると、そこには更なる絶望の光景が待ち受けており、そんな光景を目の当たりにした私はショックでただただ愕然としていたの……。


「あっ……、ありえない……。クソ女のくせにどうして……!?」


「クソ女がこんなのを隠し持っていたなんて……。あまりにも衝撃的過ぎるんだけど……。コイツマジで一体何なの……!?」


「うん……、そうだね……。でもまさか、クソ女が()()だったなんて思いも寄らなかったよね……。何だかすっごくムカつくんですけど……!!」


 そう……。私たちからしたら最低最悪な事実……、それはありえないことに奥村が豊満な身体を思わせるぐらい巨乳の持ち主だったことなの……。


 それにしても……、まさかあの女があんな巨乳だったなんてね……。一体何カップあるのよ……。私たちなんかせいぜいCかDぐらいしかないのに……。陰キャのくせして、胸だけは随分と立派で生意気ね……! 本当その偉そうな胸を潰してしまいたいぐらいだわ……。

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