パーティ
お客さんも入り、新郎新婦もきたので、パーティが始まりました。
受付嬢の司会で乾杯から始まり、お客さんのお祝いのスピーチなどなど、ギルマスも話していたよ。長いから奥さんに怒られていました。
ギルマスからの丸焼きのお披露目や、ウエディングケーキのファーストバイトなど、新郎新婦始めお客さんに大好評でした。
そして料理もドリンクも、私のアイテムボックスをフル活用です。
ナビちゃんが大活躍です。
みんな思い思いに歓談しながら、料理にお酒を食べて飲んでいます。
入れ替わり立ち代りに、街の人たちが2人を祝っている。
「ミイナさん、すみません。」
「どうしたの?」
「シュワシュワしたワインがなくなりました。」
「スパークリングワインね。さっき出したと思ったのだけど……」
受付嬢が申し訳なさそうに言ってきた。
「先程、皇太子殿下が来たのはご存知ですよね」
「………あー…うん。それで?」
「お付のお一人がその……」
「殿下のお付がガバガバと飲んでいると……?」
「はい、瓶を片手にグラスに注ぎながら飲んでます。」
「はー……わかったわ。」
私は殿下の元に向かった。
殿下の隣には、以前見なかった人がいた。
殿下が私に気付いて手を挙げてくれた。
「ミイナ。久しいな!その装いも素敵だな!」
「はい。お久しぶりです。ありがとうございます。」
「今日は目出度いな!このようなパーティも珍しいし、食べ物も美味いな!食べ物も飲み物も、ミイナが用意したそうだな。」
「はい。2人の為に頑張って用意しました。」
私と殿下が話している間も、殿下の後ろでスパークリングワインを、パカパカ飲んでいる男性がいる。
「殿下、そちらの方は?」
「ん?こいつか?こいつは私の従兄弟でな、普段は冒険者をしている、公爵家の次男坊だ。」
「公爵家……」
「あぁ、今回ユランに行くことを伝えたら、付いてきたんだ。」
「ゼノ・ヴァレンタインだ。ゼノと呼んでくれ。」
「初めまして、ミイナです。ヴァレンタイン様、申し訳ないのですが、スパークリングワインの独り占めはおやめ下さいませ。」
「ん?……スパ?」
「今お手にしている瓶のことです。」
「これは美味しい酒だな!気に入った!」
「……はぁ。ヴァレンタイン様が瓶を離さないので、他の方が飲めないのです。」
「それは、悪いことをした。ゼノ、いい加減に瓶を置け!」
殿下に言われて、渋々瓶をテーブルに置いた。
「ミイナ、すまなかった。こいつは酒が好きでな……」
殿下は残念な人を見る目でヴァレンタイン様をみていた。
「いえ。大丈夫です。もし、よろしければ、あちらに専用のお酒をご用意いたしますので、移動願いますか?」
私はキャンピングカーの方を指し示す。
「あーあれはあの時の乗り物か?」
「はい。あちらでごゆるりと座りながらお召し上がりください。」
「すまないな。言葉に甘えよう。」
殿下達を連れて、キャンピングカーの前に移動した。
私は机と椅子を出し、机の上に料理とドリンクを出していった。
「でわ、こちらでゆっくりしてください。」
私は座るよう即すと、ヴァレンタイン様の前に、スパークリングワインとビールのピッチャーを何本か置いた。
「私はまだやることがあるので、あちらにいます。」
私は受付嬢の元に行き、殿下達を隔離したことを伝えた。
「ミイナさん。ありがとうございます!殿下達にはどう接したら良いか分からず、困っていたんです。」
「ギルマスは?」
「殿下達が来て挨拶したら、どこかに行きました。多分ギルマスの部屋だと思います。」
「……わかったわ。あなた達も大変だね。」
「……いえ、今日はミイナさんがいますし、普段はカリーナさんが対応してくれるので大丈夫です」
「そう……、そろそろ人が少なくなってくると思うから、あなた達も交代で食事をとったら?」
「良いですか?」
「ええ、あちらのテーブルに料理を出して置くから休んで。」
「ありがとうございます。パーティが始まってから、料理が食べれないのがストレスで……」
「あはは!存分に食べて残りの時間頑張ってね」
「はい!」
私はテーブルに料理を出し、受付嬢達の為にケーキも置いた。
あとはヴァレンタイン様が飲み散らかした、ドリンクを補充し各テーブルを見て回った。
「ミイナ」
カイルさんに呼び止められた。
「カイルさん、どうしたの?」
「殿下達は?」
「キャンピングカーの前で座って食事をしているよ。」
「そうか。悪いな、ギルマスに頼んだのだが、どこかに逃げたな」
苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「仕方ないよ。ギルマスだもの。」
「もう1時間もしたら、パーティは閉会するから、その後はキャンピングカーの前で、二次会をしような!」
「……わかったよ。とりあえず、お手伝いの受付嬢達には、交代で食事をするように指示してあるから、食べたらキビキビと片付けしてくれると思うよ。ケーキも出したから、大丈夫だと思う。」
「……カリーナにもそう伝えておく。」
「あと少し頑張って!」
「ああ。早くビール飲みてー!」
「……十分用意しておくよ」
「よろしく!」




