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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
サザンビーチちがさき

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ウェイクアップピーポー!

「うぇぷっ、ぐふぇっ……うぇくっ、あっ、ぴぽ……ぶはっ!」


「わっ、起き上がった!」


 武道の獲物が起き上がった!


「ウェイクアップピーポーって言って起き上がったね」


「え、そんなこと言ってたの!? さすがまどかちゃんナイスリスニング!」


「だ、大丈夫ですか!?」


 武道の獲物を心配するつぐみちゃん。ほんと素直でいい子!


「ありがとう。それに引き換えお前ら、バカにしやがって……」


「どうせ私らをからかった後、海の家でラーメンとビール流し込んでからだがホットになってテンション上がったから冷ましに海に飛び込んだら溺れかけたんでしょ」


 と、冷静に分析するまどかちゃん。


 そう、武道が背負ってきたのは海で溺れたまみちゃん。


「さてはまどか、お前見てたな」


「見てなくても想像つくっつーの」


「おう、すごかったんだぜ。俺らが水上ビーチバレーしてたら『うほー!! 武道と自由電子とイケてるアンチャン!!』とか言って砂浜から駆け寄って来たんだが、俺らの近くまで来たときにちょっと大きい波が来て、呑み込まれて魂がぶっ飛びそうになったんだ」


「ぶっ飛びソウル? 魂だけに」


「そうだ、ぶっ飛びソウルだ。天才だな沙希! がはははは!」


「現代文だけはそこそこ成績いいからね!」


「お前ら、人の不幸をつまんねぇ駄洒落にしやがって。成績下げてやろうと思ったけど二人ともいまやってる古文は落ちるとこまで落ちてるから下げらんねぇのがまたジレンマだわ」


「残念だったね。ていうかもうやめなよ。ビール飲んで飛び込むとかほんとバカだよ」


「まさか沙希に正論で説教されるとはな……ぷふぇっ」


 まみちゃんは口の中に入った砂といっしょに吐き捨てた。


「それと、助けてもらったんだから、武道にちゃんとお礼言いなよ」


「ありがとうございます。すみませんでした!」


 砂浜で生徒に土下座するまみちゃん。良かったね、助けてもらえて。

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