見事に混ざり合ったあの女のカバンの中身
シャカシャカ……☆!
「フゥ〜……、無事にシェイク完了〜っと♪」
「リコりん、お疲れ様♪」
「リコりんってば超楽しそうにやってたよね♪」
「そんなの当然じゃない♪ だってコイツの苦しむ顔を見てみたいんだもん♪ そりゃ自然に楽しくなっちゃうよね♪ おかげで超ノリノリに出来たし☆! ニヒッ♪」
「アハハッ、何それ☆! 草だしチョ〜ウケるんだけど♪」
「リコりんも中々の悪女ね♪ でもそういうところ、とても好きよ♪」
そしてリコりんが奥村のカバンをシェイクし終えると、私たちはしばらくの間そのことで盛り上がっていたの♪
まあ奥村の苦しむ顔を見てみたいのは私もエリも同じだからね♪
「それじゃ、リコりんが頑張ってシェイクしてくれた奥村のカバンの中身をじっくり見てみようかしらね♪」
「うんうん♪ どうなってるのかとっても楽しみだね♪」
「かなりの自信作だから期待しておいた方がいいよ♪」
「もぅ〜、リコりんったらハードル上げすぎ〜♪」
「確かにそうね♪」
「「「アハハハハッ☆!」」」
「……」
雑談を終えた私たちはその後、リコりんがシェイクした奥村のカバンの中身を見てみることにしたの♪
さぁ〜て、あの女のカバンの中身が一体どうなっているのかとっても楽しみだね♪
「それじゃ、開けるよ♪」
「「……」」
ドキドキ……、ゴクッ……。
「えいっ☆!」
パカッ☆! ネチャ〜……。
「どれどれ〜……。うわぁ〜……、何これ……。とてもグチャグ――じゃなくて、本当に中が鮮やかにキラキラと輝いてるんだけど☆!」
「フフッ、そうね♪ 見るからにおぞまし――じゃなくて、ちゃ〜んとピカピカと美しくキレイになっているわね♪」
「うんうん☆! 中身は完全にグロテ――じゃなくて、最高のハーモニーに仕上がっているね♪ とりあえず完璧と言ったところかな♪ 私の凄腕バーテンダー並みのシェイクぶりをもっと褒めるが良い♪ エッヘン☆!」
「アハハッ☆! もぅ〜リコりんったら、レイちょんがさっき言ったこととっても気に入ったみたいね♪」
「フフッ♪ それはとても光栄ね♪ でも確かにリコりんのシェイクぶりはまさに天才そのものだったわ♪」
「えっ、そんなに!? エヘヘ〜、レイちょんからそう言われると何だかとっても嬉しいなぁ〜♪」
奥村のカバンの中身を見てみると、そこには見事なカクテルブレンドで混ざり合ったノートや教科書などがあり、私たちはその惨状――じゃなくて、華やかさぶりに凄く盛り上がっていたの♪
これで奥村のカバンの中身も無事に鮮やかにキラキラと輝かせられたわね♪ 見ててとっても楽しかったわ♪ それと、実はあまりの出来栄えに私たち全員笑いをこらえるのに凄く必死だったの♪ てへっ♪ だって、どこからどう見てもゲテモノにしか見えないもん♪ ププッ♪
「それじゃ、カバンの本来の持ち主である奥村のクソ女にも、この中身をぜひ見せなくちゃね♪」
「そうね♪ この女の苦しむ顔を早く見たいしね♪」
「どんな反応するのかとっても楽しみだね♪」
それから私たちは、奥村本人にもこのカバンの中身を見せつけてやることにしたの♪
まあそもそも、それが本来の目的だしね♪




