飲み会
ラステリアに戻った私達は、ギルドで精算しました。塩漬け案件だったので、それなりの金額が貰えました。
「いやー、マジで早かったなー!」
「だから言っただろ!」
ギルマスとゼノさんはガハハと笑いながら、お互いを叩きあっていました。(少し暑苦しい……)
「案件も片付いたし、旅に出るのか?」
ミックさんがきいてきます。
「ああ、連れも出来たんで、一緒に旅に行ってくる。一周して全部回ったら、ここに戻ってくるよ!」
「連れってあの5人か?」
ミックさんが勇者一行を怪しんでいますが、ゼノさんが大丈夫だと言い聞かせています。
「ユウヤがミイナと同郷なんだ。」
「えっ?そうなの?」
「はい。故郷の料理とか教えて欲しいそうなので……」
「だから、教えている間は一緒に行動する事にしたんだ。」
同郷と聞いて少しは安心したらしい。
勇者一行は実はギルドに登録をしている。
エルフとドワーフの郷でしか、ギルドに行かないらしい。やっぱり長く生きていると、人間サイドは難しいみたい。
倒した魔獣はマジックバッグに入れて、エルフかドワーフのギルドに下ろすそうだ。
私達もそうなるだろう。
でもまだ、その時ではない。
あと50年位は大丈夫だと思う。
世界中を見尽くして、終の住処が見つかれば良いと思う。
それまでは楽しくこの世界を、旅して回るのも良いだろう。
「俺達は午後から買出しに行って、明日には出ようと思う。」
「ああ、わかった。塩漬け案件片付けてもらってありがとよ。」
ギルマスからお礼の言葉を頂いた。
私達はギルマスの部屋を出て、市場に向かいました。
お昼は市場と決めていたのです。
前に来た時は、裕也さんに邪魔されて堪能できなかったので、今日こそは思う存分堪能します!
「買う物って何買うの?」
「海の幸を色々と欲しいですね。」
「肉は?」
「お肉はこの間倒した魔獣の物が、まだまだあるので、買いませんよ。」
「あるなら良し!」
ゼノさんは魚より肉ですね。
お魚も美味しいですよ。
「魚介以外にも何かあったら買いましょう!」
そう言って市場を何周もして、昼食を食べ、買い物をしました。
最後の方ではゼノさんのお顔が、能面の様になっていました。
「ゼノさんお疲れ様。」
「ああ……」
「付き合ってくれたお礼に、帰ったらゼノさんの好きな、角煮を作るからね!」
「角煮!そうか!じゃあ早く帰ろう!」
元気が出たようで何よりです。
私は帰るなり、圧力鍋で角煮を作り、他にも何品か机に並べていると、何故かギルマスとミックさんが来て、ゼノさんの隣に座っていました。
確かにお仕事の時間は遠に過ぎています。家に帰らないの?
「たまにはゼノと飲みたくて、酒を持参してきた!」ファルコン
「俺はこの街の美味しいお菓子を持ってきた!」ミック
「……ありがとうございます…?」
私はまぁいいかと、見過ごすことにした。
隣のキャンピングカーに向かい、ご飯のお誘いをして、最後の仕上げをした。
ナビちゃんに少しおつまみを作って貰うように頼み、女性人の隣に座った。
「えー、飲みすぎには注意を!カンパーイ!」
私はビールにオレンジジュースをいれ、ビター·オレンジを作り飲んだ。
ビールをベースにしたお酒がミックとリリアーとフェルシアに受け、レッドアイ、シャンディガフ、パナシェ、カシスビールなどなど、作り続ける事になった。
ミックさんはあまりお酒に強くないようで、飲みやすいカクテルが気に入ったみたいです。
海坊主さんはワインを気に入った様子で、グラスを片手にクルクルしてました。(似合わねー)
ゼノさんは角煮のお皿を目の前に置いて、日本酒を飲みながらガツガツと食べていました。
各々好きに飲んで食べている様子を見ると、ユランを思い出します。みんな元気かな?
私はどこにいても、飲み会をするようです。




