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夢が現実になるそうです  作者: 光
第1章 異世界へ
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馬鹿は誰?

受付嬢の後に、サムイさんと3人程部屋に入ってきた。

カイルさんが先に挨拶をしだした。

「ユラン商業ギルド 副ギルドマスター カイルと申します。ジューク様にはユランのギルドが下ろしております、石鹸をご所望とか?」

「……あっ、ああ。明日の朝までに100個用意するように、ここのギルドマスターに伝えた。」

「何でも、言い値で引き取っていただけると聞いておりますが、本当でしょうか?」

「っつ…ほ、本当だ!一つもかけることなく、100個だ!」

「かしこまりました。ただ、今売り出しの石鹸は在庫がございません。それはここのギルドマスターからも伝えているはずです。」

「ああ、聞いている。それでも100個用意せよと伝えておる」

ドヤ顔で言い切ったなー

「これから売りに出す予定の石鹸ならばございます。いかがなさいますか?こちらは今までの石鹸より遥かに優れたものです。それなりの値段になりますが?」

「たかが石鹸だろ!白ければ何でも良い!早く用意しろ!」

「かしこまりました。」

カイルさんが私に合図をくれた。

「私、この石鹸をギルドに下ろしている者にございます。今からこちらに石鹸を出させて頂きます。」

そう言って、アイテムボックスから石鹸を机の上に出した。

馬鹿王族は袋を手に石鹸を確認した。

「おおー、これが白い石鹸か!よし!これを貰い受ける!」

「…貰い受ける?購入の間違いでは?」

「はっ?お前俺を誰だと思っている?王族だぞ!」

「ええ、存じ上げております。石鹸を言い値で買い取ると、豪語した王族様ですね!しかも!在庫がない!納品は隣街!隣町からこの街まで2日!それをわかっていながら用意せよと、出来なければ税をあげる?片腹痛いは!そもそも石鹸ではなく、税の引き上げ目的なのでは?」

「なっ!…」

「そうでないと仰られるのなら、私は石鹸を明日の朝まで用意する様にと、ギルドより依頼されております。お支払いは王族様が言い値でと!無理をして用意をし、急いでスイカにやって来ました。通常なら新商品の石鹸は聖銅貨1枚。100個で聖銅貨100枚ですが、特急料金として、プラス聖銅貨50枚。締めて聖銅貨150枚となります。現金ニコニコ払いでお願いいたします。」

「………ゆ、許さん!許さん!我は王族だ!口答えは断じて許さない!この場で斬り殺してやる!」

「あらあら、駄々っ子の子供のようですねぇ」

「なっ!こやつっ!」

あらら、剣を抜いちゃたねぇ

えーと、馬鹿達の周りに檻を作る感じで…

「闇魔法、結界!」

「ガキン!」

結界に跳ね返されて、尻もちを着いている王族に、他の2人が駆け寄る。

ガラッと扉の開く音がすると…

「いい加減にしろ!お前はどこまで王族を穢すつもりだ!」

皇太子様でした。

「ミイナ、済まなかった」

私に頭をさげてきた!

「あぁ…兄上…どうしてここに……そんな、俺はちゃんと…」

「あぁ、ちゃんと眠りの呪いは発動していたさ」

「なっ!」

「ここに来る前に解除している。それよりも、此度の件はどういう事だ!呪いといい、石鹸といい、お前は何がしたかったのだ!」

「それは……トリスタンが……兄上より私が皇太子になるべきだと、税が上がれば俺に献上するからと…」

「なっ!ジューク様!」

「黙っていろ!トリスタン!」

皇太子殿下は従者よろしく隣にいたトリスタンを黙らせた。

「ジューク、お前はそれを信じたのか?」

「兄上……」

「残念だよ。お前は変わってしまった。あんなに真面目で、皇太子になった私を補佐になって助けてくれると…」

…ん?

元々ジュークは真面目だった?

補佐になると言った?

まるで別人じゃないか!

……

分からないものは!あれだ!

「鑑定!」

「ミイナ?」


ジューク 16歳

ミスティ王国 正妃第2子

状態 洗脳 (トリスタン)


「あーなるほどねー、カイルさんも鑑定してみてよ」

「そんな不敬なこと…」

「?…カイル、鑑定を許す」

「…はっ、鑑定…………状態が洗脳?…ジューク様は洗脳されている?」

「カイルさんもそう鑑定したんだね。それじゃあ、間違いないね!殿下、ジューク様はトリスタンに洗脳されてますよー」

「洗脳だと!…トリスタン!どういう事だ!」

「そ…それは…」

「あぁ!!足が!手が!…」

突然ジュークが取り乱した!

手足が動かなくなったらしい…

……そう言えば、呪い返しがあったなー、半日ずらす様にしたんだった!あれから半日たったんだねえ。

「ジューク?いったい…」

「呪い返しですよ!」

「呪い返し?」

「呪いは解除したら、術者に帰るものです、殿下の解除をした時に、呪い返しが半日ずらす感じで解除しましたから、今になって返ってきたのでしょ!ジューク様?が術者だとわかっていたので、話ができるように、手足が眠る様に変更しておきました!」

「………わかった、イヤ、わかってはいない!いないけど!とりあえずわかった事にする。」

カイルさんが横で、うんうん頷いて、皇太子殿下を憐れむ様に見ていた。

「コホン。ミイナ、洗脳は解けるか?」

「はぁ、解けるとは思いますが…解いた方が良いです?」

「出来たら頼む」

「わかりました」

聖魔法だよね。

洗脳が解けますように!

「洗脳解除!……からの鑑定!状態は……うん!洗脳は解除されました!」

「なっ!?そんな!」

トリスタンが狼狽てるよ、また洗脳されても困るからなー

魔法が使えなくなる様に!

「闇魔法!魔封じ!」

「ミイナ?」

「また洗脳されても困るでしょ!魔法が使えないようにしてみたよ!」

「それは助かる…」

なんか疲れた顔してるなぁ

「ジューク様、洗脳されていたなら、呪いもトリスタンが強要したんじゃ?」

「確かに…ジューク?話せるか?」

「兄上…私はトリスタンに洗脳されていました。意識は別のところにあり、やりたくない事を強制的にやらされていました。何度も、兄上に助けを求めようとしましたが、トリスタンが常に傍にいて出来ませんでした。申し訳ありません。」

「ジューク…、お前が変わってしまったのでないなら良いのだ。全てはトリスタンお前が!」

皇太子殿下が激おこです!

「殿下、ジューク様の呪いを解きましょうか?」

「出来るのか?」

「多分大丈夫だと思います!」

「た、頼む!」

「はーい。…聖魔法の呪い解除!からのその呪いをトリスタンへ移動!」

ジューク様から出た、黒いモヤがバシュっとトリスタン目掛けて飛んで行きました!

「「「なっ!」」」

殿下、ジューク様、カイルさん

そしてトリスタンは

「あぁ…あぁ…て手が、あ足が…」

そう言いながら倒れました。

「ジューク、大丈夫か?」

「は、はい。動きます。大丈夫です!」

「良かった!本当に良かった!」

兄弟愛ですねー

あー…でもちょっと待って!

王族なジューク様が洗脳されていた。洗脳解除されたから、石鹸はいらない?

えー、ここまで頑張って、支払い無し!?

うわぁー!

私はトリスタンを見て殺意が湧くのであった!

この馬鹿のせいで!

今日1日の私の頑張りを返せー!

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