今日1日を終えて 中編
「で、その後それからルーシーに続いてセムレンも助けに来てくれたんだよね♪」
「うん、そうだね♪」
次に私たちは、ルーシーに続いてセムレンも助けに来てくれたことについて話し始めたの♪
「まさかセムレンも助けに来るなんて思わなかったから、私凄くビックリしちゃった!」
「エレナの言う通り、本当に意外だったから私も凄くビックリしちゃった!」
「うんうん、確かに凄くビックリしたよね! おかげでセムレンのイメージがガラリと変わったわ♪」
「えっ? リラはイメージ通りのセムレンだったよ♪」
「うん……、まあ……、リラの場合はそうだよね……」
セムレンが助けに来てくれたことについて、私たちはそれぞれ三者三様の反応を示していたの。
といっても考えていることは実質2通りなんだけどね……。あはは……。まあそんなことはさて置き、セムレンがあの時助けに入ったのは本当に凄く勇敢だったし、何だかとっても格好良かったのは事実だよね♪
「とはいえ、あの時のセムレンって本当にとても格好良かったよね♪」
「うんうん、そうだよね♪ ただのナルシストじゃなかったのはかなりの驚きだよね♪」
「私もそう思うわ♪ セムレンってキザでナルシストなただの嫌な奴って思ってたけど、まさかあんな行動力があったなんて思ってもみなかったわ! 本当見直しちゃったよね♪」
「「うんうん、分かる☆!」」
「リラは最初からセムレンはとても素敵な人だと思ってたよ♪」
「それについてはリラの言う通りね♪」
ただのキザでナルシストだと思ったセムレンが本当に格好良かった件について、私たちはそのまさかのギャップぶりにとても魅了され、話も弾んでいたの♪
セムレンには色々と驚かされるばかりです♪
「ねぇ、アリア」
「ん?」
「私ね、あの時アリアが言ってくれた言葉を改めて理解出来たわ♪」
「あの時? ……あっ☆! あの時ね♪」
するとここでルーシーが私がある時に言った言葉を改めて理解出来たみたいで、私はそれが何なのかすぐに分かったの♪
「そう♪ ――『ナルシストだけど別に悪い人じゃなく普通に良い人で、それに相手を傷付けたりはしない』―― あの時アリアがセムレンのことを苦手じゃない理由としてそう言ってくれて、私もエレナも一応その時には既に理解していたんだけど、実際に見てようやくその言葉の意味がちゃんと分かったわ♪ 確かにその通りね♪」
「私もルーシーと同じ気持ちだよ♪ カインたちと比べたらセムレンの方が性格も遥かに良いし、とっても優しいよね♪ それに思いやりもあるしね♪」
セムレンの勇敢で素晴らしい行動力ぶりを見て、ルーシーとエレナは私があの時セムレンのことについて話したことを振り返り、その言葉をしみじみと実感していたの♪
セムレンは相手に害を与えるような人ではないと思ってたから一応その心配はなかったけど、今回の件で改めてそうじゃないことが分かったよね♪
「だけど、ナルシストなところは今もちょっと苦手かな♪」
「あっ、それ私も♪」
「私もその部分は流石にまだちょっとね……。あはは……」
続けて私とエレナとルーシーは、セムレンのナルシストな部分は未だに苦手であることを話したの。
セムレンの印象はガラリと変わったとはいえ、やっぱりそこは何というか……、ねっ……。
「ん? リラは別に大丈夫だよ♪」
「「「っ……!!」」」
キュン……♪
「……」
ポンッ……。
「わっ!?」
ナデナデ……♪
「えっ!? へっ!?」
リラのセムレンに対する言葉を聞いて私たちは胸がキュンとなり、私は不意にリラの頭を撫で始めたの。
リラはセムレンのことを最初からずっと好意的に思っていたもんね♪ といっても、リラの場合はラブのほうじゃなくライクの方かな♪
「どっ……、どうしたのアリア……? 急に撫でたりして……」
「う~ん……、リラらしいなと思ってあまりにもとびっきり可愛かったからつい頭を撫でたくなっちゃったの♪」
リラの頭を撫でた理由を私は話したの。
「そっ……、そうなんだ……。エヘヘ〜、何だかとっても嬉しいかも♪」
「それとリラはこれからもそのままのリラでいてほしいかな♪」
「「うんうん☆!」」
「それってどういうこと?」
「ダ〜メ♪ 教えな〜い♡」
「むぅ~、いいじゃんそれぐらい教えても! でもアリアの撫で方がとても気持ち良くて凄く癒されるからもう別にいいや♪」
どうやらリラにとって私の撫で方はとても気持ち良いみたいで、私がリラに対して言った言葉の意味は別に気にならなくなったみたいなの。
やっぱりリラはそのままピュアで明るく笑顔を絶やさない天真爛漫な子でいてほしいな♪




