自由に飲んで食べた!カイル視点
話し合いが終わり、ミイナがお腹空いたと言い出した。
確かに、昨日からろくに食べてない。何か食べに行くにしても良い時間だ。
「今からだと、空いている店も飲み屋ばかりだぞ」
ブルさんがそう教えてくれた。
「カイルさんはどうする?」
「……もう寝るか…」
「あはは…しょうがないいなぁ。昼前に作ったものがあるから食べに来る?」
ミイナが誘ってくれた。
確かに寝ても腹が減って、寝付きは悪いだろう。
「ご相伴にあずかる」
「いいなぁ!俺達も頼むよ!」
「ミイナさん、すみません」
ブルさんとサムイさんも行くらしい…ミイナも顔が引きつっていたな…
「椅子は持参してください」
そう言って肩を落としていた。
ミイナの馬車の前で、椅子を持参し「チーズカレー」というものを頂く事になった。
チーズはわかる、この街は酪農が盛んだ。昼に市場に行った様だから、買ってきたのだろう。
カレーは初めて食べる。
とても香りが高く、腹が空いている今は、とてつもなく狂気だ。
白麦の上にチーズを置いて、火魔法で炙り出したのを見て、魔法の無駄使いを…と呆れたが、それにカレーなるものがかけられた。
それぞれ配られ、祈りを早口になりながら唱えた。
スプーンですくい口に入れた瞬間に、雷に撃たれたような衝撃を受けた。
う、美味い!なんだこれは!
ほんのり甘い野菜、食べ応えのある肉、そしてピリッとした辛味、全てが調和して旨味がぎゅっと詰まっている。
途中、この後仕事があるかと、ミイナに聞かれたが、一言「ない」と答えた。
一気に食べてしまった。
目の前にはサラダがあり、丁度ミイナがコップに何かを注いでいた。俺達に配ったあと、真ん中にドンとピッチャーが置かれた。
「あとはご自由に!」
そう言って、一気にコップの中身を飲み干した。
「くぅー!コレコレ!」
そう言って、ピッチャーを手に取り注いでいた。
ガラスのピッチャーも綺麗だが、コップも綺麗だ。しかもものすごく冷えてる。
「ミイナ、これはなんだ?」
ブルさんがコップの中身が何か聞いてくれた。
「ビールだよ!ここらでいうところの、エールに近いかな!」
「ビール…美味いのか?」
「私は好き!好き嫌いは人それぞれ、もし飲めそうになかったら、違うもの出すよ。」
エールは冷やして飲むものではないのに、エールに近い?
「物は試し、飲んでみたら?商人が初めてだからと言って、試さないのはどうかと思うよ!」
そうまで言われると、引くに引けない。
口を付けて、一気に1口2口と飲んでいくと、喉越しが爽やかで、このシュワシュワがいい!これは確かに冷やして飲むものだ!
「美味い!」
「そーでしょーとも!」
ブルさんもサムイさんも、ピッチャーから、オカワリをしていた。
俺も何杯か飲んでいると、ミイナが何やら火魔法を出して炙っていた。
「これはおつまみね、じゃバタチーズだよ!」
またチーズを炙っていたのか。
じゃがいもとチーズか
ん?バタとは…パクリ………
バタはバターか!
美味いなぁ。いくらでも食べれそうだ。
ブルさん達と明日の話をしながら、ピッチャーの中身が無くなるまで飲んでいた。
その間、ミイナも飲みながら、ツマミを何品か作ってくれた。
これほど料理が出来るとは思わなかった。
ミイナの新しい一面見た気がした。帰ったらミイナ教?…狂?のカリーナに自慢してやろう!
ビールもツマミも無くなり、片付けを手伝って、解散だ!
「ミイナ、ご馳走さん!」
「ミイナさん、ご馳走様でした」
ブルさんとサムイさんが帰っていった。
「ミイナ、ご馳走様。凄く美味かった!」
「はーい!お粗末さまでした」
今日はゆっくり眠れそうだ!
カイルさん、帰ってからカリーナさんに自慢したらしいです。
そしたらカリーナさん、ミイナさんは料理上手ですよ!特にスイーツ!絶品です!
そう言って、長々と自慢されたそう…
自慢に自慢を返すカリーナさん、最強です!




