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試験となりたいこと

「そういえば、2人は試験どうだったの?」


「「えっ、試験?」」


 食堂の料理をしばらく満喫していると、ここでルーシーが試験のことについて話題をしてくれたの。


「そう、試験。2人はレイゼルート学院の入学試験どうだったのかなってふと気になったんだよね」


「あっ、それリラも気になってた☆!」


「あ~、なるほどね……。私もエレナも多分結構出来た方だと思うよ♪ ねっ?」


「うん、そうね♪ アリアの言う通りお互い良かったと思うよ♪」


 ルーシーの言う試験とはレイゼルート学院の入学試験を意味していて、私もエレナも結構出来た方だと思うことを2人に話したの♪


 ちなみにレイゼルート学院の入学試験は筆記と実戦の2つからなっていて、それぞれの成績を合わせた合計が良かったら合格する仕組みになっていたの。


 筆記の方はペーパーテストで主に魔法関連や魔物のことについての問題だったんだけど、これが結構難しくてかなり苦労したのを覚えているんだよね……。前世でやった高校受験もそれなりに難しかったけど、こっちの方が遥かに難しく感じたんだよね……。


 実のところを言うと、私はエレナと一緒に勉強をしていたんだけど、正直猛勉強して本当に良かったと思ってるんだよね……。エレナには改めて感謝しなくちゃね♪


 そして実戦の方は学校側が用意してくれたダンジョンに行って、制限時間内に剣(学校側から渡されたもの)を使ってスライムをいくつ倒せるかというもので、こっちに関しては剣の扱いに慣れていることもあってかかなりの数のスライムを倒し、それなりの余裕を持ってクリアすることが出来たんだよね♪ これもエレナと一緒にジェフリーさんと剣の特訓をしたおかげだね♪ ジェフリーさんにも改めて感謝だね♪


 ただ相手がスライムだったということもあり、あの時の冒険で出会ったスライムのことを思い出しちゃってちょっと複雑だったけど、あの時のスライムは今も森の中で元気に過ごしていてここにはいないと割り切って、ダンジョンのスライムを倒していったんだよね……。あはは……。


「そうなんだ、2人共凄い凄い☆!」


「うんうん、とっても凄いと思う♪」


「ありがとう♪ 逆に2人は試験どうだったの?」


「確かに2人もどうだったかとっても気になるね♪」


 ルーシーとリラが私とエレナにとても感心していると、今度は逆に2人の試験がどうだったか私は聞いてみることにしたの。


「う~ん……。一応両方何とか出来た感じかな……」


「うぅ〜……、実戦の方はまだ何とかなったけど、筆記の方はギリギリだったよ〜……」


「確かにあの筆記試験はとても難しかったよね……」


 ルーシーとリラも試験がどうだったか話してくれたんだけど、どうやら2人も筆記試験がとても難しかったと感じていたみたいなの。


「そっ……、そうだったんだ……。実は私もあの筆記試験とても難しいなと思っていたんだよね……」


「そうそう、あの筆記試験は本当に難しかったよね……」


「アリアとエレナもとても難しいと感じていたんだね……。でも良かった♪ 難しいと思っていたのが私とリラだけじゃないと分かって何だか凄く安心しちゃった♪」


「うんうん、リラもすっごく安心した♪ やっぱりあの筆記試験ってとっても難しかったんだね♪」


 私もエレナもあの筆記試験がとても難しく感じたことをルーシーとリラに話すと、2人は他にも難しいと思っていた人がいることが分かりとても安心したみたいで、それからは私たち4人でそのことについて意気投合していたの♪


 私とエレナだけじゃなく、ルーシーとリラも同じように感じていたことから、やっぱりあの筆記試験は相当難しいものだったんだね……。つまりレイゼルート学院に入るのはそう甘くないってことね……。まあでも、私たち4人共そんな難しい試験を揃って合格出来たんだからそれが一番よね♪



「ねぇねぇ、それじゃ次はみんなのなりたいことをここで言っていこう♪ アリアとエレナのなりたいこともリラすっごく知りたい☆!」


「そうね♪ 私も2人のなりたいこととっても知りたいかも♪」


 試験の話題が終わると次は将来なりたいことについての話題になり、リラは目をキラキラと輝かせながら私とエレナのなりたいことが何なのかとても興味津々で、ルーシーもそのことについてリラに共感していたの♪


「うん、いいよ♪ 私がなりたいのは剣士で、いつかみんなで一緒にダンジョンとかに行けたらいいなと思っているの♪」


「そうなんだ☆! エレナのなりたいことって剣士なんだね♪ 何だか凄く素敵かも♪ アリアは?」


「あはは……、実はまだ決まってないんだよね……」


「そうなの!? ということはリラと同じだね♪」


「えっ!? 私と同じってことはもしかしてリラもまだ決まってない感じ?」


 私とエレナがそれぞれなりたいこと(といっても私はまだ決まってないけど……)を話すと、リラは私と同じだったことになぜか凄く嬉しそうだったの。


「うん☆! 実はリラもまだ決まってないんだ♪ エヘへ〜♪」


「そうだったんだ♪ それじゃ、お互いなりたいことを見つけられるように一緒に頑張ろうね♪」


「うん☆! 一緒に頑張ろう♪」


 どうやらリラも私と同じでなりたいことがまだ決まってないみたいで、せっかくだから私はリラとお互いなりたいことを見つけられるように一緒に頑張ることを約束したの♪


「最後はルーシーね♪」


「そうね♪ 私のなりたいことは聖女で、後ろでみんなをサポートしてあげたいなと思ったからなの♪」


「何それとっても素敵じゃない☆!」


「うんうん、凄く素敵すぎる☆!」


 ルーシーのなりたいことはどうやら聖女みたいで、その理由を聞いた私とエレナはとても感激していたの♪


「あと、前衛に出て攻撃型の聖女もいいかなって思ったの♪」


「「えっ……!? そっ……、そうなんだ……」」


 続けてルーシーは聖女になりたい他の理由を笑顔で話してくれたんだけど、これがあまりにもとんでもなかったので、私とエレナは苦笑いを浮かべていたの……。ルーシーって……、意外と物騒なことを考えるんだね……。

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