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第63話 千雪の推理 1時
遊戯室の柱時計が
ボーンと1時を告げた。
宮崎がこっちに向かって指を差していた。
「ぼ、僕・・?」
が、よく見ると宮崎の指先は
カウンターに座っている
菅野に向けられていた。
「あ、アタシ?
何言ってるの?
あっ、あはははは!」
菅野は一瞬、
呆れた顔になったがすぐに
真顔に戻ると大声で笑い出した。
僕は宮崎の方に目を向けた。
宮崎はブヒブヒと鼻を鳴らして
菅野を威嚇していた。
「【犯人】は郷田さんじゃないんですか?」
その時。
ふいに千雪が口を開いた。
皆の視線が車椅子の少女に集まった。
千雪はやや恥ずかしそうな表情で
その理由を説明したが、
それは概ね僕の考えと同じだった。
千雪はさらに続けた。
「【犯人】である郷田さんは
六条さんに殺されたのではないですか?
当然、平原さんに毒を盛ったのも
六条さんということになります・・」
そして千雪はギュッと唇を結んだ。
・【市民】である六条が郷田をも殺した
千雪の推理が僕と違うのはその1点だけだった。




