ミスリルの為に 下 未
遅れました。遅れた分今日はもう一回更新します。
戦場に突入した我々は交渉を開始する。
「メラン?どうしてこんなところに…」
─セーフ
これから使用人を呼んで捨てるところだったようだ。公爵家となると再利用や売ったりするのはよろしくないようだ。
─あんたここからどう交渉するのよ。
─…任せた。
─は?ちょっと!…はぁ
「えと…あの…」
父上がめっちゃ困惑している。まぁそりゃそうだろう1歳の娘が1人で部屋にやってきたのだから。
更に俺達は見た目は更に小さくので肉体年齢は半年である。歩けるだけで少ないほうだろう。
─余計なこと考えてないでちゃんとした案考えてよ!
─俺達は1歳だ。交渉は出来ない。兵器を使うぞ。
「メラン…それ欲しい。」
そうだ。ストレートに行け。
「えと、何でここにいるんだ?」
「お父様…ダメ?」
「うぐっ」
素晴らしい角度だ。あの授業はやはり俺達の力となってくれた。
悪役令嬢は見た目も仕草も可愛くあるべし。話題をそらして攻撃しろっ。
「何するのかな?」
「……食べる。」
─おい!何言ってんだ!
─不覚、間違えた。
「は?」
「欲しいの!」
「何するのかな?」
「欲しいの!」
「何「欲しいの!」…」
「分かった…」
「はいどうぞ。」
「ありがと!」
抱きついてる。サービスいいねぇ。
「んっ、失礼ですが旦那様。流されております。」
「はっ!」
此奴余計なことを言ってくれる。するとメランは父上から明かりの道具を奪う。そして執事に指差し…
「嫌い!」
そう言って逃走した。
─かなり無理矢理だが作戦は成功したな?あとでお母様に贈り物をしておかないと。
─えぇ、完璧よ。私達でお父様と喋っている間に、3つあった廃棄予定の明かりは蜘蛛ちゃんで回収ずみよ。
あぁ、言い訳できるかな?




