Sランク会議
あの後、推定王子と遊んでいると暫らくすると子供は帰されてしまった。ここからは大人の時間なのだろう。
被った猫が風で飛ばされなかったので良しとしよう。
同刻、どの国にも属さない島にある大きな建物の中で会議が始まった。
「はい、第X回Sランク会議で〜す はい、拍手!」
パチ……パチ
「いつからXだっけ?」
「100超えてからだな」
「流思(流石思兼)」
そこには十人ほどの人型の生き物がいた。会議の名前の通り、彼らはSランク冒険者のようだ。
「今回は10人揃ったかな?」
「全員居てるで」
「じぁあ、超越者は後回しでまず5人の話を聞かせて貰います。ボクの右手からどうぞ!」
「どうも魔王やらせて貰ってます、平和です」
この魔王は腰が低いようだ。
「どうも勇者やらせて貰ってます、平和です」
この勇者は少し茶化すように言った。
「僕のところは大罪スキル所有者がいました、暴食ですかね?」
「正解です。ベル様の権能でもあるから早く死んでくれて良かったです。あれは私達だけ持ってればいいので」
「それでも優しいよな、お前は。転生の時には選択肢にあるんだろ、消してしまえばいいのに」
「まぁ規則ですので、ちょっと脱線しましたね」
………
……
…。
「じゃあ、終了、解散!」




