盗賊を一網打尽
みんなに別れを告げて、街の門を出た所に、キャンピングカーを出して乗り込んだ。
「ナビちゃん!サイスとは反対方向の隣町までお願い!」
「了解しました。まずは、右手の道に進んでください」
「はーい」
「隣の街はなんていうのかな?」
「街の名前はユーサスです。」
「ユーサスかぁ!美味しいものがあるといいなぁ!」
「マスター、お願いがあります。」
「?お願い?」
「はい、SPを使って地図機能とAI機能の追加をお願いします。」
「そんなのあるの?」
「はい。この2つを追加していただくと、今よりさらにこの世界の事をマスターに分かりやすく、お届けできるのです。」
「そっかー!じゃあ追加しても良いよ!」
「ありがとうございます!」
「もし、他にも何かあったら、追加しても良いよ!」
「それでは………」
しばらくナビちゃんとキャンピングカーのオプションを、話しながらの運転をした。
キャンピングカー Lv8 (SP0)
空間拡張 Lv7
ナビシステム LvMax
結界 LvMax
地図 LvMax
AI LvMax
自動調理 LvMax
ハイビーム(熱/冷) LvMax
こんな感じになりました。
ハイビームはフロントのライトから、ビームが出るそうです。
ウルトラ〇ンのビームと似ているらしいよ。熱いのと冷たいのがあるらしい( ̄▽ ̄;)
魔物が出ても結界で弾くみたいだけど、ハイビームで倒す事が出来ると、ナビちゃんがご機嫌です。
「マスター、前方100mの所に馬車があります。」
「馬車だけ?」
「死体もあります。」
「………」
「どうやら、盗賊に襲われたようです。馬車の付近の草むらに、5名の人間が隠れている模様です。」
「……はぁ。仕方ない。到着次第、その盗賊達は私の結界で拘束して、死体はアイテムボックスに入れて、ユーサスの警備隊の所へ持っていくわ。」
「かしこまりました」
「それじゃ、行くとしますか。」
キャンピングカーはそのまま、馬車の隣に止めて私は外にでた。
「あー……可哀想に、こんな小さな子供まで…」
私は手を合わせて、南無阿弥陀仏と唱えた。
「おい、嬢ちゃん!お前面白い馬車に乗ってんなあ!それを俺達に寄越して貰おうか!」
「こいつらみたいに、痛い目に合いたくなかったら、大人しく言うことをききな!」
盗賊どもが草むらから走って出てきた。
私を捕まえようと、手を伸ばしてきたが、私には届かなかった。
「ふざけんなよ!こんな小さな子供まで殺して、お前ら許されると思うなよ!」
私はすぐに結界を施した。
「盗賊だけをエリア結界、からの〜雷魔法、スタン!」
結界内で雷魔法のスタンを浴びせてやったさ!
「なっ!何だ!うぉ………」
盗賊達はピクピクしながら、意識を失っていた。
触りたくなかったので、結界を縮小して、盗賊を1箇所にまとめ、馬車と死者をアイテムボックスへ入れた。
「ナビちゃん、他にも盗賊っているかな?」
「………5キロ先の洞窟の中に、盗賊のアジトが有ります。その中に、12人いる模様。牢に5人入れられております。」
「こいつら、指名手配とかなってるの?」
「はい。盗賊団名 黒鉄の牙 リーダーはガリアス・ヴォルグ 大剣や斧を振り回す豪傑です。」
「マジか…どーしよかな、とりあえず、こいつらは草むらに隠して置いて、帰りに拾おうか」
私は盗賊を、バイントで動けなくしてから、結界を2重にした。
「さてナビちゃん、盗賊のアジトに行きますか!」
「かしこまりました。5分程かかります。」
「OK!じゃあ出発!」
私はアジトでどう捕えるか、考えながら走らせた。
5分後、洞窟の手前に到着。
「ナビちゃん洞窟の中の地図わかる?」
「マスター、こちらを取り外してお持ちください。」
小さい画面のナビは取り外しが自由らしい。便利だね!
「スマートナビ!だね!」
私はキャンピングカーをアイテムボックスにしまい、徒歩でアジトに向かった。
洞窟の前には、大きな荷馬車が2台置いてあった。
馬も4頭いる。
「これも盗んだ物かな、確か人質もいるからこれを使おう。」
私は洞窟の中に入っていく。
結界を張りながら、奥へと進む。
スマートナビを除くと、先の広場に12の赤い●があり、その先の奥には5つの黄色の●があった。
先にこの広場の盗賊を捕縛してしまおう。
「………あい…ら…どこま……行ったんだ?まだ戻って来ねえのか?」
「戦利品を選んでいるんじゃないですか?」
私は広場に結界を張り、空気を一気に抜いた。
「……なっ、何だ!息が苦しい!」
「本当だ!息ができねー」
「「「「苦しい!……」」」」
私は息が出来ない盗賊達を、まとめて、雷魔法のスタンからのバイントで捕縛した。
結界内に少し穴を開けて、空気を入れてやる。
泡を吹いて倒れている奴もいた。
「さて、奥に行こうか!」
「マスター、この広場の隣に隠し扉があります。」
「ん?どこ?」
「右手を壁に付けて歩いてください。」
「了解!」
右手を壁に付け歩く。
しばらくすると…
「マスター、ここです。」
「どこか、開ける仕掛けがあるよね。うーん……………あっ!これだ!」
壁の中に薄く丸いボタンがあった。そのボタンを押すと壁がスライドして、中に入れる様になった!
「うわー、ここは宝物庫だね。金銀財宝、剣や槍、アクセサリーや絵画、鞄、いっぱいあるなー。まぁ、全部アイテムボックスに入れて行こう!」
後でゆっくり見て、捕虜の人達にも分けないとだね。
考えながら奥までいくと、座敷牢みたいな所に着いた。
中には男性が3人、女性が1人、男の子が1人いた。
「こんにちは、あなたたちは盗賊ですか?」
一応ね。聞いて見ないとね!
自白魔法発動!
「違う!俺達は襲われて連れてこられたんだ!」
「私は盗賊団の仲間だ!」
男の子と男性3人は、女性から距離を取った。
「そうですか。ではバイント!」
「なっ!動けない!何をしたのよ!」
「そちらの方たちは外に出てください。今、鍵を開けます。」
私はすぐに鍵を壊し、外に出る様に即した。
「あなた達の中で、馬車を操縦出来る人はいますか?」
「「俺が!」」
「良かった!馬が4頭、馬車が2台あります。1台にはあなた達が、もう1台には盗賊達を乗せて、街まで行きましょう!」
「危なくないですか?」
「大丈夫!私の魔法で動けなくするので!」
「わかりました。」
私は女性の盗賊をフライで浮かし、馬車に乗せた。
「残りの盗賊達を連れて来るので、馬車の用意をお願いします。」
「わかりました。」
私は広場に戻り、結界を縮小してまとめてバイントしてから、フライで運んだ。
「おい!貴様!こんなことしてタダで済むと思うなよ!」
「「「そうだ!そうだ!」」」
「うるさいなぁ…サイレント!」
「「「「「「………!…!」」」」」」
「黙ってお縄につきなー!」
私はそのまま無造作に荷台に乗せた。
「じゃあ、街道まで行こうか。そこにも少し盗賊を待たせているから、拾ってからユーサスに向かおう!」
「「「わかりました。」」」
「君も良いかな?」
男の子に聞くと、首を縦に振ってくれた。
「じゃあ、出発しよう!」
私達は草むらに放置した盗賊を拾い、ユーサスに向かった。
途中で暗くなり、馬車停めで1泊することにした。
「ここで今日は休もう。」
「「「「はい。(コクン)」」」」
私はキャンピングカーを取り出した。
「なっ!なんですか?これは!」
「私のユニークスキルです。今から食事の支度をしてくるので、火を起こしておいてください!」
「ユニークスキルですか凄いなぁ」
私は苦笑しながら、焚き火を即した。
キャンピングカーに乗り、アイランドキッチンで豚汁を作った。後はパンを配れば良いだろう。
「ギルマスに報告しといた方が良いかな?」
「ナビちゃん、ユーサスにはここから、どのくらいで着く?」
「はい。馬車の速度で、だいたい3時間くらいで着きます。」
「ありがとう」
後でバレても怒られそうだし…
水晶を出してギルマスに繋ぐ。
ブゥーン、ブゥーン
「ミイナか?」
「はーい、澪奈です。」
「どうした?」
「ユーサスに向かっている道中、盗賊に襲われた馬車を発見しました。そこにはまだ盗賊がおり、奇襲を掛けられた振りをして拘束、残りの盗賊団をアジトで拘束、捕虜を助け馬車2台でユーサスへ向かって、今休憩中です!」
「…………いや!待て待て!情報が多すぎだ!そして、端折りすぎだ!」
「えー、簡潔に盗賊団名 黒鉄の牙 リーダーはガリアス・ヴォルグ、他16名を捕縛しました。」
「もっと分からんわー!」
「…ギルマス…何ひとりで騒いでいるんですか?うるさいですよ」
「…その声はかーいーるさーん!」
「ん?ミイナと通信しているのですか?」
「ああ、何か盗賊団を捕縛したんだと!」
「……今朝出て行ったばかりなのに、お前は何をしているんだ。最初から説明しなさい。」
「はーい。ユーサスに向かっている道中、盗賊に襲われた馬車を発見!そこにはまだ盗賊がおり、奇襲を掛けられた振りをして拘束。残りの盗賊団をアジトで拘束。捕虜を助け馬車2台でユーサスへ向かって、今休憩中です。明日の朝出発して、ユーサスに着くのは3時間程かかります。」
「わかりました。ユーサスの商人ギルドには連絡しておきます。街の門で警備隊に待機してもらいます。」
「お願いしまーす。」
最初からカイルさんに連絡すれば良かった!
「気をつけて行きなさい。」
「はーい!では切りまーす」
「…全く、出て1日も経っていないのに…問題を起こして…」




