そして一年 未
1日遅れました。
俺たちは1歳になった。
今はもうメランも言葉はペラペラで精神的にも大分成長している。
記憶は精神に大きな影響を与えるので女版の俺の性格がベースになっているみたいでとても気が合う。
因みに俺たちは今までで丁度3万分(500時間)若返っている。外見は生後半年位にみえる。
俺たちはこの一年で大分成長した。
─詳しくはメラン隊員によろしく。
メランside
物心つく頃既にここにあった記憶はこの世界のものとは大分違うもので自分がどういう存在なのかも自ずと理解できた。
彼をベースにした私は当然のように彼のことなら何でも知ってるし性格的にもめっちゃ気が合う。
─任されましたこちらメラン。…辞めよ。
ねぇ翔(突然明かされる主人公の名前)?最近はっちゃけ過ぎじゃない?
お母様の前だけでもある程度は自重してよね。
半年くらい前に翔は私達のことをお母様に一部教えた。
その時点で大分色々やらかしてたので誤魔化すための仲間を作ったのだ。
─わかってるって。でも寝起きの母上の目の前に大群の蜘蛛型ゴーレム並べた奴に言われたくないぜ。
─あれは…少し興が乗りすぎただけよ。それでもまぁ申し訳なかったとは思うわ。
「危ない!」
「大丈夫だ、問題ない。」
─お母様の胃に問題が生じるわよ。
このバカはお母様の目の前で突然バク宙をしだした。ふざけすぎである。
1歳の赤ちゃんがそんなことしだすと心臓に悪過ぎる。
お母様すいません。うちのバカが。
─保護者ヅラすんなよ〜。お前は俺が育てたと言っても過言じゃないんだぜ〜。
─はいはい。って心読まないでよ。あなたに話しかけてないんだから。
─まぁ俺たちのせいで母上の胃に穴が空くのは本意じゃないからな。多少は自重するさ。悪役教育を受けた母上の胃は強いけどな。
お母様に話したのは主に3つ。
二重人格なこと。
成長が遅いこと。
何か記憶があること。
お母様に話したのは悪役令嬢卒なだけあって肝が座っていて何かあったとき対応出来るからだ。
それでも私達は多分結構問題児。
因みに約一年悪役令嬢の授業は皆勤賞、翔が。私は魔力のコントロールの練習をしている。っていうかしなければならない。
私達は魔力は基本的に若返りに使っているので魔法を使うためには外から魔力を拝借する必要がある。
スキルは自分の魔力しか使えないので外からの魔力なら問題ない。
なので扱いやすい水魔法とその周りを風魔法でコーティングして空に貯金してる。
魔石から魔力を取り出しているのだ。そしてその魔力をなるべく飛散させないように纏め続けている。
この練習法にたどり着くまでに火柱が上がったり、庭がどろどろになったりしたが、それは仕方ないのである。
主に私は魔法担当、翔がゴーレム系、物理担当(私達は魔法が物理とは認めない)である。
記憶は共有しているので二人共違う分野を勉強している。
それでも技術や才能はある程度しか共有しないので適正がありかぶらなそうなことをお互いに担当している。
ステータス変更点
0歳→1歳 魔力操作Ⅲ→魔力操作Ⅶ ゴーレム作製Ⅰ→ゴーレム作製Ⅴ ゴーレム操作Ⅵ(new!)
これで1人になっても会話ができます。メランちゃんにはそのために出てきてもらいました。




