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24.演説

「正式に、王位をジャックに継承する!」


割れんばかりの歓声が鳴り響く。


元々、祝福の儀が無事に終われば

公式に発表する手筈だったとは言え、

この盛り上がりである。


ジャック!ジャック!ジャック!


ジャックコールは恥ずかしいからやめてほしい。


しかし、僕は忘れない。

ギフト名を紹介した時の、静寂を。

そして静寂からのヒソヒソ話を。

あれ、地味に聞こえているからね。

僕は大いに傷つきました。

とりあえず、悪い方へヒソヒソ話をした愚民どもは、

次の税収は倍にしてやろう。

覚悟しておけ。


それにしても、父は民に愛されているな。

僕は改めてそう思う。


急遽、発表会開催の旨が全国民に通達されたが、

民が一丸となって準備を進めた結果、

わずか2日後に開催された。


内容も上手くまとめたと感心した。

要約すると

「ジャックのギフトは今の段階では正直微妙。

だけど、俺の呪いも良くなっているし、

伸びしろが半端ない。

何たって、過去50年は記録に無い超レアギフトだからね!

すごいでしょ!?」である。


この内容をとてもわかりやすく

丁寧な言葉で話していた。

さすがmy daddy。

王の威厳を肌で感じる一幕であった。


え?僕?色々かっこいい言葉を考えてはいたのだけどねー。

何たって初めての事だったし。

あまりの民の熱狂具合に頭真っ白ですわ。

「頑張って良い国にします!!!」

この一言を、顔を真っ赤にして言うのが精一杯。

完全に黒歴史です。はい。


「さて、ジャックよ。民への発表も終わったことだし、

早速、冒険者登録してこようか♪」

「今からですか!?」

「もちろんだとも!さあ!行くぞ!!!」

「そんな、買い物ついでみたいな軽いノリで

言われても困惑するのですが!?」

そう言って、僕はまるで荷物を担がれるごとく

脇に抱えられた。むろん抵抗は無意味だ。


恐るべしmy daddy

僕は気持ちの整理もできぬまま、

冒険者ギルドへ連れて行かれるのであった。

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