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夢が現実になるそうです  作者: 光
第2章 ステータスがバグってます。
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告白

結婚式から1週間が経ちました。

私はその間、ゼノさんに2回お酒を売りました。

いや……だから、どんだけ飲むんだよ!

ヴァレンタイン様呼びからゼノさん呼びへ変更しました。

もう貴族に戻るつもりがないので、家名呼びは辞めてほしいと言われてしまうと呼べないよね。

あれからゼノさんは、毎日一度は私に会いに来ます。

お酒を買いに来たり、市場に誘われたり、ランチを食べに来たり、お茶を飲みに来たり……

暇か?暇なのか?

S級冒険者って暇なの?

殿下の護衛でこの街に来たそうだけど、殿下は結婚式の2日後には王都に帰りました。

一緒に帰らないのか聞いたら、王都に帰ったらお見合いが待っているので、帰りたくないそうです。

ご両親は危険な冒険者を辞めてほしいらしい。跡継ぎのお兄さんがゼノさんは自由にしても良いと、背中を押して家を出るのを協力してくれたそうです。

兄弟愛、羨ましいですね。

私も兄弟姉妹が欲しかったなぁ。

ないものねだりですね。

大丈夫!私にはナビちゃんがいます。カリーナさんもいるので、寂しくないです。

「ミイナ!」

どうやら今日は朝から来たもようです。

「おはようございます。ゼノさん」

「おはよう!今日は時間あるか?」

「時間ですか?」

「ああ。この街の近くに湖があるらしい。一緒に行かないか?」

「湖……」

湖って私がこの世界に来た時にいた所だよね……

「サモーンって言う魚が釣れるらしいだ!」

「サモーン……?」

サーモンに似たやつかな?

「焼いたヤツが美味いらしいぞ!」

じゅるり……

「行きます!」

「そうか!じゃあ出発しよう!」

私達はキャンピングカーをアイテムボックスにしまって、ギルドに向かいました。

「カリーナさん!」

「ミイナどうしたの?」

「湖にサモーンを釣りに行って来ます!」

「サモーンを?」

「ええ。ゼノさんと一緒に!」

「……わかったわ。ゼノ様、よろしくお願いしますね。」

「ああ。わかった。」

私はサモーンが気になりすぎて、2人が何か話をしているのに気づきはしなかった。

(ゼノ様、今日は湖ですか?)

(ああ。なかなか手強くてな……)

(クスっ…まぁ、頑張ってください。)


~~~~~~~~~~~~


私達は湖に到着し、早速釣りを始めました。

以前Amaz〇nで購入した、釣り道具を出しセットを始めます。

「ミイナ、それはなんだ?」

「釣り道具ですよ!」

「初めて見るものばかりだな……」

「私の故郷のものです。」

「故郷の……」

「はい、ゼノさんも使ってみます?」

「良いのか?」

「ええ。今用意しますね。」

私はAmaz〇nで、ゼノさんの分の釣り道具を購入した。


釣り始めて数時間経ち、お腹が空いてきた。2人とも何匹か魚を釣り上げたので、小ぶりのを塩焼きにしようかとゼノさんに聞いてみる。

「ああ、頼む。悪いな、俺は料理が全く出来なくて……」

「良いですよ。でも冒険者なら、野営とかあるでしよ?そういう時はどうしていたんです?」

私は魚を捌きながら話を聞いた。

「ダンジョンでマジックバックを必死に探した。」

「はあ?」

「成り立ての頃は、俺も頑張って料理を覚えようと頑張ってはいたんだ。でも、何をやっても黒墨が出来て諦めたんだ。」

「マジックバックが手に入るまではどうしていたんです?」

「日持ちの良い、パンや干し肉を持ってダンジョンに潜っていたよ。有難いことに剣と魔法には覚えがあったから、宝箱を探し、ボスを倒してやっとマジックバックを手に入れたんだ。それからは料理屋に頼んで、料理をマジックバックに入れて歩いているよ。」

「……あはは!ゼノさんも苦手なことがあるんですね!」

「笑い事ではない!死活問題だ!」

くすくすと笑いが止まらない。

「あー!笑った!でもマジックバック手に入れられて良かったですね。容量はどのくらいなんですか?」

「時間停止が付いて部屋1つ分、かなり大きい物が手に入った。」

部屋1つ分でかなり大きいのか。

3人に渡したバックはやっぱり世に出してはダメなヤツだね。

「そっ、それは良かったですね。」

私は焼きあがった魚をゼノさんに渡し、私も魚に齧り付いた。

「ミイナはこれからどうするんだ?」

「私は……旅に出ます。知らない土地に行って、綺麗な景色を見たり、美味しい料理を食べたりするのが私の趣味です。そろそろ出発をするつもりです。」

「そうか。」

ゼノさんは魚を食べながら、うつむき加減に何か言葉を探すような仕草をしていた。

「……ミイナ。その旅に俺も一緒に行っていいか?」

「へっ!?」

「俺もミイナと一緒に旅に出たい。もっとミイナと一緒にいたいんだ。」

えっ!一緒にいたい!?

「……あの、それって……」

きゃー!告白みたいです!

「俺と一緒になってほしい。」

真剣な眼差しで、ゼノさんはそう言いました。

「えっ?あのっ!一緒に!?」

私はパニックに落ちてしまいました。

あれ?一緒になる?ってどんな意味?あれ?

「ミイナ、落ち着いて。悪かった。いきなり言われても困るよな。でも考えて欲しいんだ。俺との事を。」

「…………え?う、うん。」

「この一週間、俺なりにアプローチをしてきたつもりだったけど、ミイナには伝わらないみたいだったから……」

「……アプローチ……」

「やはり気づいていなかったか…………はぁ。」

「……ごめん。」

「まぁ、いい。どうかな?考えてくれるかな?」

「……あ、うん。……考える。」

咄嗟に考えると言ってしまった。

「ありがとう。自分で言うのもなんだが、背は高いし、顔も整っている方だ、金もある、S級冒険者し、バックには公爵家が着いている。お得じゃないか?」

確かに…………お得だね。

この一週間、一緒にいても話をしても嫌な感じはなかった。

でも……私は彼を好きになれるのか?

私は彼をじーっと見てみた。

身長高い。顔はイケメン。S級冒険者だから腕っぷしもバッチリ。お金も持ってる。

どう考えてみても最アンド高!この上ないのだが!

あれ?意識してみると……

「……ミイナ、そんなに見られると恥ずかしいのだが……」

耳を赤く染めてゼノさんはそう言った。ちょっと可愛いかも……

「あっ、ごめんなさい……あの、その……」

「どうした?」

「少しパニックで……でも!きっ気持ちは嬉しかっただす。!」

わー!!かっ噛んだ!

恥ずかしい⁄(⁄ ⁄>⁄-⁄<⁄ ⁄)⁄

「ふふふ!……だす!って、可愛いなぁ!」

「うううう…………」

ゼノさんは私の頭の上に手を置いて、なでなでしたくれました。

私は手を真っ赤であろうほっぺたにあてて、冷ますようにさすっていた。

「ミイナにとってはいきなりのことだったと思う。でも俺にとっては一目惚れだったんだ。もし、嫌でなければ俺にチャンスをくれないか?」

「……チャンス?」

「しばらく一緒に旅をしてみないか?商人には護衛は必須だろ!」

「護衛……、S級冒険者を護衛?」

「そう!」

「うふふ。随分豪華な護衛だね。」

「ダメ……かな?」

少し自信なさげにゼノさんは聞いてきました。

「いいですね!S級冒険者の護衛!贅沢です。まだ、私の気持ちはどうなるか分かりません。でもゼノさんと一緒にいたいと思います。」

「そうか!じゃあ!」

「はい!一緒に旅をしましょう!」

「あー……良かった……」

ゼノさんはその場で手で顔を隠ししまいました。くぐもった声で、「ミイナが旅に出るまでに、どうにかしないとって……緊張したー……」

そう言ってしばらく座っていました。


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