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25.我が国の冒険者ギルドについて

僕は依然として脇に抱えられている。

というのも、父上が移動しながら

冒険者ギルドについて説明していたからだ。

それを遮る必要もないし、

小脇に抱えられている方が、

父上の言葉を聞き取りやすいと思ったからだ。


間違っても、この状況を楽しんでいたり、

ちょっとしたスキンシップが嬉しいわけではない。

嬉しいわけじゃないんだからね!


ごほん。さて、我がジーラ国の冒険者ギルドは

他の国とは少し…、いや、全く違う。


おさらいしておくと、冒険者ギルドとは言っているが、

実際には王直属の部署という位置付けだ。

しかも、ギルドは3つしかない。

残り二つは商会ギルドと総合ギルドだ。

もちろんどちらも王直属の部署である。


他の国では最低5つ。大きな国ともなれば10を超えてくるし、

その分ちゃんと組合も存在する。

では、なぜ「ギルド」と名乗っているかといえば、

対外的にはそうしたほうが、「都合がいい」とのことだ。


冒険者ギルドには様々な国から、

冒険者が狩場やダンジョンへ出稼ぎに訪れる為、

王直属と名付けていると変な誤解を招く恐れがある。


組織を作れば、癒着を生む可能性もあり、

権力を持つと反旗を覆す者も出てくるかもしれない。


そういった不安要素を取り除くには、

直属の部署にしたほうが管理が楽なのである。


管理といえば、冒険者ギルドは

徹底的に取得物も管理している。

我が国でとれた物は、全て提出の義務がある。

没収するわけではなく、あくまで提出と報告だ。

その後は適正価格で買い取るか、個人の物となる。


過去に、呪いの防具を手に入れた新米の冒険者が

国中に呪いを振りまいた為、この制度が出来た。

呪いの効果は、「とてつもなくやる気の無くなる」効果だ。

対した害は無かったそうだが、一時的に国中の機能が低下した。

悪気がなかっとはいえ、迷惑な話である。


このことから、呪い系のアイテムは

ほとんどが、買取後その場で破棄される。

文字通り、物理的に破壊される。

その場でどうしようもない物に関して、

回収後、屋敷の地下に封印し、

時間をかけて破壊する。

「えっ・・・、家にそんな地下施設あったのですか?」

「もちろん!現在も一国を滅ぼしかねない呪いの防具を

絶賛破壊中だぜ!」


そんな話聞いてませんけど?!

僕は急に屋敷に帰りたく無くなったのであった。

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