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男女比1対5の貞操逆転世界?じゃあ襲われるギリギリまで攻めて反応楽しもう!(手遅れ)  作者: 男女鹿メテ


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6/18

役得でしょ?


着替えて体育館に着いたら、田端さんが一人で体育のためにサーブ練習をしていた。


ボールの音だけが、広い空間に反響している。


「……遅い」


「ごめんごめん!」


「どこで道草食ってたの」


「ちょっといろいろ」


「いろいろって何」


「田端さんには関係ないかな〜」


田端が一瞬、むっとした顔をした。


でもそれ以上は聞いてこなかった。


「……早く来て。やるよ」


「ちょっと待ってよー」


―――――――――――――――――――――


練習をしてから


田端さんのサーブは、最初の頃と比べて全然違う。


きれいに入るようになってきた。


「うまくなったね!田端さん」


「当たり前じゃん。成長。」


「最初のこと覚えてる? 全然入らなかったじゃん」


「うるさい。神崎だって最初ひどかったじゃん」


「ひどくなかったよ」


「ひどかった。あのレシーブは何」


「あれは床が滑ったんだよ。僕は悪くない」


「言い訳じゃん」


田端さんが笑った。


珍しい。


田端さんもいい顔するんだなー


汗をかいてきた頃、田端さんがボールを拾いに来て、近くに来た


「ねえ神崎」


「え、あぁ、どうかしたの?」


田端さんが少しだけ近づいてきた。


「え、ちょちょちょ。どうしたのほんとに」


「……いい匂いする」


「……はい?」


「神崎、すごくいい匂いする」


田端さんがどんどん近づいてくる


頬が赤い。汗のせいか、それとも別の要因か


「汗かいてるのに、なんか……いい匂い」


そう言ってから、田端さんが少し目を逸らした。


「本当?」


「……1度言ったことは撤回しない」


へぇ~??


攻めてきた。


田端響が、自分から攻めてきた。


それもまた面白い!!


「じゃあ……もっと近くに来る?」


「──っ」


田端さんの目が止まった。


「いや……え?」


「だから、もっと近くに来る?って」


「な、なんで」


「え?だって僕の匂い好きなんでしょ?」


「そ、そういう意味じゃ——」


「じゃあ僕の匂い苦手だった?」


「そ……そんな訳―――」


田端さんが言葉に詰まった。


「……ない……けど」


「じゃあ近くにおいでよ」


田端さんが僕じっとこっちを見た。


探ってる目だ。本気なのか探ってる目。


「……本当に?」


「もちろん」


「嫌々じゃなくて……?」


「嫌ならいやって言ってるよ。田端さんだから僕は大丈夫なんだよ?」


「───ッ、じゃ、じゃあ」


田端さんがゆっくりと、僕に近づいてきた。


一歩。


もう一歩。


肩が触れそうになったところで、止まった。


「……これくらい?」


「ほんとにそこでいいの?」


「……え?」


「僕はもっと近くがいいかなぁ」


「——っ」


田端さんの呼吸が、少し乱れた。


そしてもう一歩だけ近づいた。


息がかかる距離になった。


「……これは」


「うん?」


「さ、流石に、近くない?」


「そんなことないって」


「そ、そう……?」


「そうだよ!何も問題ないって!」


田端さんは黙り、言い返せない顔をしている。


耳が少し赤くなっていく。


汗と、田端さんの匂いが近い距離にあった。


やっぱり、この世界の女の子は反応が可愛い!


それに、いい匂いもする。ラクトンって言うんだっけ


「田端さん」


「ヒェッ……ど、どうしたの?」


「さっきいい匂いって言ってくれたけど」


「い、言った」


「僕も今同じこと思ってるよ?」


「——っっ」


田端さんの顔が、一気に赤くなった。


「え、いや……、ほんとに―――」


「なんか、甘い匂いするね。田端さん」


「そ、そうかな……私には分からない、」


「自分の匂いって分からないもんね」


「それは……そうらしい」


「ねね、田端さん」


「……はい」


「僕、田端さんの匂いもっと欲しいからもっと近くに行ってもいい?」


田端さんが言葉に詰まった。


言いたいことがあるのに、言葉が出てこないかな


「……こ、これ以上?」


「この前僕にしたこと覚えてる?それに比べたら大丈夫でしょ?」


田端さんが完全に固まる


……この前の屋上の事思い出しちゃったのかな?

う~ん、ウブ!


「じゃあ、近寄っちゃうよ?」


僕は田端さんにぺったりとくっつく


田端さんおっきいなぁ、180以上あるんじゃないかな?さすが運動部!


「田端さん、おっきいね。安心する」


「そ、そうかな」


「うん!それにすごくいい匂い!」


「神崎も……いい匂いだよ」


「そうかな?」


「う、うん。すごいいい匂い」


「知ってる?いい匂いって感じる人は遺伝子レベルで相性がいいらしいよ?」


「……っ、そ、そうなんだ」


「ってことは、僕達遺伝子レベルで相性いいんだね」


田端さんの顔がみるみる赤くなっていく


この世界の事考えると、すごく我慢してるんだろうなぁ~。健気で面白い!


「田端さんはどう思う?僕は嬉しいなぁ、田端さんと相性よくて」


「わ……私は……」


「うん?」


「……」


……流石にやりすぎちゃったかな。


「だ、大丈夫……?」


「……ちょっと、クラクラする」


「え、大丈夫……?」


「……汗出ないから、水、足りない、かも」


え、ほんとにヤバいやつじゃん。


……汗かいてお水足りなくなっちゃったのかな。

水筒……今日持ってきてたよね


「え、大変じゃん!ちょっと待っててね、今水筒持ってくるから!」


そう言って体育館の端に置いた水筒を持ってくる


「はい、水筒!今日はスポドリだからきっと染みるよぉ~?」


田端さんが途切れ途切れに言う


「これ……神崎の……じゃ、」


「え、うん。僕のだよ?少し飲んじゃったけど……僕風邪ひいてないし大丈夫だよ!」


「間接キス……」


「……あぁ」


あ、そういう事ね?でも今そんなこと気にしてる場合なのかなぁ……?


「田端さんなら僕はいいよ、間接でも……それ以外でも……ね?」


「……ッッ!!」


やっばい癖が出た、まぁいっか!


「そういうことだから、ささ!飲んで飲んで!」


僕は結構水を飲む方だから1.5Lのやついつも持ってるけど、ラッキーだったなぁ


田端さんは水筒を受け取ったが口をつけない


「早く飲まないと倒れちゃうよ!田端さんおっきいから僕保健室連れてけないって!」


しかし田端さんは動かない


「んもぉ~しょ~がないなぁ~」


僕は田端さんの持っている水筒を受け取る


「紙コップ……保健室にあるかな、

少し待っ―――」


「いや、そのままで大丈夫。頂戴」


「ほんと?良かった!はい、どうぞ!」


田端さんはゆっくりゆっくり飲み口に口を近づけて飲みだす


「さぁさ!どんどん!ごくごく!」


「……ぷはっ」


田端さんは恐らく沢山スポドリを飲んで口を外す


「……助かった、ありがとう」


「うん!元気になってよかった!」


田端さんは何となくオドオドしている


「どうしたの、何かあったの?」


「さっきの……あの、それ以外もって……」


あぁ、さっきの悪い癖のやつね?

嘘ついた記憶はないし、別にいっか


「え?うん!田端さんだったらそれ以外でもいいよ?誰でもじゃないからね?勘違いしないでね?」


「……う、うん」


「僕も喉乾いたから飲んじゃうねー」


そう言って僕は受け取った水筒を飲む


「それ……さっき私が」


「知ってるよ?田端さんならいいって言ってるじゃん」


そう言って僕はスポドリを飲む


……あんま入ってない。別にいいけど


「ふぅ……疲れた!」


「……お疲れ」


「ほんとだよー、もー。おぶってよ~」


「え、お、おぶ?」


「田端さんもう体調大丈夫そうだし、か弱い僕を更衣室前まで運んでよぉ」


「で、でも私汗かいて……」


「僕もだけど、お互いにいい匂いって思ってるなら大丈夫でしょ?それにさ」


僕は田端さんとの距離を詰める


「田端さんにとっても役得でしょ?」


そう言って田端さんに笑いかけた


読んでいただき、ありがとうございました!

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