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なぜか突然泣き出した理由

「さてと♪」


 グッ……!


「……!?」


 そして私は奥村本人にカバンの中身を見せるため、奥村の髪を思いっきり引っ張ったの♪


 奥村にはちゃ〜んとカバンの中身を見せてやらなくちゃね♪ 何しろ自分の大事なカバンだからね♪


「よく見なさい♪ これがアンタのカバンの今の中身よ♪ ほら☆!」


 ネチャ〜……。


「あっ……、あっ……」


「ヤバイ☆! あの女がマジで苦しむ顔をしているんだけど☆! 早く写真を撮らなくちゃ☆!」


「もぅ〜、リコりんったらテンションを上げすぎ〜♪ でもその気持ち分かるかも♪ だって私も凄くテンションが上がってるから♪ この女の苦しむ姿、チョ〜最高なんだけど☆!」


「フフッ♪ 確かに2人の言う通りね♪ クソ女の苦しむ顔を見れるなんて、これ以上ない最高の至福の時だしね♪」


 そして奥村にカバンの中身を見せつけてやると、奥村はまた絶望に染まった顔をしていて、私たちはそんな奥村の姿を見て気持ちがゾクゾクしていたの♪


 そうそう♪ アンタのその苦しむ顔を私たちはと〜っても見たかったの♪ ヤバイ☆! 今が幸せ過ぎて、もしかしたら私たちの顔凄くニヤけてるかも♪


 

「あっ……、あっ……」


 ポロッ……。


「ヤダ〜☆! あの女いきなり泣き出したんだけど〜♪ キモ〜♪」


「何で泣いてんのか意味分かんないんだけど〜♪」


 するとここで、奥村のクソ女がなぜか突然泣き出したの。


 確かに2人の言う通り、突然泣き出すなんてマジで意味不明だよね♪ まあでも、大体の予想は付くけどね♪


「それは多分あれじゃない? きっとあまりにもピカピカとキレイになったことに感動して泣いてるのよ♪」


「なるほど〜☆! それは一理あるかも♪」


「そっか♪ その可能性もあるよね♪ それに気付けるなんて、流石レイちょんね♪」


「フフッ、まあね♪」 


 奥村が泣いてる様子を見て、それは自分のカバンがピカピカとキレイになったことに感動して泣いてるからだと私は推察したの♪


 だってそれ以外の理由なんて考えられないじゃない♪


「あっ……、あっ……」


 ポロッ……、ポロッ……。


「もぅ〜、感動するぐらい泣いてくれるなんて私たちとっても嬉しいわ♪ それとアンタのカバンを一生懸命キレイにしてやったんだからせめて感謝ぐらいもしなさいよね♪」


「ププッ♪ もぅ〜レイちょんったら、心にもないことを言って〜♪」


「だよね〜♪ いくらなんでも皮肉すぎるでしょ♪ アハハッ、もうダメ☆! 何かツボにハマったんだけど☆!」


 奥村が自分のカバンを見て、ピカピカとキレイになっていることに感動して泣いてると推察した私は、せめて感謝ぐらいもしてほしいと皮肉を込めて言ってやったの♪


 だってこんなの心を込めて言えるわけないじゃない♪ どう考えても皮肉が必要だったんだもん♪ それにもうダメッ☆! 私もこれ以上笑いを堪えきれないんだけど☆!

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