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第8話 7人
「・・これで7人ね。
全員揃ったら開けろって言ってたけど、
あと1人はいつになったら来るの?」
菅野が欠伸を噛み殺しながら
大きく背を伸ばした。
その言葉で僕は
テーブルの上に置かれた封筒に気付いた。
「そう言えば。
儂の受け取った招待状には
客の人数は書かれてなかったぞ」
松平の濁声が僕の疑問を代弁した。
「おかしいわね。
アタシの招待状には
『8人の紳士淑女の皆様をお招きして』
って書かれてたわよ」
そして菅野は部屋の中をぐるりと見回すと
「それにしてもテレビもないし、
スマホだって繋がらない。
今時、
こんな場所が存在していることが奇跡よね」
とぶつぶつと不満を並べた。
「・・わ、わたしはこれ以上待つ必要はない
と思います。
最後の人には
来てから説明すればいいのでは?」
その時、六条が口を開いた。
「賛成。
時間に遅れる人が悪いのよ」
菅野が手を挙げた。
「同意見だねぇ」
そう言うや否や平原が
テーブルの上の封筒を手に取って開けた。
中には1枚の紙が入っていた。




