スイカ到着
「あっ!門が見えてきたよ」
「本当にスイカだ……」
日が暮れる前に着いて良かった!
「門の前に停めるから、後ろの人たちも降りてもらうよ」
「ああ、俺が伝えてくる」
「うん。よろしくねぇ」
私は門番の目の前に、キャンピングカーを停めた。
「着いたよー。降りてくださーい」
扉を開けながら中の人に声を掛けた。
「ミイナ殿、ありがとう」
「ありがとう」
それぞれ声をかけてくれた。
「はーい」
「ミイナ、馬車はどうする?」
カイルさんが聞いてきた。
「アイテムボックスに入れとくよー、イタズラされたらいやだし」
「そうか」
「うん」
カイルさんが殿下達に向かった。
「殿下達はこれからどういたしますか?」
「共に行っても良いか?」
「それは構いませんが…」
「こちらの用が終わるまで、口出さないでくださいね。」
「ミイナ…」
「だってそうでしょう。石鹸持ってここまで来たんだから、支払いはしっかりしてもらわないと!」
(`・ω・´)ふんすっ!
「そうだな。そなたは商人だ、取引の邪魔はせぬ。」
「ありがとうございます!じゃあ行きましょう!」
門番に身分証を見せ、スイカの街に入場した。
カイルは足早にギルドを目指し、その後を皆が着いて行った。
ギルドに入りカイルを見た受付嬢が、くるりと翻し中に入って行く。ギルドマスターに連絡しに行ったのだろう。
「ユランの副ギルドマスターのカイルだ。ギルドマスターはいるか?」
「はい!ただ今呼びに行きました。奥の部屋へどうぞ。」
「わかりました」
受付嬢の後ろをゾロゾロと着いて行くと、前からデカイ………本当にデカイ!縦にも横にもデカイ人が走って来た!
「ブル殿…」
えっ!名前ブル?牛?確かに牛だ!デカイすぎるだろ!
私が脳内で牛を退治していると、カイルさんと話し出した。
「カイル殿!石鹸は?、いや、何故ここへ?どういうこと?」
だいぶ混乱しているみたいだね。
「ブル殿、落ち着いてください。石鹸は持ってきました。そして、私は昼前にユランを出発し、今さっきスイカに着いたばかりです。」
「あぁ…神よ!」
ブルさんは感極まって泣いてしまった。
その後ろで、頭が寂しい男性が歩いて来た。
「カイルさん!」
「サムイさん!」
サムイ?
こちらは頭がサムイさん?
ダメだ………スイカの人は名が体を表し過ぎてる!
カイルさんはサムイさんに説明をしていた。
受付嬢は、ようやく殿下に気付いたのか、部屋に案内している。
「お前も部屋に入るのか?」
「……いいえ、カイルさんと…共に…います。」
「?…そうか」
そう言って不思議そうに部屋へ入って行った。
少しして、カイルさんとサムイさんの話が終わったのだろう。
こちらに視線を寄越した。
「すぐに馬……王族に納品を!」
「ふふっ……王族に連絡をしてきます。」
笑いを堪えながら、サムイさんは出掛けて行った。
私はカイルさんと共に、殿下達が入った隣りの部屋に入った。
そして次の瞬間、私の腹筋は崩壊したと伝えておこう。
私が、ブル、サムイと言いながら、カイルさんは大爆笑しているのを眺めながら、お前は緊張感をどこに忘れてきたのだ!とプリプリ怒っていた。
ひとしきり笑いに笑ったあと、受付嬢が到着したことを知らせてきた。
さぁ!ここからが本番です!
いっぱい支払ってもらおうか!




