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夢が現実になるそうです  作者: 光
第3章 新たな旅路
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ガレリアに逗留される。たまには商人をやるか!

ゼノさんから連絡がありました。

25分くらい経ったでしょうか。

アンドレさんと領主館に行き、領主と会い話をしたそうです。

ホントにフルスロットルで行ったんだね。アンドレさん大丈夫かしら?

衛兵の手配をして、出迎える準備をしてくれているそうです。

ゼノさんにご苦労さまと伝え、この後のことを聞くと...

「衛兵と一緒に待つ。」

と返事が帰ってきました。

「じゃあ少し待っててね」

そう言って通信を切りました。


その後は何事もなく、私達はガレリアに到着しました。

「ミイナお疲れ様」

「うん。ありがとう。」

ゼノさんが迎えに来てくれました。

「盗賊は牢のある場所まで、トラックを走らせるそうだ。ザハークは衛兵についって行ってくれ。他はアンドレと一緒に領主館に行くぞ。」

アンドレさんは馬に乗っていました。(なんか顔色が悪い様な...)あと1人馬に乗った人がいるから、あの人が衛兵かな?

私は一応トラック全体に、クリーンの魔法をかけた。

何とは言わないけど、汚れていたらやだし!

そうして私達は領主館に向かった。

領主館の敷地に入ってから間もなくして、馬車止めの様なところにキャンピングカーを止め、トレーラーハウスから、外に出てもらった。

「ルイ!ロザリー!」

子供の名前を呼びながら、淑女が走り寄ってきた。

「「お祖母様!」」

おお!お祖母様!若いねー!

まだ30代でも通りそうな見た目だね!

「ヴィクトール、怪我は無いか?」

こちらは領主様かな?ダンディです!

「父上、ご心配をお掛けして申し訳ありません。」

「よい。帰って来れたのだ。まずはしっかり休みなさい。」

「はい。ありがとうございます。」

「して、そちらが息子夫婦達を助けてくれた者達かな?」

「そうです。S級冒険者の方達です。」

勇者一行の方たちはこの街では、冒険者を名乗るつもりらしい。

「皆さんが全員S級とは......こんな奇跡の様な事...」

「私達はエリュシオンから、彼らはアステリアから観光に来ているのです。港街ラステリアで意気投合しまして、しばらく一緒にと行動しています。たまたま盗賊に出くわしてしまい...」

前に考えていた設定です。

S級冒険者もそうそうはいないので、出身大陸を別にすることにしたのです。

「観光ですか。たまたまこちらにいらしたと!その奇跡に感謝を!」

領主様は声高に感謝されていました。

「盗賊の処理と懸賞金の準備に日数がかかる。部屋を用意するので、そちらで休んでくれ。」

「いえ冒険者ですので、ギルドに報告したあと、ギルド内の駐車場で待機をしております。」

ゼノさんが断ってくれた。

「駐車場?しかしそれでは感謝が伝えられん!」

「旦那様、皆様冒険者です。気疲れも致しましょう。しかし彼らは馬車に寝泊まりしているとの事。私達が乗ってきた馬車も、とても快適でございました。領主館の宿舎前の広場に馬車を停めて頂くのはいかがでしょう。」

メルキオールさんが救いの手を差し伸べてくれた。

領主は少し考えそれで良いか?と聞いてきた。

全てを突っぱねるつもりもないのでそれを承知した。

「それでは晩餐は一緒にしよう。」

そう言って屋敷の中に入っていった。

私達はメルキオールさんの案内で、キャンピングカーを駐車した。

「メルキオールさん、領主様への口利きありがとうございました。」

「いえいえ、この程度何のお返しにもならず、盗賊から助けてもらい、あの素晴らしいティーセットを貸してもらい、美味しいパンケーキを頂き、ここまで連れてきてもらい、恩をお返し切れない程です。」

おお、一気に畳み掛けられた。

あのティーセット気に入ったのか。

「メルキオールさん、あのティーセット気に入った感じですか?」

「ええ!ええ!あの様な素晴らしいティーセットは、初めて使わせて頂きました!」

良し!売ろう!

「メルキオールさん、私冒険者ではあるのですが、商人もしておりまして...」

私は商人ギルドのカードを出す。

そして机を出し、ティーセット、カップとソーサー、ティースプーンを数点出していく。

「これは......素晴らしい!ミイナ殿、すみません。奥様をお連れしても良いでしょうか?」

「私が伺いますよ。」

「それでは一緒に来てください!」

メルキオールさんの後ろに、ぶんぶん振られるシッポが見えるようです。

「ちょっと行ってくるねー」

勇者一行にここを離れるといい、メルキオールさんの後ろを付いていく。ゼノさんも一緒行くらしい。

「奥様もお茶がお好きで、珍しいティーセットを集めておられます。先程の物でしたら、全て頂く可能性があります。」

歩きながらメルキオールさんは話してくれました。

扉の前に来てノックをすると、マロンさんが開けてくれました。

「奥様は?」

「ルイ様とロザリー様と一緒にいます。」

そう言って中に入れてくれました。

「奥様、ティーセットの件で参りました。」

「ティーセット?あらそちらは先程の方ですね。先程は失礼しました。この度は皆を助けてくださりありがとうございます。」

そう言って頭を下げた。

「いえ、大丈夫です。頭をあげてください。」

「ありがとう。それで?ティーセットの件とは?」

「こちらのミイナ殿はS級冒険者でありながら、商人もしているとの事で、ティーセットを売ってくださるそうです!」

「あらあら、メルキオールがこんなに興奮しているのは、珍しいわね。」

「見てくだされば分かります!」

メルキオールさん大興奮です。

「でわ、見せて頂ける?」

「はい」

私は机の上に先程出した物を出していく。

「こちらがティーポット、シュガーポット、ミルクポットのティーセットです。こちらがカップ、ソーサー、ティースプーンのセットになります。」

ガラス製、陶磁器製、銀製などなどのセットを出していった。

「.........まぁまぁまぁ!なんて美しいのかしら!素晴らしい!」

「そうでしょう!そうでしょうとも!奥様、このセットで飲むお茶は格別でございます!」

「そうね!そうね!その通りよ!メルキオール!全て買取るわ!」

2人の興奮が冷めやらぬうちに、ひとつひとつ金額を伝え、請求書を発行する。

全部で50万程使ったが、聖貨1枚になるよう請求書を作った。

ぼったくりである。

「まぁまぁ!こんなにも安くして頂けるなんて、なんとお礼をしたら良いのか...」

安いらしい...もう少し上乗せしておくべきだった。

私はつまらなそうにしている子供たちに、手でこっちに来るように振りました。

「「お姉ちゃんなーにー?」」

「お利口さんに待てて偉かった2人にはご褒美です!」

そう言ってガラス製の小物入れに入った飴を上げました。

「「わー!綺麗!お姉ちゃんありがとう!」」

「どういたしまして!」

子供たちの笑顔に癒され、こうして領主館在中が始まった。

私は度々奥様に呼ばれ、珍しいものはないかと聞かれるのであった。

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