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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
6章 変わりゆく真実
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8話 届かぬ祈り

文字数(空白・改行含まない):2315字

「あれ春ちゃんに美紀ちゃんと……ミシェリーちゃん、今日は午前授業だったの?」


「学校の判断で急遽午前中に帰ることになりました…それで下崎さん、色々と落ち着くまでルチーナさんを私達の部屋にいさせてもいいですか?」


「こんな状況で断るなんてできるわけないでしょ?」


「!!!」


「とりあえずお風呂沸かすから、風邪ひく前にタオルで拭いといてね」


 三四素瀬荘の管理人は以外にも若そうな女性がやっており、名前は下崎と言うらしい。

 勝手に話が進んでただ眺めることしか出来ていなかったルチーナは、はっと我に返って管理人の下崎さんに一応聞いてみた。


「急に来たのに本当にいても大丈夫なんですか?」


「ルチーナさん…だっけ?もしあなたと私の立場が逆だった時に、あなたはびしょ濡れで来た人に対してNOって答えたりする?」


「そっ、それは……」


「んふふっ、そゆこと♪」


「それじゃあ…お邪魔します……」


「あ、住人にはこのこと伝えておくからそこんとこ気にしなくても大丈夫だからね〜」


 そういって下崎さんはすたすたと歩いて姿を消した。


「ルチーナさん、そのかっぱはそこに掛けておいてください」


 ミシェリーと美紀を先に部屋にあがらせた春は、ルチーナを部屋に案内するのと一緒に、色々と三四素瀬荘についても教えてくれた。


 ここ三四素瀬荘の住人は春と美紀、そして管理人の下崎さん含め計7人、管理人さん以外の6人が魔法の使えないただの一般人。

 中学生の女子2人、高校生男女が各1人ずつで2人、浪人中の人間も男女1人ずつで2人である。

 そして現管理人である下崎さんは、叔母の代を継いで24歳の若さで管理人をやっている。


 この三四素瀬荘に細かいルールなどあまりなく、女子専用エリアなどもない、掃除や皿洗い、ゴミ出しなどは当番制で必ず男1人女1人の2人1組で動くことになっている。

 人数的に男組は働く量が少し多くなっている。


 そんな感じで、他にも禁止事項なども言われたりしたが別に住むわけでもなく、ただ一時的に居候(いそうろう)させてもらってるだけなので大切なことだけ頭に入れて他はほぼ聞き流す形になってしまった。


「じゃ〜ん、ここが私たちの部屋!」


「暗くてほとんど見えないけどなー、」


 美紀と春はほかの住人とは違い、同じ部屋に2人で過ごしており、ルチーナは姉妹的な何かを感じていた。


「懐中電灯は2本あるぞー、」


 未だ停電は継続中なので、部屋の電気どころか三四素瀬荘全体の電気が使えない状態、懐中電灯が2本あったところで部屋全体を明るくできるほど明かりは強くない。


「とりあえずお風呂が沸くまで何する?」


「ゲームー、」


「停電してるからできないんじゃないかな…?」


「それじゃあミシェリーちゃんの黒歴史暴露コーナー、」


「ぜっ、絶対しないから〜っ!!」


 こんな真っ暗に近い状況でも怖がることなくここまで話ができるのはいいことだ…とルチーナはしみじみ思いながら、なんとなく今フェミアやノルアが何をやっているのか長距離から頭の中を覗いてみる。


 するとあちら側は停電の被害にはあってないようで、ノルアの方はルチーナの連絡をずっと待っているようだった。

 今思えばルチーナはスマホが使えなくとも、直接相手の脳内に話しかけることが出来るので、早速ノルアに今の状況を伝えた。

 するとノルアはフェミアに伝言し、ミシェリーの安全も分かり2人は一安心していた。


 そこでルチーナはふと思いつく。


(もしかして今なら力橋にこの能力を使える……?!)


 ルチーナは細かいことは気にせずに早速力橋の精神をいじる為、この都市に何十万人といる人間の中から力橋であろう人間を探し出す。


(くそ…これじゃキリがない……そうだ!確かついさっきまで清水が無理だったけど今なら…)


 若干のテンパリを覚えながらも、しっかりと考えを落ち着かせ、いつも弄りまくっている清水のわかりやすい精神をさがす。

 すると簡単に清水の精神をキャッチすることに成功、そのついでにクロネコのミリーの精神もキャッチし、2人(1人と1匹)の視界に何が映っているのか目を閉じ集中する。

 するとそこにはなにかを拝んでいる2人の姿があった。

 ルチーナは一瞬で理解、この2人のどちらかが力橋で、もう1人が本物の久城であると。

 再び意識を集中させ、清水とクロネコの視界内にいる力橋の精神をキャッチすることに、あっさりと成功した。

 あとは簡単な作業、その居場所やセキュリティ諸共(もろとも)丸裸にしておけばその作業は終了である。

 どうやら力橋はルチーナに気づかれないよう拝んでいたらしいが、その願いは簡単に打ち砕かれたが、ここは『バレていなかった』と思わせるために記憶の一部を改竄、そして意識を目の前の3人の女子トークに戻す。


「4人とも〜風呂湧いたぞ〜着替え持って来ーい」


 戻して2~30秒後、少し遠くの方から叫び気味に下崎さんの声が聞こえてきた。


「は〜い!ミシェリーちゃんはこの前来た時の同じ服で大丈夫?」


「大丈夫だよ」


「ルチーナさんは下崎さんに頼んで服を用意してあるので心配しなくても大丈夫ですから、はやくお風呂に行きましょ!」


 そういって美紀とミシェリーの2人はさっさとお風呂へと向かっていった。

 そこでふと気になることがあった。


「あれ…、?」


「どうしたんですか?」


 先に行った2人が忘れていったバスタオルを拾いながら春は聞いた。


「どうやって風呂沸かしたんだ…?ってかシャワー暖かいの出る…?」


「あぁ、心配しなくて大丈夫ですよ、お湯に関しては下崎が火属性の魔法であっためてるので、湯加減とかも調節してくれますよ!」


「えっ、下崎さん魔法使えるの……?」


「使えますよ!料理する時とかいつも使ってます」


 なんとここの管理人は、火属性の魔法を日常生活で多様しているらしい………







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