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夢が現実になるそうです  作者: 光
第2章 ステータスがバグってます。
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二次会です

お客さんもあらかた帰り、新郎新婦のご家族も宿屋に帰りました。テーブルや椅子を片付け、お手伝いしてくれた人達に、お礼の料理とドリンクをギルドの一室に用意した。受付嬢の要望でウエディングケーキの残りも置いてある。

私はキャンピングカーに戻り、殿下達の近くに机と椅子を出し、料理とドリンクを置いていく。

ついでに殿下達の机の皿を片付け、料理を追加していく。

「飲み物は……」

「まだあったら出してくれるか?金は払わせる。」

「……ヴァレンタイン様、どのようなお酒が好みでしょうか?」

「キリッとして奥が深く、甘くない強い酒が良いな!」

「それではこちらはいかがでしょう。」

私は日本酒を出してみた。

一升瓶の上善如水じょうぜんみずのごとしを出した。

「非常に軽やかで、後味が潔く消えます。まるでお酒であることを忘れるような透明感です。」

私はコップにお酒を注ぎ、皆に配った。

ヴァレンタイン様は一口、口に含むと貴族のように……(実際貴族なんだけど)

「甘みも、しつこい香りも一切ない。ただ清らかに喉を通り、最後は風のように消えていく…… 」

「お気に召したようで何よりです。」

私は上善如水、久保田の千寿など何本か日本酒を置いた。

「ミイナ、この酒は?」

殿下がお酒の匂いを嗅ぎながら聞いてきた。

「私の故郷のお酒です。日本酒と言います。お米のお酒です。」

「米?」

「はい。白麦のことです。」

「白麦からこんな透明な綺麗な酒ができるのか……美しいなぁ」

「殿下、これからは二次会です。カイルさん、カリーナさん、ギルマス夫婦がこちらにおいでになります。」

「そうか、私達も一緒にいいのかな?」

「はい。このままここで、お飲みになってください。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


皆が揃い、お酒を持ち上げる。

「カイルさん、カリーナさん、おめでとうございます!お二人らしい、明るく素敵な家庭を築いていかれることを心から願っています。ここからは無礼講です。張り切って呑んで食べてください。カンパーイ!」

乾杯してから、ヴァレンタイン様に捕まっています。

「ミイナ!日本酒とは凄いな!」

先程から日本酒を片手に、褒めたたえながら飲んでいる。

「喜んでいただけて良かったです」

私は顔を引き攣らせながら答える。

カリーナさんはギルマスの奥様と話し込んで、カイルさんは殿下とビールを飲んでいる。

ギルマスはお付の人達と焼酎を飲んでいる。

なんで私はヴァレンタイン様のお守りをしているのかしら……

殿下を見ると目をそらされるし、カイルさんは絶対にこちらを見ない。

「ミイナ、この酒は売って貰えるか?」

「構いませんよ。」

「酒が無くなったら、このユランにくれば売ってくれるのか?」

「私はあちこち旅に出ているので、時期を教えてくれれば、ユランに戻りますよ」

「……」

何やら考え出したヴァレンタイン様を置いて、わたしはカリーナさんの所へ逃げた。

それからはいつもの飲み会が繰り広げられた。

みんな呑んで食べて、結局はキャンピングカーに泊まっていった。

もちろん次の日は、揃って二日酔いでした。

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