23.演説前夜
プライベートが忙しく、不定期掲載で申し訳ないです。
少しずつ投稿できるよう頑張ります。
父の突然の提案に困惑する。
「父上、なぜ演説をするのでしょうか?」
わけがわからず、素直に聞いてみた。
「ん?元々きめていたぞ!
祝福の儀が無事に終わったら演説をして、
正式に王位を継承させるつもりだったからな!」
oh my daddy
さらっと爆弾を投下してますゆえ。
聞き捨てならないセリフが聞こえましたよ。
「王位の継承って、僕まだ12歳ですが?
まさか、父上は僕に王の業務を押し付けて、
冒険者に戻るおつもりで?」
ジト目である。
ギッッッッックーーーー!!!
こちらにも擬音が聞こえそうなほど、
わかりやすいくらい動揺する。
「そそそ、そんなわけないじゃないか!
ちょこっと自由を満喫したかっただけなんだ!」
やはりか。そういう気を感じたことが多々あった。
自分には都を統べる器量は無いと、
何度耳にしたことか。
その度に母上に怒られていたのが懐かしい。
母上が亡くなってからは、
思い詰めている様子も何度も見ていた。
「は~…。しかたないですね…。
王位は継承しますが、業務は半々でお願いします。
わからないことが沢山あるので。」
パーーーーっと明るい笑顔になった
父上をみて自然と僕も笑みがこぼれた。
どちらが子供かわかったものではない。
「さすが我が子だ!」
そう言うと父上はあろうことか、
高い高いをしてきた。
「恥ずかしいです!やめてください!」
いやいやとあがきをしているが、
ビクともしない。
おのれー、これがステータス差か。
などと、感心している場合ではない。
騒ぎを聞きつけたメイド達が、集まってくる。
やめて!そんな慈悲深い暖かい眼差しを向けないで!
恥ずかしすぎて死ねる!
そんな僕の気持ちを耳にもかせず、
父上が満足するまで、高い高いが終わることは無かった。




