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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
なつやすみ

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アツいよ飯坂!

「アーッツイ! アツいよ飯坂!」


「加水しないと熱いよね」


 旅館に戻り、再び入浴。とろとろとろとろ、かけ流しの湯が流れ落ちてゆく。濃密な湯気も相俟って静かな内湯ならではのムードを演出している。


 慣れない人には熱い飯坂の湯。このお湯は摂氏45度くらいかな。もっと熱い浴場もあるらしい。私は縁の岩に座って実質足湯、巡ちゃんは肩までどっぷり浸かって「あ〜極楽極楽〜整う〜」などと気持ち良さそうにしている。食事に出かける前にも入ったけれど、私はまだ慣れていないようだ。


 熱いのに、なぜか長湯をしてしまう。温泉の魔力に取り憑かれ、キャラクターたちが待つ賑やかな部屋に戻る。薄暗く狭い部屋の出入り口前には猫の風ちゃんが凛と尻尾巻き座りしていた。おヌシ警戒しておるな。夜半なので私たちからは声をかけない。近付いたら左の暗がりへ逃げた。客室は右。


「ふーう、自宅のような安心感」


 巡ちゃんは女の子の抱き枕が3人ぎっしり寄って寝ている布団の傍に寄った。いやこれ抱く人間はどこに寝るんや。しばらく検討したところ、布団は二つ並んでいるので、抱き枕は私と巡ちゃんの布団の端に寄せ、二人でそれを挟むかたちにした。


 自宅のような安心感と巡ちゃんは言うが、茅ヶ崎の部屋はまだそこまで賑やかにはなっていない。財力が伴うと一気に勢力を増す可能性あり。


 消灯。旅館やホテルでの宿泊はお化けが出そうで怖くなるときがあるけれど、このお部屋は女の子たちがたくさんいるから仮に出ても大丈夫な気がするし、温泉旅館のお客さんなら心温かいお化けさんだとも思う。


 朝に茅ヶ崎を出て、昼は猪苗代を動き回り、夜は飯坂でしっぽり。充実した一日だった。


 歩き疲れ、食べ疲れ、アルカリ単純泉でリラックス。いつの間にか眠り、気がつけば朝になっていた。

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