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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
卒業旅行!

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飯坂温泉12!

「カンパーイ!」


 泡の立ったコーラがたっぷり入ったジョッキを6人ぶつけ合い、ぐびっぐびっと飲む。


 飯坂温泉に戻った私たちは、駅近くの飲み屋でパーティーを始めた。座卓が6卓並んでいて、カラオケもできる。隣のテーブルではほりえや旅館の旦那さんと土産屋のお姉さんとお仲間さん2名、計4名がキープボトルのハイボールを流し込んでいる。


「ふはー! 福島でもキンキンに冷えたコーラはうまい! うまいうまいうまぴょい!」


「意外と遠かったね、猪苗代まで」


「きょうはよく歩いたぁ……」


「まどかちゃんもつぐピヨもおつかれさまんさ!」


「いつの時代のネタだよ」


「知らんよ陸くん。まみちゃんがたまに言うからパクっただけさ」


「じゃあアラサー世代か」


「アラフォーとかアラフィフくらいじゃない?

 こういうのは自由電子くんが詳しそうだね」


「のりピーのドラマのネタだったかと」


「おお! さすが自由電子くん! ならだいたいアラフォーかアラフィフだね!」


 自由電子くんが「のりピー」っていうのもギャップあるけど敢えてそこには突っ込まない!


「あ、つぐピヨが食べてるお鍋、美味しそう」


「うん、美味しいよ。のりピーならぬあおさ海苔と豆腐のお鍋」


「こっちのガレットも美味いぞ」


 武道は会話の輪に入らず、一人黙々とガレットを食べている。


 やさしい味のあおさ鍋、サクサクのガレット。


「ああ、美味いねぇ。美味しいものいっぱいの福島で過ごす夜も、今夜で最後かぁ」


「またいつでもおいで!」


「これでまた6人、沼にハマったな」


 土産屋の姐さんとほりえや旅館の旦那さんが歓迎の意を示してくれた。沼にハマった? うん、いいところだからまた来たいよ。


 食べ終わった後はみんなでカラオケ! 私は『勝手にシンドバッド』など主にサザンの曲を熱唱。とある曲で「あれは!」という掛け声とともに自分の股間を指差したらつぐピヨが顔を赤くしながらもクスクス笑って、自由電子くんは神のような穏やかな目になり、武道は「うむうむ」と納得。確かにマンピーを指差したことに間違いない。陸は「あぁ……」と額に手を当てドン引き、まどかちゃんと飯坂の人たちは「ぎゃはははは!」と大声で喜んでいた。


 武道を除いてみんな歌が上手くて、飯坂の人たちが湘南や神奈川の人たちの曲を歌っていたのが嬉しかった。別に私たちに合わせたのではなく、彼らが好きな曲がたまたま湘南周辺のアーティストの曲だった。

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