005
目が覚めたのは、十分に眠ったからではない。
外の静寂が、囁きに変わったからだ。――危険の囁きではない、生命の囁きに。まるで誰かが、世界を再び闇へと引き戻すのを恐れるかのように、慎重に音を戻したかのようだった。
岩と根の間の狭い裂け目がどこで終わり、自分がどこから始まるのか、すぐには分からなかった。肩が痛み、首はまるで錆びついてしまったかのようだ。体を伸ばすと、関節がごきりと鳴った。
指の下には、土と塩気を含んだ革の匂いを吸い込んだ、冷たくざらついたマントの感触。
喉は砂漠だった。舌は口蓋に張り付いている。まるで誰かが、そこに埃と塩でできた薄い膜を敷いたかのようだ。
光は奇妙だった。朝でもなく、昼でもない。暖かい方の恒星が放つ黄色の反射光は、小さい方の淡い錆び色の光の中に沈み込んでいた。影はそこに横たわるのではなく、まるで緩やかな水の中のリボンのように、絡み合い、ずれながら、泳いでいた。
俺は外へ這い出た。
空気が、胸に冷気を突き刺した。鋭い冷たさではない。濃いシロップのように、ねっとりとした冷気だ。
最初の思考は水。
二番目も、また水。
そして三番目も、頭痛のように執拗に、水だった。
耳を澄ませた。世界は慎重だったが、敵意はない。木々の梢から聞こえる、時折の甲高い鳴き声。石と石をこすり合わせたような虫の音。そして、遠くで何かがごぼごぼと鳴る音――それは音ではなく、ただの想像だったかもしれない。だが俺は、まるで約束のように、その音に食らいついた。
あちらへ。
一歩踏み出すと、足は綿と鉛でできているかのようだった。ブーツの中で昨日の湿気がじゅくりと音を立て、その時俺は、自分がブーツを履いているという事実に、心から安堵した。
岩棚の下の小石が、カリカリと鳴る。煮詰められた骨のように、小さく、滑らかだ。岩陰から出ると、世界は一気に広くなったが、同時に空虚にもなった。木々の幹の間で、光は二重になる。――二つの光、二つの源、二つのナイフ。
ゆっくりと歩いた。恐れていたからではない。速度を上げれば、その分だけ力が失われ、水にたどり着く可能性が減るからだ。
濡れた落ち葉の匂い、わずかに甘い発酵臭、そして空気を最近針で縫い合わせたかのような、微かな金属の匂いがした。
道――獣道か、あるいは自然にできたものか、定かではない細い道――が、木の根の間を縫うように続いていた。ある根の上には、誰かが滑ってぶつかったかのように、すでに乾いた黒っぽい染みがこびりついている。葉の上には、ほとんど気づかないほどの、小さな跡があった。――足跡ではない。まるで……爪?
詮索はしなかった。水だ。ただ、水だけが問題だった。
しばらくして――どれくらい経ったか?見当もつかない――匂いが変わった。湿気の匂いだ。熱帯の蒸し暑さでも、沼地のそれとも違う、岩の裂け目から漏れる息のように、澄んだ湿気。
俺は歩みを速めた。枝が袖を打ち、肌に細い引っ掻き傷を残していく。足元の地面は柔らかくなり、所々で沈み込んだ。
そして、不意に――音がした。
大きくはない、ほとんど内密な音だ。
ぽつ……ぽつ……ぽつ。
まるで誰かが辛抱強く、一滴ずつ生命を計っているかのように。
傾いた木の幹の下、その樹皮が裂け、裂け目から透明な水の糸が染み出していた。それは苔を伝って流れ落ち、すでに小さな緑の新芽の群生地となっている、暗く湿った窪みへと消えていく。
俺は膝をついた。泥も、膝の感覚も、何も感じない。ただ、渇きだけがあった。両手を杯の形に組んで、その水の糸の下に差し出す。
最初のひと口は痛みだった。喉が収縮し、舌が痺れる。体が、再びこんなことができるとは信じられない、とでも言うように。
二口目は、ほとんど幸福だった。
水は石と根の匂いがした。声を潰したり、胃を荒らしたりしないよう、ほとんど呼吸を数えながら、ゆっくりと飲んだ。体の芯から、骨が解凍されていくまで、飲み続けた。
それから顔と掌を洗い、こびりついた血の筋――自分のものと、他人のもの――を洗い流した。水は濁り、地面に吸い込まれていく。なぜか、恥ずかしくなった。何に対してかは分からない。生きているからか?昨日、死ななかったからか?
風が葉を揺らした。頭上、細い枝に、奇妙な生き物が止まっていた。昨日の子供か?いや。違う。鳥に似ているが、魚のような平たい側面の鰭膜があり、それが時折、光を杯のように受け止めて開いた。それは黙って俺を観察していた。
俺は唇の端で、ためらいがちに微笑んだ。
「ありがとう」と言いたかったが、舌は動かなかった。だから、黙っていた。いや――囁きは、心の中に留まった。
マントに、強い緑の匂いがする濡れた葉を少し集め、再び肩に羽織った。マントは重くなったが、背中を心地よく冷やしてくれた。この世界に逆らうのではなく、怒らせないように、少しずつ盗んでいく。それが正しいことのように思えた。
その水源から離れる時になって初めて、俺は、何か胸騒ぎのする細部に気づいた。
坂の少し先の柔らかい地面に、窪みがあった。――獣のものではない。
真ん中が軽く折れ曲がった、細長い形。柔らかい革に押し付けられた、足跡のような。
俺のじゃない。
その隣には、蔦で草が引きずられたかのような、ほとんど見えない細い筋。
そしてもう一つ――鋭い角度で切り取られた、細い若芽。
誰かが、ここにいた。
そして、去った。つい、最近。
俺は凍りつき、耳を澄ませた。世界は変わらない。だが、俺の中で何かが作動した。前の人生で、かすかに覚えていたメカニズムだ。
「もし足跡があるなら、そこには人がいる。人がいるなら、言語がある。言語があるなら…お前はそれを知らない」
滑稽で、同時に恐ろしい。
足が勝手に、慎重に、横の影の中へと一歩踏み出した。肩が、きゅっと縮こまる。
英雄じゃない。ただ、生きろ。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
ついに水を見つけることができましたが、同時に「自分以外の誰か」の痕跡も見つけてしまいました。
無人島サバイバルだと思っていたら、もっと悪い状況かもしれません。
次回、いよいよ現地人(?)との接触です。
言葉の通じない相手とどう対峙するのか……。
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実は、私は日本語が母国語ではありません。現在、日本語を勉強しながら、翻訳サイトなどの助けを借りて執筆しています。
そのため、不自然な表現や間違いが含まれているかもしれません。読みづらい点があれば申し訳ありません。
それでも、私の頭の中にある「この物語の雰囲気」や「世界観」が、少しでも皆様に伝わっていれば幸いです。
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