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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
1章 偽りの始まり
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7話 ミシェリーとノルアの出会い 後

文字数(空白・改行含まない):2628字

結界(バリア)っっ!!」


 ミシェリーに麻酔をかけようとした男たちと、ミシェリーの間に突然、結界(バリア)という魔法を使いながらも駆けつけたその人は女性だった。


「なっ…」


拘束(バインド)。お前たちの目的はなんだ」


 そしてミシェリーを結界魔法で守りながらも今度は拘束(バインド)で3人の男たちを見えない縄で拘束した。


「へっ、口が裂けても言えるもんかっ!」


 この中で一番小柄な男は口が裂けても言えないと言い。


「そんな流暢な事言ってられんのは今のうちだと思え!」


 頭に大きな傷がある男は脅すかのようなことを言い。


「ボスを舐めん──」


 最後に特にこれといって特徴のない奴がなにか言おうとした時。


「ボス、というのは玄関に居た間抜け面のことですか?」


「まぬっ、お前っ!ボスをまぬけなんて言い方するんじゃねぇっ!」


 その女性が言ったことに対してじたばた暴れながらボスの悪口を言ったことに関して怒りを覚えたのか特徴のない男が怒声をあげる。

 それには少し怖くなったのかまだ幼いミシェリーはその女性のロングスカートしがみつく。

 身長差が丁度だったため、ミシェリーの身長は女性の腰あたりまでだった。


「大丈夫よお嬢ちゃん」


 その女性はミシェリーを安心させてから一息、男たちの方を見て…


「こんな事をする人間がまぬけ以外のなんと言える!」


 まぬけ集団3人(+玄関にひとり)は女性のその怒声を聞いた瞬間互いを見た、そして沈黙した。

 味方である女性のその怒声にびっくりしたのか、ミシェリーは泣くのを必死に堪える。そしてその女性のロングスカートをさらに強く握った。


「お前らの言うそのボスは今からまる30時間は起きんだろうな」


 その言葉をスイッチにしたかのようにいちばん小柄な男が声を上げた。


「そんなっ、なんでそんなことをしやがるっ!」


「……一つだけ言います。私はあなた方の言うボスなる人がしたことをそっくりそのままかえしただけですよ」


「したことを」


「そっくりそのまま」


「かえしただと?」


 言葉の意味が分からなかったのか男たち3人は仲良く言った。

 それに対してその女性は半ば呆れた感じに


「貴女方のボスはあの玄関にいた女性に何をしたのか知らされてないのですか?」


「ふっ、知ったこっちゃねぇな」


「ンなもん聞いてなんになるよ」


「俺たちにゃ関係ねぇだろ」


 女性の言葉に対し、またまた仲良く言い返す。

 ボスがフェミアに撃った麻酔魔法。この魔法は威力が強ければ30時間もの長い時間動けない状態になり、体の弱い人間ならば死に至ることもある、使い方を間違えればただの殺人魔法なのだ。

 そんな魔法をボスが放ったことも知らずに男3人はとぼけた。


「あなたたちには計画性がないのですね。もういいです」


「計画なんざいらねぇっての」


「俺たちのコンビネーションなめんなよ」


「もういいって、呆れたのか?おもしれえ!」


「……はぁ。子供の前でやるのはいけないので今回はこれで済ませますが、今度何かしたらほんとに殺りますからね」


 そう言うとその女性は玄関で麻酔状態にあるボスを連れてくると、その男たち4人が向かい合わせになるように向きを変えた

 男達は、拘束魔法をかけられているので身動きが取れず大声を上げていたが、うるさいと思った女性は一言「静寂(サイレント)」そう言って五月蝿かった男たちを無理やり黙らせた。


「さて、えっと…お嬢ちゃん?玄関にお母さんがいると思うから、近くにいてもらえるかな?」


「でっ、でも…」


「大丈夫、この男たちは私がやっつけてあげるし、お嬢ちゃんも守ってあげるから、安心して」


 何かの準備が出来たのか女性はミシェリーにこう言って、ミシェリーを玄関にいるふぇみあの元へと行かせた。

 そして男たちが口を閉じられ、んぐんぐっ!と何か言いたげな様子を無視し、その女性は何かに集中する。


「すぅ〜………転移(ワープ)!」


 女性がそう言った瞬間、そこに居たはずの男4人の姿が音もなく消えた。

 この時男たち4人はとある警察署の真ん前に転移されていたのだ。そしてこの4人、町中に指名手配犯として、捜索されていたのだった。


 男たちを転移させた後、その女性は玄関に向かわせたミシェリー元へと向かった。


「……………」


 たどり着くとそこには仰向けに寝かせられたフェミアと、それを見て泣いているミシェリーが目に見えた。


「お嬢ちゃん……」


「お姉さん!ままは助かるの?!」


 その女性がミシェリーに声をかけるとミシェリーは顔をぐちゃぐちゃにして聞いてきた。

 やがて泣いているミシェリーに歩み寄り、慰めるように抱きしめた、そしてひとつ安心させることを言った。


「大丈夫、少し疲れて寝ちゃったみたいだから、明日の朝には元気になってる」


「それ……ほんと?」


「ほんとよ」


 ミシェリーに聞かれたことに対し、その女性は優しく返してあげた。

 安心させるために、嘘であることを言ったのだ。上位の麻酔魔法を打たれると30時間は動けない状態になる、それをフェミアは食らっている状態。

 だがこんな事この女性であれば簡単に回復できるのだ、さすがに今すぐ回復することは難しいが、数時間経てば立ち上がることはできる。そのくらい回復できるのであった。


 そしてミシェリーが安心した様子を確認してから、フェミアちゃんを寝室へと運び込んだ。

 寝室までのルートはミシェリーが教えてくれたので迷うことは無かった。

 そしてフェミアをベットに寝かせ、その隣にミシェリーを寝かせた、そして布団をかぶせた。

 その女性はこの家に初めて来た、そしてまだ数十分んほどしか経っていないのに、いまはおせわをしているような感じになっていた。


「ねぇお姉さん」


 女性がなにか懐かしむ様子をしていると、ベットに横になりながらもミシェリーが声をかけてきた。


「なに?」


 女性は今にも眠りそうなミシェリーに優しく聞いてあげた。


「お姉さん、なんてお名前?」


「私は……ノルア」


「私はミシェリー……ミシェリー・ニルンって…おな…ま……ぇ……」


 そういいながら彼女、ミシェリーは眠ってしまった。

 ミシェリーとノルア。

 この日の夜 数十分の間、奇跡のような出会い。

 これがミシェリーとノルアの出会った日であった。





「はぁ……早く寝たかったからこんな雑な作り話になったけど、さすがにこんな適当なもんじゃだめかな」


 時計の針がゼロを通り越した深夜帯、ルチーナという名の女は自室にて都市なのにも関わらず綺麗にみえる夜空を眺めながら呟いた。


「ミシェリーだけにこの作り話をうっすらと入れ込んで、実験が成功するか見てみるとしますか」


 ルチーナはそう言いながら背伸びし、そしてベッドへダイブした。

過去に行き当たりばったりで書いてた謎の話です。

ここの2話分をどこかにすり替えようかと悩んだんですけど、今の技術じゃさらに変になりそうだったので、無理やりですが話が繋がるようにしてみたつもりではあります……m(*_ _)m

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