余計なこと 未
11/13分です。
私達は遂に5歳になった。やっと冒険者ギルドで登録出来る年齢だ。まぁ登録するつもりはないけど。
なんでって?当たり前じゃん、わざわざ危険なことする必要もないし冒険者ってことは戦える証拠みたいなもんじゃん。
それに私がお金に困るわけないから。こ・う・し・ゃ・く・れ・い・じ・ょ・うですから。
「すいません。登録は5歳からなので。」
そう…思っていたのに…
「5歳です…」
でもね、憧れるじゃん、なりたかったんだよ、冒険者に。気合入れて、似非魔法で左目を赤くして、さすがに私ってバレるのはやばいからね。
─俺は5歳だー!いや、精神年齢二十歳超えてるよ。
私以上に暴れてる人がいるので少し落ち着く。
「証拠持ってくるから」
「お母様、どうかよろしくお願い致します。」
「あんた安全対策阿呆みたいにして生活しているくせに何でそんなことするのよ。」
そう、権力だ。これがあれば5歳だと認めさせれる。権力はお金くらい強い。
それの獲得にむけて翔が頑張っている。
「男の夢なんだよ。母さん」
「いきなり母さんって何よ、いつも母上って言ってるくせに。それに貴女は女でしょう。」
「そうだった…」
「まぁいいわよそれくらいなら。貴女ビビりだしね。その辺は信用してるし。」
「おぉ、ありがとうございます。こちらルルちゃんver3.5です。」
─流石ね翔。賄賂が今回必要なかったのは普段の行いから信用を得た結果よ。それと求められてなくても新型に少し機能を付け足しているのもナイスよ。信用は重要だからね。
ドンッ!
ギルド内に私が受付に紹介状を叩きつける音が響く。
「この紋所が目に入らぬか!」
ハッハッハ。これで私達は遂に冒険者だ!
これにお母様名義で書いて貰ったのは私が5歳であること、冒険者になるのに十分な能力があることそしてビビりだからこいつに限って死ぬようなことはないってこと。
最後のいらないでしょ!
「…本物のようですね。はいどうぞ。説明は」
「なしでいいです。」
本物ですね。とか言いながら私をジロジロ見るんじゃない。
─似非魔法で浮かないと受付の人から見えないもんな俺等。
─本当癖のあるスキル選んだわよね。まぁ私もこれでいいけど。私は貴方なんだから。
お約束のランク制度もあり魔石と同じでS〜Fである。まぁ雰囲気を味わいたいだけだったからずっとEくらいで採取でもするつもりである。
まぁ気分だよ気分。それっぽいことして冒険者してるって気分になれればそれでいいのだ。
ここからは一気に成長したりしない予定です。




