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最高のイベント

2つ目の間章の始まりです。

※前の間章もそうですけど、今回もかなり辛い展開の内容になっています。読む際はご注意下さいませ。

「……」


「「「……」」」


 フフッ♪ 今がチャンスね♪


 学校の帰り道、私・新野麗美はリコりんこと安藤莉子とエリこと西村絵理奈と一緒に奥村のクソ女の跡を付けてあるタイミングを窺っていたの。


「……」


 タタッ……、ガンッ!


「ぐはっ……!」


 ズザッ……。


「うん、大成功ね♪」


 そして私は今がチャンスと思い、奥村を後ろから思いっきり跳び蹴りをかまして人気(ひとけ)のいない路地裏へ引き寄せることに成功したの♪


 ここなら誰にも見られる心配はなさそうね♪ だって、これから行うのは私たちにとって最高のイベントなんだもん♪ こんなの誰にも邪魔されたくないからね♪


「っ……!」


「ハァッ? 私を睨み付けないでくれる……? アンタのそういうところ、マジで本当にウザいから……。どうやらお仕置きが必要みたいね……。まあ、どのみちするつもりだったけど♪ リコりん、エリ、準備はいい?」


「うん☆! こっちは準備オッケ〜だよ♪」


「レイちょん、早く合図をお願〜い♪」


「っ……?」

  

「オッケ〜、りょうか〜い♪ それじゃ、今よ☆!」


「「アイサ〜☆! そ~れ☆!」」

 

「いっ……、いや……」


 ガサゴソ……。


「いやああああぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!!」


 それから私はリコりんとエリに指示を出し、近くにあったゴミ箱を奥村に目掛けてぶっかけ、そのままゴミを被せてやったの♪


「……」


「アハハハッ、何その顔☆! マジで草だしウケるんですけど〜♪」


「もう〜今のアイツの姿、マジで最高に傑作なんだけど☆!」

 

「ゴミにゴミを被せるなんて、もはやそれアートじゃん☆! ハァ〜、とっても良い出来栄え♪」


 ゴミまみれになった奥村の姿を見て、私たちはそれぞれ思い思いに語ってとっても楽しんでいたの♪


 そう、そうなの♪ 奥村のクソ女にゴミを被せてやることが私たちにとって最高のイベントだったの♪ 何たって奥村にはこの姿が一番のお似合いだからね♪


 こんな素晴らしいイベントを考えた私たちってマジで本当に天才すぎるんだけど☆! もぅ〜、誰かに褒めてもらいたいぐらい♪ といってもこれはまだ始まりに過ぎないけどね♪


「あっ……、あっ……」


「ヤダ、何か口をパクパクとさせて気持ち悪いんだけど〜♪」


「まるで死んだ魚みたいで凄く面白いね♪ 生理的には受け付けないけど♪」


「えぇ、そうね♪ さてそれじゃ、またいつものように奥村で遊び始めるとしますか♪」


「「賛成〜♪」」


「っ……!」


 アァ〜、あの女の絶望する顔見れてマジで本当に嬉しいんだけど〜♪


 それから私たちはいつものように奥村をいじめ始めることにしたの♪


「お願い……、もうやめて……」


「ダ〜メ♪ こんな楽しいのやめるわけがないでしょ♪」


「うんうん♪ レイちょんの言う通り、絶対にやめたくないよね♪」


「そうそう♪ 私たちの幸せを奪おうだなんて、アンタって本当に最低〜♪」


「だよねだよね♪ 2人もそう思うよね♪ というわけで奥村、今日も覚悟してね♡」


「っ……」


 こ〜んな最高の遊び道具を見つけたんだもん♪ そう簡単に手放すわけがないでしょ♪ それにしても、やっぱりこの女の絶望する顔とっても最高すぎるんだけど〜♪ あとで写真撮っておこうっと♪


 そして私たちは中断していたイベントを再開させたの。


 さぁ〜て、前菜も終わったことだしここからはいよいよメインディッシュの始まりだね♪

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