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夢が現実になるそうです  作者: 光
第1章 異世界へ
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あとはご自由に!

領主の息子のトリスタンのやらかしが判明し、その日の内に領主本人がスイカの街に向かったと連絡がギルドに報告があったそうです。

昨日、トリスタンは牢屋に拘束されました。

皇太子殿下一行とジューク様と従者は、一応教会で診てもらう事になり、私とカイルさんはギルドに留まっています。

カイルさんはギルドの宿舎に、私はいつもの駐車場へ。

まぁ、領主が来るまで私は暇だから、カイルさんにスイカの街の観光に出て良いか聞いてみた。

「カイルさん、私いても邪魔なんで、街を見てきて良い?」

「邪魔って…」

「まだ帰っちゃダメでしょ?」

「当たり前だろ!」

「だから、街に行っても良い?」

「………わかったよ。今日の夕方に、領主様が到着予定だから、夕方には駐車場にいること。」

「うん!わかったよ。じゃあ行ってくるね!」

私はウキウキとギルドを出て、市場に向かいました。

ちょこちょこと店を冷やかしながら市場に着きました。

「わー!やっぱり市場は活気があって良き良き!」

スイカの街は海がすぐ近くだから、海の幸がいっぱいあったけど、ここは酪農が盛んなんだって!牛乳、チーズあるかな!

私はお目当ての物を探し始めた。

牛串もあったよ!

もちろん買ったとも!

「あっ!あった!」

私はチーズを見つけて猛ダッシュ!

「チーズください!」

「あら、元気な子だね!どのチーズが欲しいんだい?」

私は置いてあるチーズに欲しいだけ指を差していった!

「お嬢ちゃん、そんなに買えるのかい?お金もそうだけど、持って帰れないだろう?」

「大丈夫です!お金はあります!アイテム鞄もあります!」

私はアイテム鞄をおば…(ゲフンゲフン)…お姉様に掲げてみせた!

「これでも商人です!」

ギルドカードを見せながら答えた

「あれまぁ、人は見かけによらないねえ。済まなかったねえ」

「いえいえ!大丈夫です!あのそれで、牛乳はありますか?」

「牛乳もあるよ!入れる物はあるかい!」

「これにお願いします!」

私は2リットルのガラスピッチャーを2本渡した。蓋は金属でゴムのところはスライムで応用されている。

「あら、この入れ物良いわねぇ。零れにくくなってるし、お嬢ちゃん、これは何処で売っているの?私も欲しいわ!」

「このピッチャーは1つ金貨5枚です。いくつくらい欲しいですか?今の所、在庫は10個ありますよ。」

「あらあら、もっと高いかと思ったら、意外と安かったわー。ウチは牛乳を扱うから、こういうのがあったら楽なの!全部頂いても良いかしら?」

「大丈夫です!金貨50枚です!」

Amaz〇nでピッチャー10個と、端切れを買う。端切れを出して、ピッチャーを1つずつ出しながら

、包んでお姉様に渡した。

「こんな綺麗な布に包んでくれるなんて!ありがとうねぇ!」

「いえいえ、割れ防止です。こちらこそ、ご購入いただきありがとうございます!」

「黒貨5枚でも良いかしら?」

「大丈夫です!こちらの支払いはおいくらですか?」

「あら!そうだった!お客さんだったわねぇ!えーと……全部で金貨38枚になるわね!」

「でわ、誠に恐縮ですが、ピッチャー代でお支払いしても?」

「ええ、いいわよ。じゃあ私から黒貨1枚と金貨2枚の支払いね!」「はい!ありがとうございます!」

私はチーズお牛乳を貰い、支払いを終えて、ホクホクと別の場所を見に移動した。

思わぬ商売が成立してしまった!

私はその後も物珍しい物を買い漁ってホクホクだ!


日が傾きかけてきたので、私はギルドへと帰路に着いていた。

戻った事を知らせる為に、ギルドに入っていくと、受付でガヤガヤと騒がしい人がいた。

「ギルドマスター、どういうことです?トリスタンは何処にいるのです!早く連れていらっしゃい!あの子が悪い事をするはずがないのです!」

「いい加減にしないか?静かにするという約束はどうなった!」

「だ、だって貴方、トリスタンは……」

「うるさい!トリスタンは犯罪者だ!牢屋に入れられて当たり前なんだ!」

「違うは!あの子は…」

領主ご一行だね。きっと…

婦人は息子ちゃんラブなのね〜

領主はしっかりとした人なのね。

「ミイナ、帰ったのですか?」

「カイルさん、うん今さっき戻ったところだよ。」

「領主様が先程到着してね。奥様がゴネ出したものだから、収集がつかなくてね。」

「うん。うるさいねー」

領主様も頭を抱えてるね。

「誰か!魔法使いを連れてきてくれ!こいつに話が出来ないように、魔法を!…」

「おっ!領主様が匙投げた!」

「はぁ、都合良く魔法使いが来ると思うか?」

「来るんじゃない、いるんだよ!」

「まさか!」

あのおばさんが静かになりますように!

「闇魔法!サイレント!」

「?!!……〜〜〜〜……!…」

おばさんが口をパクパクさせているけど、息がスカスカと出るばかりだ。

私はカイルさんと領主に近づいた。

「誰だ?」

「ユランの商業ギルド、副ギルマスのカイルと申します。こちらは商人のミイナです。」

「魔法をご所望の様でしたので、出過ぎた事でしたでしようか?」

「いやっ、助かった。礼を言う。」

「いえいえ」

「ミイナさん、助かりました。」

ブルさんも顔が疲れてるね!

「領主様、もうすぐ皇太子殿下が到着致しますので、奥の部屋でお待ちください。」

「あい、わかった。タバル、こいつを宿屋に連れてけ。」

「かしこまりました」

横にいた執事さんに、婦人を連行させていた。


部屋に着いたブルさんは、領主様に今回の概要を話して聞かせた。

「なんて事を……ジューク様を洗脳なんて……」

頭を抱えてしまった。

「昨夜ご子息様の事情聴取を行い、洗脳することは奥様のご実家であられる、ゴクーアクー伯爵の指示とのことです。」

「なんだと?!」

「王都ではゴクーアクー伯爵の家にお住いだったとか、そこで甘い言葉を鵜呑みにしてしまったみたいです。」

「なんということだ…王家に申し訳が立たない…」

これは昨夜、私が自白魔法を使って聞き出した。

たかが16歳の、1人の仕業では無いだろうと思ったからだ。

「コンコン、皇太子殿下が到着致しました。」

皇太子殿下にジューク様が入室してきた。

奥の席に座るやいなや、領主が土下座をした。

「この度は愚息が大変申し訳ありません。一族一堂、首を差し出す所存でございます。」

「ヒトゥーイイ領主よ、昨夜の事情聴取は私も聞き読んでいる。そなたは何も関与していないのは明らか、ただゴクーアクー伯爵の娘である奥方は、罪は免れまい。」

「……」

あのおばさん助からないかぁ。

さっきの様子だと、多分洗脳の件は知っていたはず、それなら仕方ないよね。

「トリスタンと奥方は処罰の対象となるから、今のうちに離縁と勘当を言い渡すと良い。そして、そなたにはもう1人、ユーゴと言う息子がいたな、ユーゴを跡取りとして、ヒトゥーイイ伯爵を守ると良い。」

「あ………あ、ありがとうございます。」

「丁度、我々は教会に身を置いておる。本日一緒に教会に行き、手続きをすると良い。」

「かしこまりました。」

皇太子殿下やるじゃん!

領主様は立ち上がり、皇太子殿下に頭を下げた。

「この件は王都に戻り、陛下にお伝えする。戻る際に、トリスタンとその母親も一緒に牢馬車にて、輸送する。それでミイナよ」

「はい?」

「トリスタンの呪いは解除出来るか?」

「出来ますが……何故です?」

「あの状態では罪が償えまい。五体満足にして、死ぬまで罪を償わせたいのだ。」

おーぉ!皇太子殿下も大分頭にきているみたいだね!

気に入ったよ!

「喜んで解除させて頂きます!後で解除しておきます!」

「そおか!礼を言う!」

ジューク様が隣で何か言いたそうにしているが…

「兄上、少しよろしいでしょうか」

「なんだ?」

「ミイナ殿には石鹸と呪いの件で、多大なご迷惑をお掛けしました。お礼を」

そう言って立ち上がり、頭を下げてきた。

いーーやーー!

王家の人がなんてことー!

「いえ、滅相もない…です。お気持ちは頂きましたから、頭を上げてください!」

はーやーくー!

〜〜〜〜〜〜


やっと頭を上げてくれた。


「ミイナ、石鹸の支払いは、ゴクーアクー伯爵の個人資産から支払わせるので、少し待って貰っても良いか?」

「あっ、いただけるのですか?」

「当たり前だ!今回の件でそなたが1番迷惑を掛けられたのだからな!呪いの解除、我々をここまで連れてきてくれたこと、ジュークの洗脳をいち早く確認したこと、などなど、そなたがいなければ私達は、助からなかっただろう。」

「それ程では……」

「それ程だ!謝礼金も出ると思う。王都には来れないか?」

「商品の納品もありますし…」

「仕方がないか。謝礼金は商人ギルドの口座に振込むか。」

「それでお願いします!」


その他の話し合いが終わり、皇太子殿下と領主様は教会へ、私とカイルさん、ブルさん、サムイさんは駐車場にやって来ました。

お腹が空いたらしいよ。

私はキャンピングカーのタープを出し、外付けのコンロを出した。

食事の準備です。

時間も遅いので、午前中に作った(暇だったんだよ)カレーを温めます。ご飯はサ〇ウのごはんをレンジで温めてます。

「トリスタンの解除はいつやるの?」

「ユランに帰る朝でいいだろ。」

ブルさんはカレーを睨み付けながら、返事をしてくれたよ。

「うん。わかった」

お皿にご飯をよそい、市場で買ってきたチーズを薄く切ってご飯の上に置く。そして火魔法で炙る!

その上からカレーかける!

ウチのチーズカレーはご飯の上にチーズなんだよね。

パンの時はカレーの上だけど…

「さぁ、どうぞ!」

「「「大地の恵に……」」」

なんか祈り出した。

「…いただきます」

私はもきゅもきゅとチーズカレーを食べ始めた。少し食べ進め、箸休めが欲しくなり、きゅうりとレタスのサラダをそれぞれによそい、ドレッシングをかけた。

「この後は仕事あるの?」

黙々と食べる彼等に聞いてみると……

「「「ない」」」

そうか、ないんだ。

他に何か返して欲しいとか、そんなことはないけど……、チーズカレー…気に入ったんだね。

私はコップにビールをそそぎ、ビールを入れたピッチャーをドン!と真ん中に置いた。

「あとはご自由に!」

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