魅惑の小田原駅前
「はいはい、ということでやってまいりました小田原! 改札口から頭上を見上げるとでっかい、めっちゃでっかい、ヒグマ十頭くらい収容できそうな小田原提灯がぶら下がってます!」
きょうはセルフで動画撮影しながら小田原をリポート。周囲に注意、配慮しつつ小田原を紹介するぞい!
「天井が高く広いコンコース、北側は小田急線のりば、新幹線のりばがあって、駅から出ると山。私も陸上競技部の大会とか記録会でそっち側にも行ったけど、今回は南側を歩くぞい」
エスカレーターで下り、駅ビルの2階から続くペデストリアンデッキに出るとバス、タクシーのロータリー。コンコースは茅ケ崎駅より大きいけど、こっちはちょっと小さめ。目玉の観光地、小田原城が徒歩ですぐだけど、人口は茅ヶ崎市が24万人強に対し小田原市は約19万人弱と、ちょい少ないからバスやタクシーの利用者も少ないんだな。
そんな小田原、駅ビルの隣に新しい商業施設ありけり。西の小田原城を視界に入れつつちょっと覗いてみるぞい。
「わっ、どこのお店もめっちゃ混んでる」
「映えるし美味しいものいっぱいあるからね」
「ちょっと高そうなお店もある……美味しそう」
「いろいろあって目移りしちゃいますなあ」
黒い屋根瓦の店舗が連なる昔の城下町風の街並み。その背後に14階建てのガラス張りビル。
古今の融合、これから始まる小田原旅の高揚感を引き立てる。
駅や駅前の雰囲気は旅の重要ポイント。
かまぼこ屋さん、おでん屋さん、スイーツショップに干物屋さんなどなど、美味しそうなものがずらりずらり。
お金があったら連食したいところだけど、今回はおでんに絞った。これがけっこうお腹に貯まる。
階段を下って商業施設を出ると、小田原城に続く道。歩道が広めで歩きやすいと思ったら、突き当たりの高校前からは昔から変わらない道幅で歩道は二人並ぶと窮屈なくらいで歩きにくい。人多い。
おい避けろや対向の歩行者ども。こちとら一列になって歩いてんだぞ。
坂を少し上がって右に線路が見えると左に小田原城の門。坂を下って敷地にイン。
左を見下ろせば遺跡発掘現場、再び坂を上がりつつ見上げれば、満開のソメイヨシノ。
少しばかりの坂を上がりきると___。
「やって来ました、小田原城! 人がいっぱい華もいっぱい。花咲く麗らかな春が、今年もやって来ました!」