レシピは登録済みです。
晩餐会では始めにお礼の言葉をいただき、領主夫妻にティーセットを絶賛され、息子夫婦には着物と簪を絶賛され、商人として他に何か面白い物はあるかと色々聞かれた。
ゼノさんや勇者一行も、着ているスーツやドレスを褒められていた。
「ミイナさん!パンケーキはもうない?」
「ミイナさん!何か甘いものない?」
双子の登場だ!
「お二人とも甘いものが食べたいの?」
「「うん!」」
「そうねぇ......」
私は作り置きのプリンを出した。
「これはプリンと言うの。スプーンですくって食べるのよ。」
「「ありがとう!」」
さすが双子!相変わらずシンクロ率が高いなぁ
「「美味しい!!!」」
1口食べてから、ものすごい勢で食べきってしまった。
あらあら、2人の頭にへにょっとした耳が見えるようだわ!
「もう1つだけよ」
そう言って渡します。パーッと笑顔に大変身した双子は、大事に食べていました。
「おや、お前達。何を食べているんだ?」
「「御祖父様!プリンです!」」
「プリン?」
「ぷるんとしててー」ルイ
「甘くてー」ロザリー
「「口の中で溶けて無くなるの!」」
「そうかそうか。それはどこにあったのだ?御祖父様にも教えてくれるか?」
本日は立食パーティなので、あちこちにテーブルがある。探すのも大変だものね。
「「ミイナさんにもらった!」」
「ミイナさん?」
私は苦笑しながら言った。
「これは私が作ったお菓子です。お2人に甘いものが食べたいと言われたので、マジックアイテムから出しました。」
「すまないが私にもひとつ頂けるか?」
「良いですよ。」
私はプリンを出して渡した。
領主様は1口食べて目をこれでもかと見開いた!
「これは...素晴らしい!この世にこんな美味い物があったとは!」
「ありがとうございます」
「ミイナ殿、このレシピ売ってはくれまいか!」
「既に商人ギルドに登録していまして...」
「では商人ギルドに行けば、レシピを貰えるのか?」
「はい。」
「プリンと言ったな?」
「はい。プリンのレシピと言って頂ければ、すぐに出して頂けると思います。」
「明日買いに行かせるが、もし良かったらうちの料理長に教えてはくれまいか?」
「かしこまりました。」
「うむ。よろしく頼む。」
領主様と私のやり取りを見ていた、奥様とマリー様が私もと、プリンをもらいにきました。
壁側にいた料理長らしき人の、眼力にも負けプリンを渡しました。
料理長には他にどのようなレシピがあるか聞かれ、私でもいくつあるか分からないので、商人ギルドで私の名前でレシピを聞いて貰うように言った。
気がつくとカイルさんが、私の名前でレシピを登録していたのだ。
ナビちゃんを使ってレシピを作っていたらしい。
おかげで不労所得が増えて助かっています。
「ミイナ殿は多彩な能力をお持ちで羨ましい!商人、冒険者、料理人!ゼノ殿もうかうかしていられませんな!」
「ええ!しかし彼女の隣を易々と明け渡すつもりはありません!自分の全部の力を使っても、ミイナの隣に居続けます!」
「まあ、S級冒険者に叶う訳はありませんな!しかも美丈夫だ!」
ワハハ!と周りが笑う中、私はゼノさんの言葉にドキドキしていました。
最近の私はゼノさんの一言一言にドキドキして、挙動不審になります。
そんなこんなで晩餐会は、無事に終わり日常に戻ろうとしています。




