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今日1日を終えて 後編

「でもルーシーもセムレンも本当に凄いよね。カインたち相手に勇敢に立ち向かって、真っ向から反論していたもんね。ああいうのってかなり勇気がいるから2人の行動はとても立派なことだと思うの♪ だけど私たちはカインたちの威圧感に圧倒され、そのまま恐怖で怖気付いてしまって何も出来なかった……。だから2人のこと何だかとっても憧れちゃうな……」


 それからしばらくして、リラの頭を撫で終えた私はルーシーとセムレンがカインたち相手に勇敢に立ち向かったのに対し、私たちは何も出来なかったことを話したの。


 そう……。本当に何も出来なかった……。カインたちに抗うことも出来ず、私たちはただ立ち尽くすしかなかった……。


「うん……。アリアの言う通りだよね……。私たちはカインたちの前に何も出来なかった……。私もアリアもリラの友達なのに助けられずただ黙って見つめることしか出来なかった……!」


「エレナ……」


 私に続いてエレナもカインたちの前に何も出来なかったことを話し、リラを助けられずただ黙って見つめることしか出来なかったことに涙を流し後悔の念を抱いていたの……。


 エレナのその気持ち凄く分かるよ……。だって私もエレナと同じ気持ちだから……。


「ううん、リラは全然気にしてないよ。カインたちが凄く怖かったから何も出来なくなるのは仕方ないことだと思う……。実際リラもカインたちに罵倒されて何も出来なかったから……。だから助けたいと思ったその気持ちだけでリラはとっても嬉しいよ♪」


「リラの言う通りね♪ それにカインたちの威圧感はとてつもないものだったから、恐怖で何も出来なくなるのも無理ないわね。実際私もリラを助けに行動したときは怖い気持ちもかなりあったぐらいだしね……。だからアリアもエレナもそんなに自分のこと責めなくて大丈夫だよ」


「うん……。リラもルーシーもありがとう……」


「2人の言葉に私たちとっても救われたよ……♪」


 リラを助けられなかったことに私とエレナが後悔していると、リラとルーシーはそのことを気にせず私たちのことを慰めてくれて、私たちはそんな2人にとても感謝していたの♪


 リラとルーシーのでおかげで、私とエレナの心は少し気が楽になったかな♪ とはいえこのままじゃ絶対に駄目だから、これからは勇敢に立ち向かっていけるように変えていかなくちゃね☆!



「そういえば、ティナ先生がクラス替えは行わず3年間ずっと同じクラスって言ってたよね」


「うんうん、ティナ先生そう言ってた!」


 するとここで、ルーシーがクラスのことについて話題にしたの。


 やっぱりこの話題が出てきたわね……。


「ルーシーの言う通り、ティナ先生は確かにそう言ってたわね……」


「えぇ……。私もそれ覚えてるわ……。本当衝撃的な事実だったよね……」


「ねぇ。本当に驚きの事実だよね」


 それから私たちはティナ先生が話したクラスのことについてそれぞれ思い思いに口にしていたの。


 エレナとルーシーが言ってたように、クラス替えは行わず3年間ずっと同じクラスという事実には本当に驚かされたよね……。改めてその衝撃を思い出すわね……。


「でもでも、それってつまり3年間ずっとみんなと同じクラスになれるってことだよね♪ ルーシーとアリアとエレナとずっと同じクラスになれるなんてリラとっても嬉しすぎる☆!」


「うん、そうだよね♪ ここにいるみんながずっと同じクラスでいられるのは私もとても嬉しいかな♪」


「うんうん♪ 私も2人と同じ気持ちだよ♪」


「みんなの言う通り、私たちがずっと同じクラスでいられるのは凄く嬉しいよね♪」


 みんなと3年間ずっと同じクラスになれることに、私たちはとても嬉しい気持ちになっていたの♪


 まあ()()()に関して言えば素直にとても嬉しいよね♪ あくまで()()()に関して言えばだけど……。


「だけどそれって……、カインたちとも3年間ずっと同じクラスになるってことなんだよね……」


「えぇ……。そういうことになるわね……」


「あっ……、そっか……。カインたちとずっと同じクラスになるの……、リラ凄く嫌だな……」


「みんなとずっと同じクラスになれる反面……、カインたちともずっと同じクラスになってしまうわけね……。ハァ〜……、そう考えると何だか複雑な気分ね……」


 そう……。逆に言えばそれはつまりカインたちとも3年間ずっと同じクラスになってしまうわけで、私たちはそのことにどこか複雑な感情を抱いていたの……。


 ()()()さえなければ全てがハッピーで完璧だったんだけどね……。本当に()()()さえなければ……。



「それじゃ、お休み〜♪」


「うん、お休み〜♪」


「お休み〜♪」


「フワァ〜……、お休み〜……」


 それからしばらくして、私たちはそれぞれのベッドに入りそのまま寝る準備へと移ったの。


「これからの学園生活がとっても楽しくなれるようにみんなで一緒に頑張ろうね♪」


「うん、そうだね♪ 一緒に頑張ろう♪」


「そうね♪ 私もみんなと一緒に頑張るわ♪ それにみんなとならきっと、どんなことでも乗り越えていけそうだしね♪」


「うん……♪ リラもみんなと一緒に頑張る……♪ ムニャムニャ……」


 そして私たちは不安な気持ちを抱えながらも、これからの学園生活をみんなで一緒に頑張ることをここに誓ったの♪


 前世ではとても辛い日々だったけど、転生した今回はとても楽しい日々になれるように私頑張るんだから☆!

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