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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
最後の陸上大会!

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駅前のピザ屋で打ち上げ!

「おつかれさまでしたー!! かんぱーい!!」


 陸とまどかちゃんは、な、なんと、決勝戦進出!! しかしまどかちゃんは決勝で敗れ、県大会出場は逃した。3年生は引退試合ということで、湘南海岸学院、鵠沼海岸学院ともそれぞれトラック内側のサッカーコートで客席を背景に集合写真を撮影して、善行の競技場を後にした。さらば、私の陸上人生! キツかったけどいい思い出になった!


 一旦帰宅してシャワーを浴びるなどして、私、まどかちゃん、つぐみちゃん、陸、自由電子くん、武道は茅ケ崎駅北口のピザ屋に集まった。某大手スーパーが入ったビルの手前にぽつりと構えるこの店は、よく体育祭などの打ち上げで利用する。


 バイキング形式で、皆それぞれ好きなピザやパスタなどを持ってきて食べる。


 窓を背にした奥の席に私、まどかちゃん、つぐみちゃん。その対面に陸、自由電子くん、武道の順で座った。


 私のかけ声に続いてみんなも乾杯を言ってジンジャーエールの入ったジョッキをぶつけ合った。


 が、ががが! まどかちゃんがあからさまに落ち込んでいる! 自由電子くんも心配そうに彼女を見ている。


「まどかちゃん、陽はまた昇るよ」


「ああ、うん」


 中学から今日まで陸上に注力してきたまどかちゃんの挫折。大学のスポーツ推薦は成らなかったかもしれないけど、まだプロのランナーになれる可能性がついえたわけじゃない。


「そうだ、みんなで旅行しない? 卒業旅行!」


「旅行? いいね、私行きたい!」


 乗ってきたのはつぐみちゃんだった。


「おお、旅行かあ、いいなあ」


 武道も乗ってきた。


「けど、どこに行くんだ?」


「そう、それですよ陸くん。どこかいいとこ知らんかね」


箱根はこねとか伊豆いずとか?」


「いい! とても良い! けど我々茅ヶ崎市民は何度も行ってるからたまには別のところに行きたいなあ」


「って言っても、カネはあるのか?」


「そう、だから、遠いけどあんまり遠くないところ。あと、温泉はマスト! 自由電子くん、どこかいいとこ知らない?」


「うーん、たくさんあり過ぎて。例えば……」


 自由電子くんはおびただしいほどの観光地を挙げた。遠いけどあんまり遠くない温泉のある観光地って、そんなにあるんだ!


「すごいいっぱいあるね! どこがいいかな」


「じゃあ、ここなんて、どうかな?」


 つぐみちゃんが私にSNSを見せてきた。


「あ、聞いたことあるかも。みんなはどう?」


「俺はどこでもいい」


「つぐみちゃんが推すならどこでも行くぞ!」


「僕も、ここ、気になっている場所の一つです」


「まどかちゃんは?」


「あ? ああ、うん、いいんじゃない?」


 ということで、行き先決定! 陸上を終えた白浜沙希の第2の人生! そのスタート旅にレッツゴー!

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