表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢が現実になるそうです  作者: 光
第3章 新たな旅路
59/78

泣きながら歩く成人男性、ドン引きです。

結局昨日は登録と買取で終わり、市場には行けなかった。

なので、今日は朝から来ています!

朝ごはんもここで食べるんだ!

楽しみ!


「ゼノさん、ここの名物はなにかな?」

「大きな貝の焼き物だな!」

「貝かぁ。楽しみだね!」

私は終始ニコニコしていました。

屋台には列が並んでいるところもありました。もちろん並んで買いましたよ。日本で言うところの、さざえとホタテでした。

「いただきます!」

さざえを1口頬張ると美味しいです。だけど、少し物足りないの。

「……」

「どうした?美味しくない?」

「んー…少し物足りない…」

「何が?」

「味が……あっさりしすぎ!」

私はカセットコンロと網を出して、さざえとホタテを置いて少し加熱させる。さざえには出汁醤油、ホタテにはバターと醤油を加え焼いていく。ゼノさんのも引き取って焼いていく。

「美味そうな匂いがする!」

「もう少し待ってね。」

私はふつふつと焼かれる貝を見ながら、おにぎりも焼こうとアイテムボックスからだした。

空いてるとこにおにぎりを乗せて、こちらには作り置きの柚子みそを塗っていく。

ゼノさんはまだかまだかと、ソワソワしている。

ようやく焼き上がり、皿に装うとした時、ゼノさんが私の前に立ちはだかった。

「?…どうしたの?」

ゼノさんはある1点を見つめていた。そこには1人の男性が驚いた様子で、こちらを見ていた。

「何か用か?」

ゼノさんの問に男性は、喉をゴクリとして私の方を見る。

「おいっ!聞いているのか?」

ゼノさんが強めに言うと、男性はフラフラと何か言いながら、こちらに近ずいてきた。

「バター醤油…味噌…」

「ちょっ!」

男性はゼノさんを交わして、カセットコンロの前に膝まづいた。

「バター醤油!味噌焼きおにぎり!」

私はその発せられた言葉に驚いた。この世界に来て3年、醤油と味噌を知っているい人はどこにもいなかったから…

「あっ!いた!こっちにいたよ!」

そう言って走り近ずいてきた女性は、迷いなくパコーンと持っているロッドで男性を殴っていた。

男性はよろけはしたが、同じ体勢のままだ。痛くないのだろか?

「すみません。この馬鹿が何かしたでしょうか?」

「…いえ、特には…いきなり来て、このままです。はい。」

「本当にすみません。おい!ユウヤ!何してるんだ!」

「リリアー!あったんだ!あったんだよー!」

「…何が?」

リリアーなる女性の人は男性に押されています。

「醤油と味噌!それと米!」

はーっと大きなため息が聞こえました。私の前には既にゼノがいます。ゼノの背の服を掴みながら、私は2人を眺めていました。

「………あのねユウヤ。醤油と味噌があったとする。」

「あったんだよ!」

「わかったから!話聞け!あったとしてもだ!こちらの方に迷惑をかけちゃダメでしょ!」

「……あっ……ごめん。」

「私じゃあないでしょ!」

「その、すみませんでした。」

そう言って頭を下げてくれました。

残りのメンバーかな?男性2人に女性が1人、パタパタとかけてきました。

「どうしたの?いきなり走るからびっくりしたでしょ!」

「そうだぞい。」

「何があった?」

「醤油と味噌があったらしいよ。」

「それってユウヤの故郷の調味料でしょ?手に入らないって言ってなかった?」

「世界中旅して回っても、見つけられなかったではないか。」

「ここにあったらしいの」

あっ!味噌が焦げちゃう!

私は慌てておにぎりをひっくり返した。

「良かった、焦げてない…」

「ミイナ…」

「あっ……」

ゼノは私を再度背に隠し、男性達に話しかけた。

「あんたら何者だ?いきなりきたかと思ったら、焼き物を前に動かないし、何がしたいんだ?」

「すまんかったの〜。こやつの故郷の調味料の匂いに釣られたらしい。ずっと探していたものだから、見境がなくなったようじゃ」

「故郷?」

「ああ、もう二度と行けないところじゃ」

「こいつに代わって謝罪を。申し訳ないだが、その調味料を売ってくれないか?」

「お金ならいくらでも払う。お願いします。」

仲間思いのメンバーらしい。

「ミイナ…どうする?」

「別に売るのは良いけど、買って料理とか出来るの?」

男性はハッとした顔をして、そして頭を抱え込んだ。

「料理はからっきしだものね。何を作らせても炭を作るから!自分で使えないよね〜」

「「「確かに!」」」

「うるせぇー!せっかく見つけたのに!……あぁ……」

とうとう膝まづいて泣き出した。

他の方たちは頭や背中を撫でていた。

「お騒がせしてごめんなさいね。もしよろしければ、そこの料理を売って貰えないかしら?」

その言葉にハッとして、頭を上げた男性は懇願するような目で、こちらをみた。

「まぁいいですけど、さざえとホタテはあちらに売っているので、買ってきてください。ここでは周りにはに迷惑をかけるので、ギルドの駐車場に行こう。ゼノさんこれ先にあげても良い?」

私はゼノさんに問いかける。

「まぁ泣くほどの事なら、俺は後で大丈夫だよ。」

「うん。ありがとう!」

ゼノさんが大人で良かった。

皿によそい男性に渡す。

すると勢いよく食べて泣いていた。

「君たちの分も買ってきた。移動しよう。」

そう言って箱を持ち上げていた。

まぁ迷惑料として貰っておこう。

私達はギルドの駐車場に向かって歩いた。

さっきの男性はおにぎりを頬張りながら、泣きながら歩いていた。

器用デスネ。(ドン引きです)


後に分かるが、このお騒がせの男性は、勇者様だそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ