勇者がいたそうです。
お互いのステータスを確認してから数日が経ち、ゼノさんは水魔法とユニークスキルの訓練をしています。
私は船酔いも全くなく、快適に暇を過ごしています。
ナビちゃんと話しながら、Amaz〇nで購入した、7本まとまっているレザーで出来たバングルに、付与を作成中です。
1本につき1つの付与をしているから、結構大変です。
1 マナ・ドレイン 魔力を回復
2 ヒール HPを回復
3 結界 魔法、物理、攻撃回避
4 状態異常 魅了、混乱、麻痺、恐怖、毒、眠りの回避
5 状態回復 装備品のクリーン、修復
6 身代わり バングルに着いていた3個の石分
7 アイテムボックス 倉庫1つ分 時間停止
こんな感じで付与をしまくった。
私のは赤に近い濃い茶系で、ゼノさんのは黒系、他に白、青、グレーの3色があったから、それぞれ付与をして置いた。
そうだ。せっかく作ったのが壊れても良いように、コピー魔法を作ろう!
「コピー魔法を創作!」
ステータスを見ると、追加されていたので、バングルを5個コピーしておいた。
壊れたりしたら、取り替えれる様に備えあれば憂いなしってね!
「マスター……」
「うん?どしたの?」
「自嘲はどうしました?」
「………………はっΣ(°■°)」
「あれ程コンコンとカイルさんに、説教をされたのに……」
ナビちゃんが残念そうに言う。
「ミイナ……今のは……」
「あはは……ごめんなさいぃぃぃ」
「今度は何をしたんだ?」
「それは……」
「7つの付与をしたバングルを作り、それをコピー魔法を創作し、コピーをして複数増やしていました。」
「…………へぇ。なぁミイナ、何かをする時は、ナビか俺に相談する事は難しいかな?」
「そ、ソンナコトナイヨー」
ゼノさんの笑顔が怖い……
「ま、まぁ、これからの旅に役に立つようにと作ったので、これ付けてください。」
私はゼノさんに黒のバングルを左手首な付けた。
付与の説明をしたら唖然とした。
「ミイナ……魔王とでも戦うつもりか?」
「滅相もない!?ってか、魔王っているの?」
「今はいない。数千年前に居たらしよ。勇者が倒したらしい。」
「へぇー……勇者かぁ。」
「勇者は召喚者だ。」
「召喚者?」
「ああ、異世界の人を召喚したらしい。名前はユウヤ·ヤザワ」
「ユウヤ!?」
「ああ。彼は魔王を倒した後、仲間達と旅に出たらしい。そのまま行方不明だって話だ。」
ユウヤって日本人だよね?
凄いな、魔王って倒せるんだねぇ
ん?魔王を倒すくらいだから、レベルは高かっただろうし、もしかしてハイヒューマンになってるかも?まだ生きていたりして……まさかねー…………。
「絵本にもなっているから、子供達の憧れになっているよ」
「ゼノさんもですか?」
「ああ、子供の頃に何度も読んで、ワクワクしたものだ。勇者に会いたくて、家の者を困らせたこともあったなぁ」
ゼノさんは懐かしそうに話していた。
「とにかく、マスターは自嘲してください。何か創る時、やる時は相談をお願いします。」
あぁ……ナビちゃんは誤魔化せなかった……。
「はい。頑張ります。」
「そうだな。俺もいるから一緒に頑張ろう」
「うん。」
「ミイナ、バングルありがとうな!」
「うん!」
私は自分の左手首に、バングルをつけた。




