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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
6章 変わりゆく真実
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2話 本当の悪人

文字数(空白・改行含まない):3162字

 9月も終わり10月へと日付が変わったその夜、キルカイア都市は特に大きな騒ぎはなく綺麗な星空の下驚くほどに静まり返っていた。

 静まり返っていたとしても道路上にはリニアモーターカーよろしく騒音が一切しないだけで視覚だけだと高層ビルも連なり1部に光が点っており、静かという言葉が似合わないほどだった。


 そんな中キルカイア都市の中でも珍しい建築で佇んでいる家を眺めている少年が1人、久城 雄久という少年が背の高い建物の屋上で双眼鏡を眉間に寄せていた。


「…あれ、おかしいな…たしか寝室はそこの部屋だったはずなんだけど…」


『なにかあったのか?』


 少年の独り言に通信越しで反応したのは力橋 渉、現在は都心部の地下にある研究所にて沢山の監視カメラ映像を映したモニター軍から目を離さずに話していた。


「いや、俺の勘違いかもしれないんですけど…力橋さんモニター見てますよね、それで目的地の寝室見て欲しいんですけど、誰もいなくないですか?」


『いない?そんなはずは…ん?確かに寝室にはいないようだが…もしかしたらトイレだったり今日に限ってほかの部屋で寝ているかもしれん、もう少しだけ粘ってから動きがなければ慎重に近づいていってくれ』


「了解、じゃあ動き始めたらそっちの音声ミュートにしといてくださいね、いくらイヤホンとはいえ静まり返った真夜中だとあなたの声は聞こえてしまうかもしれませんので」


『ふん、失礼なことを』


 その言葉を最後に会話は途切れ、一応警戒はしているのか力橋の方は、まだ久城が動いてないのに音声をミュートにしているようだった。

 力橋からの音声が聞こえなくなるだけで、久城からの音声は聞こえているし、ついでに無数の監視カメラからしっかり久城とその周りの警戒もしているので、緊急時にはミュートをあっさりと解除するだろう。


「…動きがないので動きます」


 久城はひと言、それだけを告げて背の高い高層ビルから生身で飛び降りた。

 普通の人ならば全身骨折だけじゃ済まされないような高さだったが久城は脳みそを使い落下速度を低下させ、さらに自分自身の質量を小さくするという安全なのか分からない技を使い、小さなアパートの屋上に足をつけ、それから得意とする空気中の酸素や窒素、なんでもいいのでそれらをすべて風とし近くにあるコンクリートのブロック片の質量をできるだけ軽くし、風の力を上手く利用し微調整をしながら、そのブロック片の上に両足を置き、そのまま魔法の絨毯にのっているかのように真っ直ぐと目的地である家(豪邸と言った方が伝わりやすい)へと向かう。


「まずはりっきーのほうから無力化していきたいけど、アイツ意外とおっちょこちょいな所あるから、ケンの方から行った方がいいのかねぇ…まっ、どちらにせよお2人(ひとりと1匹)ともお持ち帰りさせていただいて…ってあれ?」


 久城は独り言で疑問になった点があったようで突き進んでいた速度を急に落とし、先程の独り言とは違って力橋に聞くような口調で話し始めた。


「りっきーとケンを無力化して持ってくるってのは分かってますけど、ルチーナの対処はどうするんですか?ソイツが起きてバレたら速攻でこっちの負けになりません?」


 久城が聞いてほんの数秒後、ミュートを解除したのかノイズ音が聞こえてきてからその後に力量の声も聞こえた。


『普通に考えるの忘れてたわ、すまんがちょっと時間くれ』


「俺はどうしてたら…」


『一応そのまま目的地まで行っててくれ』


「りょ、了解」


『すぐ考えるからな!』


「は、はあ…」


 そういってからブチッと音がして再び静寂が襲った。

 一応久城の方でも何かいい方法がないか案を考えながらも再び目的地へと向かっていった。





 力橋と手を組んでいる久城が高層ビルから投身をしたのより少し前、ルチーナ、清水、久城はニルン邸には()らず、また別の場所で顔を合わせていた。

 ちなみに1匹の無力なクロネコはニルン邸にてお留守番という名の睡眠中。しっかり睡眠はとらないと健康に良くないからね!


 こちらの3人はなぜ外に出ているのかというと…


「それじゃ、地図は渡してるから、作戦開始! 」


 前日の昼頃に打ち合わせしていた作戦とやらの実行に移っていた。


「じゃあ僕とルチーナさんは2人で先に行っとくので久城も後で」


「おう、気をつけろよ」


「大丈夫だよ、誰かに見つかっても私の力があればちょちよいのちょいよ」


 久城の注意喚起にルチーナは自分の能力を自慢げに話し、それで納得した久城も軽く頷き、それを合図とみて3人とも行動を開始した。


 今回、ルチーナが2人に伝えている作戦目標としては、力橋 渉という人物による能力開発によってこの都市、この世界が平和じゃなくなるのを阻止するため、そしてそれに関連してるかもしれないエリアスタ魔法学園の事件で行方不明になっている人の救助、それが目標である。


 久城と清水に渡されている地図は、ノルアからの情報提供で力橋の居場所を特定したものであり、間違いなど絶対にないので、その地へと半ば突撃する形で行くつもりだ。


 突撃するなら最初からルチーナのその力を使ってニルン邸からでも力橋の記憶を操作すればいいのでは?と、1匹のクロネコを始め清水や久城も疑問に思っていたが、どうやら力橋はその能力をある程度無力化する装置を作ったらしく、ルチーナからの攻撃がほぼ無意味となってしまう。

 だから突撃という形をとった。さすがに相手も記憶を操作できるようにななってない、それがルチーナの考えであった。


 ルチーナがボーッとしてる間に、清水の能力によって既に目的地には到着、あとは久城が合流するのを松だけで、その間を使ってルチーナは念の為、地下にあるであろう目的地に意識を集中させ、記憶や精神の操作ができる生物がないか確認したしてみたが…


(ちっ)


 やはり無かった、これはもう完全にルチーナの力が無力化されているということで間違いなく、あとは清水と久城に任せるしか無かった。


「(お前さえ消えてしまえば…準備は整うんだよ…くく)」


「…?…ルチーナさん今何か言いました?」


「何も言ってないよ、もしかしたら風のせいじゃない?さっきから急に吹いてきてるからね」


「そうかもですね」





 生物の記憶や精神状態を手のひら状態にできるということは、そのできる者が世界の神と等しい力を持っているということと同等のようなものである。


 もしもその力を善人が持ったものとすれば、その善人は善人通り村や町、王国や世界全体という様々な規模において平和を願い悪人の記憶をいいものへと変えてしまうだろう。

 しかしそうすれば全てが上手くいくという訳でもなく、例え平和がいくら続いたとしてもそのうち綻びができて完全な平和はなくなるし、それ以前の問題としてその善人が不老不死とは限らない。

 だからいくら神にも等しい力を持っていたとしてもその力は完全な神には敵わない力で永久的な平和は作ることが出来ない。


 では反対に、その力を悪人が持っていたとしよう。

 悪人と言ってもその種類はたくさんあり、盗みや殺人をする悪人、自分の好きなように周りに迷惑をかける悪人、ただただストレス発散の為に無茶苦茶にしてしまう悪人。

 そんな悪人にその力が行き渡れば、何が起こるのか予測はほとんど出来ない。

 自分に仕えさせるために記憶を改竄させたり、ただただ観賞用で精神を崩壊させたりも容易無事であり、人によれば世界の崩壊だって出来てしまうかもしれないが、もちろん悪人は全てがおなじ性格という訳でもなく、そのチカラをただ1つ、小さなひとつのためだけに使って大して大きな問題を起こさない者だっているだろう。


 そんな世界をも改変させることが出来てしまう力をほとんど制限なく使えてしまうルチーナという人間ははたして善人に立つ者なのか、悪人に立つ者なのか。

 はたまた



 ──(みな)、惑わされているのか…

このペースで投稿するのも久しぶりな感じがしますね

それと今話から前置きに文字数を載せときました(コピペですが)、今後も続けていく予定で、後に行われる(と思う)改稿祭りで6章以前の話にも文字数の掲載をしていきますのでよろしくお願いします(?)

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