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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
茅ヶ崎エンターテインメントフェスティバル

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いもっこプリンセス、ミスター烏帽子岩にご用心!2

「この機関車は冬に関東の港町から寒い地方へ暖房器具用の石油を運ぶタンク貨車を引っ張るための車両なんだけど、もう春が近いから今シーズンはお役御免で、所属先の車庫に返すんだ。これはそのための回送運転ってわけさ」


「そうだったんですか。皆さんのお陰でいつも暖を取れています。ありがとうございます」


「ははっ、そう言ってもらえると、やりがいがあるってもんさ」


『シュッポッシュッポッ、機関車は吹雪の中を力強く進みます。機関士さんはハンドルを操作し、その横で助手さんが黙々と石炭を焚べています』


 客席から見えない機関車内の様子を、バックスクリーンが映し出す。運転席に座ってハンドル(といってもクルマみたいな丸いのじゃなくて前後に弧を描くレバーみたいなの)を操作するまどかちゃん、その右斜め後ろで石炭を焚べる自由電子くん。まどかちゃんの後ろに立つつぐみちゃん。まどかちゃんのすぐ右が石炭を燃やす釜になっている。


 ガチャッ、ガチャッ、ガチャガチャッ。凛と目を細め微かに歯を見せてハンドルを操作するまどかちゃんが本物の機関士さんみたいでカッコいい。やだマジイケメン。


『吹雪のふるさとを抜け、晴れた平野をシュッポッシュッポッ。ビルの間をシュッポッシュッポッ、横浜の港町をシュッポッシュッポッ。景色はみるみる変わってゆきました』


「さあ、着いたよ。ていうか、どこに行くつもりだったの? こっちのほうで良かったかな?」


『辿り着いたのは、学校の体育館と同じくらいの車庫。機関車の両隣では近代的なステンレスの電車が灯りを落として休んでいます。ここはどの辺りの、なんていう街なのかな』


「行き先は決めていなくて……。券売機もない駅だからきっぷも持ってないんです。あの、おいくらでしょう?」


「お金は要らないよ、今回は特別。ほかの職員にも黙っていてね」


「えっ、そんなわけには……」


「いいからいいから。さ、せっかくだから、街を案内するよ。ここは僕らの地元なんだ」


 ここでステージが暗くなり、暫し幕が降りた。舞台装置の入れ替えだ。

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