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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
5章 神願の塔
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1話 サボりに罰は絶対なのよ

 俺の名前は霧ヶ(きりがみ)零也(レイヤ)、少し前にこの世界に転生してきた転生者だ。

 今はフェルノウド王国という国の一角に住んでいる。


「レイヤ〜、もう嫌だにゃ〜っ」


 そんな一角に住んでいる俺なのだが、転生者の特権というねきなのか、何やらすごい力を授けてもらえた。


「こらミーナ!サボったらダメですよ!」


「サボってなんかない!みんにゃが張り切りすぎなだけにゃ!」


 キリガミレイヤの目の前でそんな茶番を見せているふたりの名は、サボっていた方がミーナ、そしてしっかりとしている方がフィーシャである。


「たしかにサボるのはいけないけど、休憩程度なら良いんだぞミーナ」


 フィーシャに注意されたのにも関わらず未だ大の字で仰向けになっているネコミミのあるミーナに対し、レイヤは過ぎた怒りや怒鳴り声などもあげず、ただ優しく注意してあげた。

 そしてレイヤの言葉に続くようにもう一人の少女が声を上げた。


「もっ、もうだめ………」


「サヤ、もっと頑張りなさいよ。まだたったの下級魔法しかできてないじゃない、ほんと体力ないわね」


「シヤちゃん、体力じゃなくて魔力の問題だと思うんだけど……」


「ぅぅうっさい!そんなのカンケーないし、ほら!早く続きやるよ!」


 先程の2人とはまた別の少女、サヤとシヤは、誰がどう見ても姉妹のようにしか見えなく、その2人を見比べて違うてんといえば髪型や性格、この程度しかあがることはない。

 そしてその姉妹のやり取りを何事も無く穏やかに眺めているキリガミレイヤ


「どうしたんですか?ご主人様」


「いや別に、前とは随分変わったなぁって」


「全部全部レイヤのおかげにゃ〜」


 2人にそんなことを言われたレイヤは、ふとこの4人の少女と出会った時のことを思い出してみる。


 この4人は元々、家族に見捨てられた者、奴隷として商売品として売り出されていた。

 ある日レイヤが一人国を歩き回っている所、目に止まった奴隷売店という店の中、そこに4人の少女がいた。

 そこで売買されている奴隷の中で、性が女の者はその4人しかおらず、価格さえ誰にでも手に届くような値であればそこに4人の姿はなかっただろう、だが幸運?と言うべきかその4人の少女の価格は性や歳、見た目のこともあり貴族でもなかなか難しい量を要求していた。

 レイヤは値段を見て1度目を疑ったが、4人の少女の風貌を見てみるなり「よし」と決心し、冒険者ギルドでために貯めた金貨を出せるだけ出して4人1緒に取引することとなった。


 昔のことを思い出し終えたレイヤは、再び仰向けになっているミーナの顔を覗き、そして言い放った。


「いいかミーナ、俺がこんなことをさせているのはお前たちに同じ目に遭わせたくないからだ、そのために俺は誰にも教えたことの無い"古代魔法"をお前たちに教えてるんだからな、ほら立った立った!」


 そう言いながらレイヤはミーナの両手を引っ張り、そのまま立ち上がるまで思いっきり引っ張ってやると、なにか嬉しそうな顔でミーナが口を開いた。


「そんなことぐらい知ってるし、そもそもレイヤがいれば何も怖くないにゃ!」


「………」


 ミーナがその言葉を言った瞬間、その場が一瞬にして冷めた。


「はぁ……お前はもう少し危機感というものを持て、この前だって俺も少し危ないとは思ってたんだからな」


 レイヤの言っている「この前」というのは、以前清水力弥の謎の力によって思わぬ早さで拘束、そして箱の中に閉じ込められ、清水の仲間であろう女性に色々と問われたことである。


「確かに、俺も相手を見くびってたことは間違えじゃない。けどな、俺とお前ではこう…色々と違うんだよ、だからお前はもっと強くならないといけねぇんだ」


 レイヤは自分で「我ながら意味のわからないことを言っている」と思っていた。

 だがその場にいた4人の少女は何も言い返すことなく、深く頷いていた。

 ミーナはともかくこの中にはレイヤの謎発言にハテナを浮かべているものだっているかもしれない、だが言い返すことができない、なぜならそれはキリガミレイヤという存在がそのもの自身のこれから生きる道を希望へと変えてくれた本人なのだから。

 だから"3人"は特に言い返すことはなかった、3人は……


「あ、レイヤ〜気分変えたいからギルド行こうにゃ〜 」


「うぐ……」


 ただ1人、ネコミミの生えたミーナという少女は今までの会話をひとつとして聞いていなかったかのようにレイヤを誘い出した。

 言い返そうとするフィーシャ、だがレイヤはそれを目を見て『いや、俺に任せろ』と合図を送る、そしてそれを理解したのかフィーシャやサヤシヤの2人もその場を動かず口も開かなかった。


「よし分かった、じゃあミーナ、俺と二人で行くか」


「えっ?いいの?!」


「おう」


「やったーっっ!!」


「それじゃ、ちょっと家留守にするけど、何かあれば対処できるよな」


「もちろんですご主人様」


 もう何もかも理解してしまったのか、フィーシャもニコニコ笑顔で2人を見送る準備をしている。

 その後ろのサヤシヤも、フィーシャまでには理解できなかったが、このままほっといてもいいんだろうと察し、フィーシャと同じく見送る準備をした。


「それじゃあ3人とも〜レイヤとギルドに行ってくるにゃー 」


 ミーナはとても笑顔でレイヤと共に姿を消した、レイヤがギルドには行かずまた別のところへ行くのも知らずに………


「ふん、これも罰ね」


 シヤはひとつ言葉を吐いて踵を返した。

 それに残る2人もついて行った。

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