自己紹介
テスト終わりました
「メランー機嫌治してよ、子供じゃないんだから」
「機嫌悪くないもん」
あの子は結局お母様の所に行ったらしく、私はお母様の部屋に呼ばれた。
「じゃあ自己紹介してくれるかしら?」
ふさふさの尻尾を眺めながら聞くと、このまま自己紹介すればいいのか?という視線をお母様に向ける。
ほほーう、この娘舐めた態度をとりおる。
「プクッ…この子の言うとうりにしてあげて」
「はい…私はリンで、名字はありません」
でしょうね。貴族や一部許可を得た人しか名字は名乗れない。
「6歳です」
「えっ?12歳位に見えた」
「(メラン…それは貴女が小さいからよ)」
何か生暖かい視線を感じる。魔眼か?
「えっと…それで…」
6歳で拙くても自己紹介できるって中々優秀じゃないかしら。
「んーどうしようかしら?お母様何か案ある?」
「ないわねートレニアは?」
「特に浮かびません」
─錯覚、絶界、解呪
「うっ」
えっ?あぁそういうこと。もともと街の人全員に呪いがかかってたみたい。で、呪いによっては私が反応したらそういう知識があるってバレちゃうから私は気づかないようにしてたのね。しかも私達が使ったってバレないようにゴーレムで絶界を使い、部屋を覆うって流石の徹底ぶりね。
「結果は?」
─思考誘導、軽度だから暴食が発動する時見られないようにしたんじゃないかな。
じゃあ大丈夫ね。そう言えばお母様に説明しないと。
「私がやったのよお母様、もともと疲れてただろうから解呪の衝撃で倒れちゃっただけよ。呪いも問題ないわ」
「そう」
慣れてきたわねお母様。
─あとその子、モデルになってもらうのは?可愛いだろ?お前がモデルとして雇えば?住み込みで。
─割といい案ね、まともじゃない。
─普段まともじゃないみたいな言い方しないでくれ
今回の事件は転生者の確認ができたのは良かったが何故俺達が動く羽目になったのか謎だ。
私達クラスの人なんて何人もいるだろう。二人で5年空間魔法だけ練習しまくってやっと準神級の絶界が使えるようになったが魔法使いのお爺ちゃんお婆ちゃんや魔法系の長命種ならもっとそれくらい出来るだろう。う〜ん分からん。まぁいっか。また今度考えよう。




