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都市破壊 未

すいません。大分遅れました。

 いきなりだがこの世界は戦争が少ない。なぜならこの世界はいい人で溢れているから…ではない。平均的な攻撃力に対して迎撃力が強すぎるからだ。

 どの国も魔石を大量に保持していて普通の兵器ではかすり傷もつかないような結界が張れる。そして国際法で魔石を大量に国外に保有することは禁止されているのでそれに反するようなことをすれば他の国からボコボコにされるので攻撃に使われることもない。それこそ世界征服でも目指さない限りは。

 こっそり攻撃しようにも時魔法のテレポートや超高性能なステレス性がないと大きな魔力は検知されてしまうので大規模な攻撃自体がとても難しいのだ。

 なぜ急にこんな話をしたかというと我が家が襲われたのだ。その時に巨大な時属性のエネルギーを感じたから跳ね起きたんだが、メランが。この家の血を持っていない者対象で時の進みが百分の1位になったのだ。

 つまり、1つの屋敷の防衛能力でもチート級である。まぁびっくりしたけど大丈夫でした。とそんな話を思い出しながら廊下をトレニアにおんぶして貰っていると


「少し貰っていくわね」


って言って母上が俺達のことを誘拐した。


「は?ちょっ」


 抗議しようとしたが母上の表情が思いの深刻だったので口を噤んだ。


─どうしたと思う?


─各都市の蜘蛛ゴ(蜘蛛型ゴーレム)を確認するわ。


 俺は家の周りを確認しておく。あいつ各都市に置いてんのかよ。そういえば言ってたな。


─こっちは異常なしだ。ん?ここら辺は異常は無いが魔力が南西に流れてるぞ。


─ほんとね。南と西のゴーレムを確認してその間の都市は…は?


─どうした?


─ヤバイやつよ!リンクするは!


─待て!逆探知されたらやばい!


 おいおいどうした?


─この国全体にゴーレムは撒いてあるから特定できないわよ。


─分かった。俺も見るわ…は?なんだこれ?


 都市が消えていた。更地になっている。そして今も爆風が吹き荒れていて一匹の蜘蛛ゴが時魔法で空間を遮断している。一人の女の子を守りながら。普通の結界では直に割れるほどの風圧なのか。が、一匹のゴーレムにはそれ程のエネルギーは持ってない。それを他の所のゴーレムが転移魔法でエネルギーを送っているがそれでも長くは持たないだろう。


「お母様、大体把握したつもりよ。防衛設備によって。」


─遅い。飛ばせ、人命が掛かっている。多少は問題ない。


─分かったわ、急ぐわよ


「先に行くわ」


 魔力はあまり感じられない。記録を見る限り防衛機関も働かなかったようだ。ん?魔力が大量に送られてきている?


─魔力をパクったわ、この家の防衛機関の。もちろんここが襲われても問題ないレベルよ。女の子一人のためにこっちが危険になったらわけないわ。


─ナイスだ。


 これである程度延命された。

 見つけた。推定元凶だ…この顔は?


「はは?やべーな暴食。魔力は全部吸収しちまった。都市丸々」


 ありがたい独り言だ。だが暴食だと?しかも日本語。9歳位にみえるが転生者か。

 これは俺が処分すべきだな。勉強してなさそうなのが幸いで大量の魔力を純粋にぶつけているだけで魔法は打てなそうだ。

 恐らく防衛機関が空間に作用するものではなく対象に作用する所だったから狙われたのだろう。全部吸収されたみたいだ。


─リリちゃんを使うぞ。


─了解


『テレポート』でリリちゃんを送り込んでリリちゃんの『イクスペル』で女の子をこっちに飛ばしてもらう。リリちゃんの座標精度は低いので多少失敗しても問題ないよう上空に合わせさせる。


「きゃ〜〜〜〜〜!」


 悪いがメラン頼む。


─はいはい。


 メランに女の子を捕まえてもらって、リリちゃんが使える魔力を補給し、気付かれないくらい上空に転移させ持たせておいた砲撃のチャージを開始。

 因みに蜘蛛ゴは地面に潜ったようだ。あの結界は使い捨ての陣を持たせているので仕方ない。


「あ?魔法か?俺には効かないって」


 神の言うとうりならそれは有り得ない。正規の攻略法があるのだろうが今は無視させてもらう。この世界でチート能力者に無双なんてさせない。俺達の長生きのために。


─チャージ完了みたいよ。


 この砲撃に乗せる魔法シンプル。極大初級光魔法『レーザー』

 辺り一面が光で埋め尽くされる。


「眩しっ!」


 目的はこの一瞬の目眩ましによる足止めのみ。その後レーザーはそいつの顔に当たって吸収される。


「目がイッテーなぁ。」


 少し期待していた台詞とは違うがチェックメイトだ。

 時魔法絶界、空間ごと隔離している。この魔法はさっきのように最強格の結界としても使えるが牢獄としても使える。基本これに囚われて脱出するにはテレポートしかない。知識があれば魔法陣で結界に干渉できるが。

 まぁあれだ。物理で爆殺しても良かったんだがこういうのは確実に殺さなきゃ実は生きてましたなんて笑えないからね。


「何だこれ?出れネェ」


 やっと追いついてきた母上からルルちゃんを借りイクスペルでリリちゃんの元へ送る。

 そして絶界を光だけ透過出来るように調整してオリジナル風魔法ラックオブオクシゲンをリリちゃんのイクスペルで絶界の中に飛ばす。

 このオリジナル魔法は酸素分子をオゾンにする。それだけの効果である。そして奴は苦しんで、倒れた。はず。



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